エンディングフェイズ
シーン15:日常
神崎:「……ああ」
GM:ため息のように声を漏らした、彼女の手から、剣が滑り落ちる。
:それは形をとどめず、微かな血痕だけをだけを残した。
:血の檻はおのずから消え、風間は解放される。
風間:「みんな…」
エピゴーネン:「……おかえり、です」
及川:「おかえり、朱理」
風間:「……ただいま」
齋藤:「……ったく、手のかかるやつだよ」と苦笑します
風間:「ああ、深代……先生も……」
白扉(扉):(彼女がいなくなったから敬意のように無機物でいたのを人型にするよ)
GM:神崎は……別れ、告げます?
白扉(扉):(つげたいかなあ)
冷蔵庫(斎藤):告げます!!
ルーカス(神宮):告げますか
神崎:「……わたしの想いは、届かなかった、ね」
エピゴーネン:「……いいえ、ちゃんと届きました。私の中に」
扉:「…………そうさな。おぬしの思い、確かに立派であった。そうして道を切り開いたものをわしはこの長い時間の中で見てきたでなあ」
:「……しかし」
:「こやつらのように「相手を思う」という人類特有の感情があってこそよ。それがない者こそ「化け物」であり、その思いこそが何よりの「真実」」
:「………次は、ぬしにもそれがあればよいな」
GM:彼女の指先から、虚空へと、身体が崩れていく。
神崎:「……そうですね」
GM:消え入るように、けれど納得したように、彼女は返します。
白扉(扉):無機物では不可能な「笑み」を浮かべますね
及川:「……あんたのこと、忘れないよ」
齋藤:「……お前。ちょっとよく聴け。……おれ、偉くなるわ。UGNなんてよくわからない組織、下っ端でいいと思ってたけど」
:「子供が子供同士で戦って死ぬなんてのは、悲しすぎる」
:「いいか。おれはお前から影響を受けた。学んだ。忘れない。お前みたいに、悩み苦しむ子供がいないように……おれがんばるわ」
:「すまなかったな……」
冷蔵庫(斎藤):といって背を向けます。くるり。先生泣いてる
神崎:「……そうですか。爪跡は、残ったのですね……」
:「……ねえ。ひとつだけ、きかせて」
神崎:「私は最後まで……化け物だったのかな」
齋藤:「最初から」
:「化物なんかじゃなかったろ」
冷蔵庫(斎藤):と背を向けたまま答えます
エピゴーネン:「……人が自分を化け物だと自称すれば、化け物になります。猫のように」
:「だけど、一瞬でも。貴方が自分を人間だと思ったのなら。人間だったのでしょう」
神崎:「……」
エピゴーネン:「貴方のこと、忘れません」
GM:夕暮れに、彼女の体は、解けるように消えていきます。
神崎:「……うん」
GM:笑った、彼女の髪の先から、頬、唇。
:全てがまるで、そこになかったかのように……
齋藤:「……」
:「死んじゃったのか、神崎」
:「……こいつも、子供だった。未来があったのにな……」
冷蔵庫(斎藤):と遠い目
GM:それでは、シーンを切りますねーーーーーー
ルーカス(神宮):はーい!
白扉(扉):はーーーーーーーーーーーーーい
冷蔵庫(斎藤):はーい!!
らいなす(及川):おふ
ルーカス(神宮):あーーーーー日常
らいなす(及川):日常が戻ってきた
冷蔵庫(斎藤):日常だ!
GM:シーン15:日常
:シーンプレイヤーは扉さんです!
白扉(扉):パタン
GM:あれからなんだかんだも終わり、教室に戻ってきましたね。
白扉(扉):まだ冬休みで暇ですね
GM:まだ冬休みですが、外からは子どもたちの元気な声も聞こえています。
扉:「よいよい、人の子は実に愉快だ」
GM:そんなあなたは、この間の面々から、ある場所へ行かないかと誘われているのですが……
白扉(扉):ほむん……行きましょう!
:ガタガタガタガタガタ
GM:OK! ではまたあとで、合流することにして
:ガタガタガタガタ!
GM:続いて、シーンプレイヤーは及川くん!
らいなす(及川):はい!
GM:君は今日、風間たちと出かける約束をしているわけだけども……
らいなす(及川):けども!
GM:風間から連絡が入ったね。支部集合のはずだったんだけど、なんでも家の前まで来てるらしい。
らいなす(及川):(嬉しい)
GM:すぐ出ます?
らいなす(及川):今日は折れてる腕の奴なしでいくのですぐ出ます!
及川:「や、朱理」
風間:「よ、深代…って、腕が折れてない!?」
及川:「今日は身軽になりたいからね。くっつけた」
風間:「さすがエグザイルは違うねぇ。しっかし、腕が折れてないのは斬新だな」
及川:「それじゃあ、向かいますか」
風間:「おうよ……あ、そうだ」
:「あのさ、深代」
及川:「うん?」
風間:「……ありがとな」
及川:「……うん。僕の方こそ」
:「……独りだった僕に手を差し伸べてくれた。そんなことができる朱理をかっこいいって、そう思って憧れたんだ。追いかけて、追いかけて、追いかけて……ようやく追いついた。一緒に行こう、
風間:「……ああ。もちろん。これからも背中は任せるよ、
GM:ではこんな感じで?
らいなす(及川):ええ、ありがとうございます!!
GM:次のシーーン!! シーンプレイヤーはエピちゃん!
ルーカス(神宮):お
GM:ですがこのシーン、ほかの皆さんも登場可能です!
ルーカス(神宮):ほう
GM:目的の場所、ですからいる方が自然かもですね
冷蔵庫(斎藤):むむ
白扉(扉):あ、じゃあいるわ
らいなす(及川):お、なるほど
ルーカス(神宮):みんなこようね
冷蔵庫(斎藤):でておきます
らいなす(及川):自然に集まるみんな素敵
GM:そこは、「神宮憂理」の墓前です。エピちゃんにはきっと、報告することがあるかな、って思います
エピゴーネン:「………憂理」
ルーカス(神宮):花を添えます
エピゴーネン:「……私は、貴方が死んでからずっと。私の生まれた意味を探していた」
:「どうして、私が生まれたのか。誰も答えはくれなくて、ただ偽物と呼ばれていた」
:「……あのね、憂理」
:「『私は、化け物だからね』……貴方はずっとそう言ってきた」
:「そうやって、自分のほんとうの心にまで蓋をして、化け物として生きた」
:「でも、私は。貴方は素晴らしい人間だったと思う」
:「だって、私は。貴方の記憶から生まれた私は」
:「人間、だもの」
:「……ありがとう、憂理。貴方のお陰です。私は、私として生きていくよ」
エピゴーネン:「貴方のぶんも背負って」
ルーカス(神宮):祈ってから、立ち上がります
GM:空は青く、微かな風に雲は流れ。
:あなたのマントがなびきます。
:一人の人間であるあなたの、髪を揺らし、風は過ぎ去っていきます。
GM:では、シーンプレイヤーは、先生です!
冷蔵庫(斎藤):はいはい! やります! 場所はどこですか?
GM:そうですね、報告を終えた皆さんなので。墓所から立ち去って、って感じですね。
冷蔵庫(斎藤):じゃあ帰り道かな
GM:これからあなたは、エージェントとしての暮らしに戻っていくことでしょう。
:新しい、あなたの日常に。
齋藤:「なあ、神宮」
エピゴーネン:「……なんでしょう、先生」
齋藤:「……いや。野暮かな。なんでもない。忘れてくれ」
エピゴーネン:「……そうですか」
齋藤:「ただちょっと、子供が大きくなるのは早ぇなーって思ったのさ」
エピゴーネン:「………?」
齋藤:「おーい風間!」
冷蔵庫(斎藤):と風間を呼びつけます
風間:「はーい! なんですか先生?」
齋藤:「お前、おれの目を見ろ」
冷蔵庫(斎藤):と顔をめっちゃ近づけます
風間:「ん、え? どうしました?」
齋藤:「おれのいいたいことはわかるな?いいか?泣かしたら殺すからな?ん?あーーん?わかったな?わかったといえ?」
冷蔵庫(斎藤)と風間の頭を両手で掴んでぶんぶん振ります
風間:「うーわーーーーー!? わ、わかってます、わかりました!!!」
エピゴーネン:「先生、危ないです」
齋藤:「よし、いい子だ」
エピゴーネン:「……大丈夫ですか、風間くん」
風間:「はは、大丈夫大丈夫……っとと、くらくらする……」
エピゴーネン:「ならよかったです」
齋藤:「及川!お前もにやにやしてないで、頼んだぞ?」
及川:「先生の方が危なっかしいですよ」
齋藤:「おれも嫁さん欲しいな……」とぼそっと
:「よし!扉さん、飲みに行きましょう!」
冷蔵庫(斎藤):と扉さんにからみながら帰っていきます
扉:「ははは………150年独り身を経験してから泣き言はいうとよい」
及川:「え、扉さんって酒飲むの」
齋藤:「お、いいですねぇ。150年分の愚痴、ぶっちゃけちゃいましょうよ!」
扉:「では、ぬしが生徒のいない教室でぼやいていたことも喋ってしまおうか」
齋藤:「……そ、それは勘弁」
扉:「はっはっはっ」
齋藤:「よーし飲み会だ!!副支部長にもらったクレジットカードのあまり、パーッと使っちまおうぜ!!」
エピゴーネン:「………ふふ」
齋藤:「おう未成年どももつきあえ!オレンジジュースでいいからな!さーいくぞー」
冷蔵庫(斎藤):そんなかんじで先生はおわりです
及川深代:「……先生、もう酔ってない?」と小声で朱理に。
風間朱理:「わかる」
GM:ではーーこのあたりでーーー
GM:「正しさを乞う」閉幕でございますーーー!!
DX3rdリプレイ「正しさを乞う」 ルーカス @sog-lucas
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