あなたのことが。
ポヨ_。
第1話 あの人。
--------------------
皆からは毎日変わりないいつもの日常。
でも、私だけは違う。
だって今日はあの人が私のクラスを1日中、授業を見に来る日だから。
あの人っていうのは、私が高校1年生から密かに好意を寄せている青崎という理科担当の男の先生の事だ。
なぜかこの曜日だけは青崎先生の授業がどのクラスもないので、私のクラスを見に来るのだ。
ぶっちゃけいうとあまりかっこよくはない。
目つきも悪ければ、声も高くイケボでは無い。
なのに、なぜかあの人を好きになってしまった。
「ぁ、彩香~!!ここの答え教えて!!」
「え~?またぁ?」
“彩香”と私の名前を呼んだのは、親友の早那だ。
この子はとても優しくて大好きな親友だ。
だけど、頭は悪くて…
いつも私が、こうやって教えているの。
「さすが彩香ぁ~!!学年トップの頭だけあるね」
「な、なによそれ~」
「あっ、そういえば今日、アイツ授業見に来るじゃん!もう最悪~私アイツ嫌いなんだよね」
ぁぁあ。青崎先生の事だ。
正直にいうと、青崎先生は生徒には人気では無い。
どっちかといえば、嫌われているの。
「えぇ~そんなに嫌いなの~?
先生、分からなかったら優しく教えてくれるじゃん」
「うそだー。全く教えてくれないよー?」
早那がブーブー言っていると、授業が始まるチャイムが鳴った。
早那は頭悪いから先生も呆れてるんじゃない?と心の中で思っていた。
1時間目は社会。
社会担当の先生が入ってきて、授業が始まった。
まだかなまだかな…とそわそわしているも、全く青崎先生は来ない。
そして青崎先生が見にこず1時間目が終わった。
どうしたんだろ。この学年になって欠かさず青崎先生はこのクラスに来てたのに。
社会担当の山下先生に聞いてみた。
「今日はなんで青崎先生来なかったんですか?」
「え…あぁ。えっとなー…。
誰にも言わないでくれよ?
青崎先生、ちょっとやらかしたんだ。
もしかしたら処分を受けるかもしれないほ
どの事をしてしまったらしい。
詳しくは知らんが…」
え?あのクソ真面目で几帳面な先生がやらかした?
「あ、有難うございます。」
どういう事だろう…
ぁ、そういえば数日前、違うクラスの教室をまたまた通りかかった時、女子生徒と青崎先生がもめてたような…?
あなたのことが。 ポヨ_。 @poyo351
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あなたのことが。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます