2育成 俺はいつでも募集している

今は自分の教室にいる。晴れていて涼し気な風が吹いていて気持ちが良い。眠りそぅ。

・・・

「おい起きろよ!」

教室がザワついている。

「どうかしたの?」

「あれは大変だぞ。実は赤城さんが泣いてんだよ。」

「え...どうして」

「なんでも、机の中の らいとなんちゃら?が落ちて、それを西宮が拾ってバカにしたとかなんとか...」

赤城さんは芸能人と間違われるくらい顔が整っていて可愛い。

でも僕は知っている。赤城さんは【オタク】だと!

教室に忘れ物をして取りに行ったら偶然赤城さんもいて1人でノベル作品を見ていた。

その時、怖くて結局教室に入れなかった。

(ん?まてよ...いや、やっぱりまたなくていい。僕と同じだよね?なら助けて語り相手になってもらうか?)

教室では西宮くんと女子大勢で言い争っているいる。

(A:女子の味方になり赤城さんをかばう。

B:後で直接大丈夫?と聞きに行く。 さあ、どっちだ僕!選べ、選ぶんだ。)

よし、Bだ!

〜放課後〜

(勘で教室来たけどいるかなー?)

「あ、」

「あ、リョウタくん」

(いたー!良かった、良かったよ!)

「あの、さっきは大丈夫だった?」

「大丈夫よ。気にしないで。」

「ほんとに?それは良かったけど。」

「それより教室に用事があったんで...」

「赤城さん!今日付き合ってくれませんか?」

「え?」

〜カフェ〜

「私に何かあったの?」

「うん、実は僕ラノベとか漫画とか好きでオタクなんだけど赤城さんもだよね?だから話し相手になって欲しいなって...ご、ごめんね!いきなりこんな話!」

「い、いや大丈夫だから。私もだけどそれは今日ので分かったよね?私も見た目がオタクじゃないからって話す相手もいなくて。だからね、リョウタくんのその話は正直嬉しい!」

「それでさ、僕達でライトノベル書いてみない?」

赤城さんは少し顔を下げ考えている。

表情がかたい。やっぱりダメかな。

「うん。いいよ。私も書いてみたかったの!」

「決まりだね!じゃあ、今度会えるかな?計画を立てようよ!」

「分かった。詳しく決まったら学校で教えてね。それじゃあ」

(優しいなあ〜)

よし、決めたぞ。あの子を俺のラノベの彼女(ヒロイン)にしてやる!

よし楽しみだ!家に帰って計画を立てるぞ!


「ただいまー」

帰るなり廊下を抜け階段を上がり部屋の前に来る

「お兄ちゃん!おかえり」

「ただいま。いずみ」

部屋に入るなりA4サイズのコピー用紙を使い計画を立てる。それはこうだ。

・来週の日曜日午後1時に校門前集合

・タイトルなどその他諸々考える!

教室でなんて待ってられない!初めてのラノベ友達だから、電話して言わないと! 「.....................電話番号しらねーよ!」

(あの時連絡先交換しておけば良かった)

「お兄ちゃん入るね」

「今度、友達と遊ぶんだけど、どの服がいいかな?」

「ちなみに友達って誰と?」

「男の子!」

すぐに妹に駆け寄る。言い過ぎだが今の反応速度は音速を超えていたかもしれない。

「こっちの方が可愛いぞ〜」

(良くない方選んで、別れさせてやる!てか、付き合ってるの?俺の妹と付き合うなんて100年早いわ)

「うん!ありがと、お兄ちゃん!」

思いすぎかもしれないが妹が言う言葉の文末に俺に対してハートが付いている気がする。

(まあ、明日の学校が楽しみだ!)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彼女候補人材育成中!! 麻生たろう @amakarawww

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ