死の覚悟

物語を書く人に有りがちなのが、我ら悪役に肩入れしすぎて殺せなくなる人達だ。

お気に入りのダークパワーを備えていたり、泣ける過去を持っていたり、元々は悪役じゃなかったりだ。

そうなると、どうにかその悪役を殺さずにすむようにと、改心させたり、和解させたりする。

ハッキリ言おうか。バカか君らは。

ボクは悪役だから言わせてもらうけど、そんな和気あいあいとした展開を求めちゃいない。

誰も彼も仲良しこよしでハッピーエンド、なんてのに吐き気を覚える。

誰だって譲れないものがあり、許せないものがあるというのに。

そういったモノを物語の都合で強引にねじ曲げ、仲良くさせられる悪役の気持ちを考えたことがあるのかと。

悪として産まれたからには、悪として死ぬ。

最初からボクらは死ぬ覚悟を持ってして正義に牙を向いている。

正義と解りあえるなら、最初から悪役なんてしないのだ。

覚悟無きものに、悪役なんて勤めさせてはいけない。我々の品位に関わる。

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響の悪役論 犬野サクラ @sakura_inuno

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