類は友を呼ぶってこういうこと?

萱草真詩雫

第1話出会い

学校の教室、放課後。


紫音は帰り支度をし、大量のマニアックなBL本をロッカーへしまおうと席を経った瞬間。


「あー!コレ依樹先生の本だ!」


誰かがそのマニアックなBL本を指差し叫んだ。


「えっと、五十嵐さん…だっけ?」


あまり話したことない子だった。


「うん、この先生のマンガ良いよね!特に絡みの部分が」


「おー!このマンガの良さを分かってくれるの!?」


紫音は直感で思った。


「勿論!中々依樹先生のマンガ持ってる人少なくてさー、語れなかったんだよね」


仲間だ!


まさか自分以外の腐女子がここにいるとは思わなかった紫音はテンションが上がる。


「分かるー!ねぇ五十嵐さん、良かったらこれから仲良くしてくれる?」


「勿論!蜜柑で良いよ、しーちゃん!」


「ありがと蜜柑!よろしく!」


「んで?蜜柑はこのマンガ受け派?攻め派?」


「んー、受けかな!しーちゃんは?」


「私も受け!」


「「だよねー!!」」


「ちょー、一緒に帰らない?語ろうぜ!」


「良いよー!」


こうして腐女子同盟が組まれたのであった。


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