意外なオチに驚かされたり、ひやりとしたものを感じたり、そこに至るまでに過程に思いを馳せたり。ひとつひとつのエピソードが味わい深く、繋がりを想像するのが楽しい物語でした。希望に満ちているとは言えないけれど、陰鬱なだけでもない。他の方の感想を聞きたくなる作品です。ぜひ、ご自分の目で。
独特な静けさを感じる終末を描いた世界。寂しさの中に作者の優しさを感じる、あたたかい作品でした。SFの短編集に飢えている方、ぜひ手に取って欲しい。きっと間違いない!
このところ長編の多かった作者様ですけど、実はショートショートも凄いんです。『黒い贈り物』では見事に「やられたー」と思ったものですが、今作も間違いなく素晴らしい正統的SFショートショート。しかも、十一作あるっていうんだから、ちょっとした作品集になるはず!一作目を読んだ段階で言い切ります。SFショートショートに飢えているあなた、ここにとっても美味しい作品が転がってますよ!