読み始めからどうなっていくのかな、と気になっていたんですが、短い文章の中で上手く最後までまとめていく作りに脱帽です。ぜひ今後も練られた短編をお願いします。
読めば解る。そして、引き込まれる。
サクッと読める長さですし、面白かったです。序盤の斎藤についての薀蓄は知らなかったので感心しましたし、怒涛の中盤からの鮮やかで爽やかなオチのおかげで読後感も良い。オススメです。
きっとあなたも思うはず。『このお話、なんだかとても好き』小さな頃に図書館で借りては夢中になって読んだ海外のSFの本たち(詳しくないけど多分50年代とかに書かれたやつかなぁ?)を思い出しました。とても好きです。他のお話ももっと読みたいです。
治験にも協力していた友人の斎藤。彼がある日、事故に遭い、両足を切断するという不運見舞われたことから、「とある現象」が始まる……。そんな奇想天外な設定で滑り出した冒頭。とどまることを知らぬ「とある現象」。ふと、最後に思ったのは、「……これ、「オリジナル斎藤」がもともと『気さくで真面目で働き者』だったからよかったものの……。真反対の人格だった場合、日本はどうなったろう」ということだ。短編なので気軽に楽しめる一編です。