生きていると言ってくれ!

 思春期の少年特有の、友人を独占したい愛情にも似た友情。強い感情を持っているからこそひねくれた形で生まれる表現。行き違い、生き違う二人の関係性はある日……というBLならぬGL(ゴリラブ)作品でした。
 軽快でコミカルな文体で、暗いものを抱える青少年の心理を、嫌味なく陶酔感を出さずに好ましい格好悪さを出してくるので、読ませるなあ~という感じです。
 それはそれとしてオチをすごい勢いでシュートしてくるのはズルいです。思わず笑っちゃいました。