第2話

あまりにも急すぎて5秒ほど思考が停止した。恐らく声からして女だろう。いくら現世の人間が残っていたからと言って、強いと断言するのは少し違う気がする。そんなことを思っていた矢先、澪矢に質問の嵐が飛んだ。

「貴方、名前は?武器は何を使うの?魔法は何が得意?パーティ組んで…」

「ストップだ。名前は澪矢だ。武器は片手剣。魔法は…得意なものは無い。そして俺はパーティを組まないソロだ。以上。」

「へぇ…私はユナ。武器は見ての通り、現世からのレールガンよ。」

「レールガンだと…!」

この世界においてレールガンは威力がある代わりに反動が大きく、殆どが使うことさえできない。そんな代物を使う人物に出会えたことに澪矢は身震いした。

「あら、これ聞いてもパーティ勧誘断るの?」

「…臨時ならいい」

「交渉成立!これからよろしくね?」

これからユナに沢山振り回される未来など知らず、引きつった笑みで澪矢は返事をした。

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異世界×現世協奏曲 闇璃くれは @Hansei

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