漫画『イノサン』でも、処刑人の主人公が車裂きは殊更うんざりしているような描写があったような気がしますが、こうした残虐な刑罰はやる方としてもたまったものじゃなかったでしょうね。
車輪の車輪たる特性を活かさない(回転させない)なら車輪である意味は?なんて思ってましたが、やはり信仰的な意味合いが強いのですね。
作者からの返信
板野さんも「イノサン」をご存じなのですね! 私は「イノサン」のインスピレーションの元になったという新書を持っていて、その本も凄い名著なのですがそれが漫画化されたと知ったので読み始めたのです。そしたら、あらゆる意味で想像を絶する世界が広がっていて、魅了されてしまいました。元になった新書には一度も登場していない人物をあそこまで活躍させられるのはすごい。あと私は、あの突然始まるミュージカルが好きでした。
現代の我々は失ってしまった信仰の残滓たる車輪刑は、「イノサン」でシャルルがうんざりしていた通り、やる側にとってもまた酷いものだったのです。そもそも。どんな悪人であれ自分は恨みを抱いていない人間を自分の手で殺すって、心情的に物凄くキツイでしょうからね……。
人間て恐ろしいですね。
痛い痛い。の連続。
作者からの返信
私が大大大好きな名作漫画・寄生獣(読んだことが無かったら、ぜひ手に取ってみてください!)には「悪魔に最も近いのは人間である」というような言葉がでてくるのですが、ほんとにその通りですよね! いや、もしかしたら人間は悪魔よりももっと恐ろしい存在なのかもしれない……。
古代ローマでは、確か、女性は裁判での発言権がなくて、拷問なしの奴隷の自白は証拠として認められない、だったような気がします。(間違っていたらすみません(><))
阿部謹也先生の本は、うちの本棚にも何冊かあります!
『刑吏の社会史』は買っていたかどうか、すぐに思い出せませんが……。
本って多くなると、管理が難しいですよね……。
作者からの返信
まさしくそれです!!!
蔵書のどっかに書かれてたような気がするけど、何分うろ覚えでほんとかどうか自信がなかった情報!!
ありがたや、ありがたや……。あなたは神や、知恵の神様や……。
本は買いすぎると本当に(あ、これダジャレじゃないですよ💦)管理が大変で、創作に生かすために読んだのに内容を忘れてしまった本も多数でして……。忘却防止のためにも綴っているのが、このまとめだったりします。
男性の方ばかり……。どうしてなんでしょうか?
裸に近い姿をさせるからでしょうか。それでも、うーん……。女性の肌は見せちゃいかん!などと、拷問マニアの方々が思ったのでしょうかね。それともほかに、女性用の拷問はあったからか、うーん。
何がなんでも、恐ろしいものですね。
太陽……。確かに車輪を見ると、太陽のような模様をしてますね!なるほど。面白いですね。
作者からの返信
紅蛇さん、ご高覧&コメントありがとうございます!!!
女性が車輪刑に処せられることが少なかったのは、ネットで調べたところやっぱりほとんど裸に近い恰好をさせることが原因だったそうです(既にうろ覚え……なんという低能さなんでしょう!)。公衆の面前で女の裸はイカン!!! 公序良俗に反する!!! ということらしいのですが、だったらそもそも拷問を公開してる時点でアウトだろ、と私は思ってしまいました。
太陽って、太陽神って不思議ですよね。これは私の勝手な推測なのですが、インド=ヨーロッパ語族の神話で馬車に乗ってる太陽神が多いのも、車輪=太陽とする思想と何か関係があったり……なんて。
車輪刑。
ただただ残酷な刑罰だと思っていたら、まさかの太陽信仰が起源!?
時代が経つに連れて意味が変質するとはよく聞きますが、ここまでとは!
思わぬところに起源があるものです。
作者からの返信
ハクセキレイさん、ご高覧とコメントありがとうございます(*^▽^*)
車輪刑、自分がやられるのは絶対にごめんな刑罰ですが、思いがけず深淵な起源があったのです!!! 散々異教の要素を排除しようとした教会側も、こんな形で生き残っているとは考えもしなかったでしょうね(笑) もし異端信奉を理由に車輪刑に処された人がいたとしたら、ちょっと「ふふっ」ていう感じですよね~。