第8話

「やあ、良く来てくれたね。景華院さん。」

ドアを開けて、入ると予想通りの内装。赤を基本とした壁紙で、真ん中にある黒いテーブルを挟んで置いてある黒いソファー。

その奥で指を組み顎の前に当てるポーズをするのはアニメで見てた社長さん。


「久しぶりだな。香月かつき。お前もとうとう社長か。」

どうやら社長とお父さんは知り合いのようだ。

「その子が、君の言っていた子だね。君のお願いは珍しいから良いよ。これから、宜しくね。えーっと。」

「あっ、私は景華院千景です。よろしくお願いします。」


優しそうな印象を与える人。確か、この人は信用して...

うん。駄目だった。この人腹黒だわ。多分慣れて売れてきたら暴言吐いてくるわ。嫌だわー。


「じゃあ、再来週までに、この歌を覚えてダンスのフリを覚えてね。」

はい来た。お父さんが居なくなった途端厳しい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生先は、私があと少しでランクが598になる予定だったゲームでした。 邪答院つるる @Keitouin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ