第6話強襲者
グランド。
体育着の生徒たちが逃げ回る。
その中、生徒ではないものの姿が見えた。
その姿は、頭は牛、首よりしたは人間。鍛えられた肉体。大きい斧を持って生徒たちを襲う。
その光景を見た私はやべーやつがでたと感じました。
百合子「魔王様、どうしましょう?」
まどか「警察を呼びましょう」
百合子「はい、魔王様、では私は職員室まで行ってきます」
と…百合子が職員室へ歩みを始めると……
???「キャー」
聞き覚えのある女学生の声がした。百合子がまたグランドへ顔を向ける。
百合子「あかりちゃん」
グランドにいる牛頭のやべーやつは女学生を抱えて大きな斧を振り回していた。やばさが上がりより近寄りがたし状態へ……
百合子「魔王様、あかりちゃんを助けて」
百合子は私を強く抱きしめる。友人が大変な状態になったからかいつもの過剰スキンシップなのか私には判断できなかったが…
私の答えは決まっていた。
まどか「わかった、あかりは私が助けるから警察を呼んで」
はい、と返事後に百合子は職員室へ駆ける。私は百合子が数秒見送った後に牛頭のやべーやつへ駆ける。
逃げる学生たちを避けながら牛頭へ駆け寄る。
まどか「牛頭、私が相手だ」
牛頭へ挑発し私に意識を向けさせる。そして牛頭は返事をする。
牛頭「おまえが魔王か?」
どうやら、牛頭が私を探しているようだ。好機と感じた私は即座に返事をする。
まどか「ええ、あなたが探している魔王は私だ!」
それを聞いた牛頭は興奮して私を襲いはじめた。大きな斧による連続攻撃。攻撃するたびにあかりがキャーと泣き叫ぶ。
あかり「やめて、降ろして」
牛頭「魔王、食らえ」
牛頭は攻撃を休む気配がない。見た目からして鍛えられた肉体を持っていることがわかるが、女生徒と大きな斧を持って5分間の連続攻撃をしてもなお、息が乱れることがなかった。
そして、その5分間あかりも泣き叫んでいた。情けなく泣き叫ぶ彼女の姿に哀れさを感じた。
牛頭「うるせいよ」
牛頭はついに怒号を上げ、あかりに切れはじめた。私も内心ではうるせぇ!と感じていたが我慢して笑顔で牛頭へ声をかけた。
まどか「うるさいなら、その子を開放してあげれば?」
牛頭「開放するわけがない、こいつがいるおかげでお前は攻撃できないだろ」
と返事を返されながら連続攻撃がはじまった。それと同時にあかりの叫び声が飛び交った。
さらに数分間の攻撃を避け、叫び声を浴びていたまどかは、足を滑らせてしまった。
まどか「やっばっ」
牛頭「もらったーー」
大きな斧が私へと向かってくる。避けれない体制、打つ手がない私は目をつぶり、死を覚悟した。
牛頭「うわーーー」
私は地面に強く叩きつけられただけで命がある。目を開けて牛頭を確認すると牛頭は丸まっていた。大きな斧が地面に置かれてあかりも地べたに寝ていた。
鉄「はやく、あかりを連れてこい」
後ろを振り向くとそこには鉄と夏凛がいった。
私は寝ていたあかりを起こしてあげた。泣きじゃくる彼女を夏凛の元へ導いた。
鉄「夏凛、あかりを安全なところへ」
夏凛「わかっているわよ」
夏凛はあかりを安全なところへ連れていく。
魔谷まどかは魔王様でした。 語彙力皆無 @notV
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