第3話・謎の言葉
視点・璃桜side
「――…おー、お前ら、平気か?」
「大丈夫な訳無いだろう……、何だよあれ……ぁぁ…吐き気がする…」
「…こんなところで人が死んでるなんて……」
「琴羽ちゃん……大丈夫?」
「あは……うん…平気だよ…」
あれから、警察を呼んで私達は社の表にあるベンチに三人で座りその、数十分後に今、私達に大丈夫かと声を掛けてきた刑事の三浦 浩平(みうら こうへい)さん達が来た…
蒼さんの親戚の人で同居人の人だ。
蒼さんはまだ顔が青く手で顔を押さえている。琴羽ちゃんは私に寄りかかり私の手を握って震えている…
二人は顔を俯かせて静かに先程の狂気的な物を忘れようとしていた。
蒼さんは特に酷く憔悴していて心配だ……
私は、さっきのあの出来事が夢の出来事と同じで怖かったがそれ以上に夢の出来事が現実になっていた事が信じられなくて、今も夢の延長線であの死んだ女の人も、その中身の赤色も全部夢だと思ってしまっている……
でも、今はちゃんと、現実で死んだ女の人もその赤色も全部、本当に有ったことなのだと認めざる得なかった……
「―――ぉ…ぃ…―――おい、璃桜ちゃん?」
「え?、ぁ……浩平さん…?
大丈夫ですよ?…ごめんなさい…ぼぉっとしちゃってました…。あ、第一発見者の巫女さんは大丈夫でしたか?」
「本当にお前さんも大丈夫か?、第一発見者の巫女さんは今は落ち着いてるがそれでも、憔悴していたし可哀想にな……」
浩平さんはぽつりぽつりとその発見したときの状況を説明してくれた。墓石を一日何回かは磨くために朝や昼に裏を見に来たときは何もなかったと言い祭りの墓石の前に花を並べる事をする前にもう一度磨いておこうと行ったら死体が有ったと言っていた……
そして、殺されたのは此処では無い何処かで殺されたのも解ったらしい……
地面に殺されたときに出た血が無かった事死んでから大分経っていた事が判明していたみたいだった。
浩平さんは眉根を寄せながら
「しっかし…本当に…あんなひでぇ殺され方をされなきゃならなかったのかねぇ……」
「……私には分からないですね…」
そう……分からない……
あの女の人は夢でどうして追われていたのか…
仮面のあの人と今日、見た仮面の人と同じなのか?
夢の殺人が現実に起こったこととか
もう……本当に何なのか分からない……
「三浦さぁぁあん!!、何か遺体が変な言葉がかかれた紙切れを握っていましたのでその言葉をメモってきまし、うわぁっ!!?」
「は?、おまっ?!、橘!!?」
「え?、え?、わっ!」
向こうの方から男の人が走ってきてその人は三浦さんの名前を呼びながら此方へと向かってきていたけど、派手に転んで三浦さんの一歩手前で顔を打った。その時に手に握られていた紙切れが手から離れてふわりと風にのって私の方に来たのでつい、握られていない手で取って、反射的にその紙切れを見た。
「―――謌華樂?」
見慣れない漢字が最初に書かれている3文字の漢字の言葉が記されていた。これは、何て言うのだろうか?
私がその紙切れを見ていると白い手袋に包まれた三浦さんの手がその紙切れをするりと抜き取った。
「悪いね、璃桜ちゃん、取ってもらって。
橘、お前は本当にドジすぎるだろう……しかも態々メモって来たのか」
「う、うぅ、本当にすみません……何か何て読むのか分かりませんし…証拠の品を持っていくのもあれだったもので」
「当たり前だろうが…………」
二人は目の前で話始めていた。
橘さんと言う人は浩平さんの部下の人らしい……
本当にあの言葉は何て読むのかな?
二人の会話を聞いても二人とも分からない見たいで取り合えず署に戻ってから調べるみたいだ。
「んじゃ、橘、俺はこの親戚とそのダチを送り届けてくるわ」
「あ、分かりました!、俺は俺で先に署に戻ります!。本当に其処のお嬢さん俺がメモった紙切れを取ってくれてありがとうございました」
「え、えぇ、対したことはしてないので」
「あはは、でも、ありがとうございました。では、俺は先に戻ります!」
「はいはい、んじゃ、俺らも行くか璃桜ちゃんはそっちのお嬢さんをよろしくな。
ほら、蒼、行くぞ………ったく…お前――」
橘さんはお礼を言うと、行ってしまった。
浩平さんは私達をこれから送り届けてくれる見たいで蒼さんを立たせて何かを言っている。
私は私で琴羽ちゃんを支えながら立ちあがり琴羽ちゃんは私の方をちょっと見て無理に笑ったので頭を撫でた。琴羽ちゃんはそれに泣きそうな顔をしてまた腕をぎゅっと抱きしめながら浩平さんの車へと向かった……
「――…見つけた」
謌華樂 クロム @Cthulhu96
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