完結から時間が経った作品で、遅ればせながらではありますが一気読みさせていただきました。
オスマン帝国の王子たちの兄弟殺しについては知っていたのですが、その当事者、いずれは死ぬ(殺される)ことを早くから気付いてしまった人の物語ということで恐る恐る開き、そして惹きこまれました。暗く重苦しい物語になっても良いところ、バヤズィットも王もどこか浮世離れしていていっそ愛らしく、ふたりのやり取りを微笑ましく見守ることができました(あらすじの三十五歳児に心から頷きます)。それでも近づく死の影に冷たいものを感じながら、だったのですが……。
死生観、宗教観、絵画論など、比較的なじみのない国と時代の文化ながら、現代の読者に分かりやすく翻案してくださったのだと思います。大変興味深く拝読しました。イスラム圏の絵画で「私の名は赤」を思い出していたのですが、やはり参考にされていたのですね。偶像崇拝を禁じる文化での絵画とはどのようなものか、西洋との違いは……新鮮な気持ちで触れたのを思い出します。
心に迫る作品を読ませていただき、ありがとうございました。
時に可笑しく、そして切ない。
王子と王の物語、とても素晴らしかったです。
今まで中東を舞台にした作品は、あまり縁がなく、知識も恥ずかしながらニュースで得られる程度で、殆どこうした作品を読んだ事がなかったのですが、今回素敵な作品と出会えた事を感謝しております。
そして中東を舞台にした作品や文化への興味も生まれまして、現在グーグル先生のお世話になっています。
おかげで、私の狭い見聞を広げるきっかけを得られました。
重ねてお礼申し上げます!
ありがとうございました!
作者からの返信
最後まで読んで頂いてありがとうございます……!なかなか中東を舞台にした話って見かけないので、自給自足しています(笑)こうして読んで頂けて、興味を持って頂けて本当に嬉しいです。
完結おめでとうございます!
タフマが最後涙を見せてくれたのがとても印象深かったです。
作者からの返信
ありがとうございます!タフマは簡単には涙を見せないだろうな……と思い、最後の最後に……。
最後はどのように完結されるのか、ドキドキしながら拝読しておりました。温もりは受け継がれてゆく、まさしく普遍の人の温かさ、死を扱うお話でありながら、とても希望的で救いのあるラストでした。
他の作品の感想と重なりますが、歴史小説はやや敷居が高いというか、知識が追いつかない感じがしてあまり読んだことがなかったのですが、崩紫さまの仰る通り現代ドラマと何ら変わらないリアリティが、違和感なく胸に迫ってきました。素敵な物語をありがとうございました。
ご旅行中とは、映画のようなシチュエーションで、作品の背景が浮かんでくるようです。良い思い出になりますように。
作者からの返信
うわー、そう言って頂けて嬉しいです……!イスタンブルのカフェでレモネードを飲みながら喜んでおります……!皆、何かしら自分は人と違う運命だと思っているし、実際そういう部分は多々あるのですが、やっぱり、普遍的な部分ってあると思うのです。
完結、お疲れ様でした!
トルコをご旅行中なのですね……。素敵です(*´▽`*)
先ほどの応援コメントですでに書きましたが、素晴らしい物語を、本当にありがとうございました!
作者からの返信
そうなのです、旅行までには完成すると思っていたのですが(笑)でも、旅先で考えるのも新鮮でした。本当にありがとうございます!
面白かったです。作品を忘れないためにフォローしました。