応援コメント

曹操11 残された寵姫たち」への応援コメント

  • 魏の武帝の崩ずるや、文帝は悉く武帝の宮人を取りて自らに侍らせり。
    帝の病に困しむに及び、卞后は出て疾を看る。太后は戶に入り、直侍するものを見るに、並びに是れ昔日に愛幸せし所の者なり。
    太后の問うらく、「何れの時に來たれるか?」と。云えらく、「正に伏魄の時に過れり」と。
    因りて復た前まずして嘆じて曰わく、「狗鼠も汝の餘を食わず、死するは故より應に爾るべし」と。山陵に至るも、亦た竟に臨まず。

    地味に難しいですよ、これ。
    直侍
    直は宿直の直に同じく当番の意に近いので、熟して読むしかないパターンです。

    正伏魄時過
    伏魄は、復礼と言って、死者の衣服を屋根の上でパタパタして魂を返らせようとする儀礼、死んだ直後に行います。
    過は「よぎる」と呼んで至と同義、なんで、曹操が死んだ直後に来たのよね、となります。

    死故應爾!
    死ぬのも当然の意味は分かりますが、訓読は話が違います。
    故は「もとより」として「そんなんやったら」と解し、爾は然と同じく指示語の「しかり」と解するのがよいですね。應は「まさに〜べし」で当然を強めていると解すると、上のような感じになります。

    ちなみに、井波版『世説新語』もだいたい同じでした。井波版いいですね。5冊あるから15,000円くらいかかるので、高いけど。

    作者からの返信

    えらい難しかったです……因みにこの頃、目加田訓読にあまり頼りすぎないようにって、結構スルーしてます(最近はそうでもないですが)。なので、確か目加田訓読とは結構違った……記憶がw 確認してみますw

    >死故應爾
    ここ、本当に超訳を超えたトバし訳になっちゃいました。「死」以外の字の用法が、もう全部異次元殺法としか……w

    井波先生版も読んでみたいところです、どこかで大学図書館かデカい公立図書館に足を運びたいもんです。

    頂戴したご指摘に従って修正させて頂きました、ありがとうございます!

    編集済
  • 文帝の性格の悪さは、詩歌としては屈折文学としていい味だしていると思っている私です(笑)六言詩とかチャレンジャーなことやってますし(しかし後世につながらなかった)友達にはなりたくないし、臣下にもなりたくないけど、後世の人としてニヤニヤ見守りたい対象です(何宣言w)

    作者からの返信

    まともに三國志を読まずにいきなり世説新語という割とイレギュラーな人間なのですが(まぁ東晋クラスタですしね)、世説新語の文帝さま、なかなかにエグくて素敵でしたw 文選とか典論とかにも手を伸ばしてみたいものであります。