「異世界転移ものなんて、どれ見ても同じだね!」
と思っている人! この作品を見てもそう言えるかな!? 本来異世界転移ものというのは呼び出された主人公(勇者)対魔王という図式から成り立つものだ。でもこの作品には魔王などおらず(正確にいえば過去にいた。もう倒された)、それどころか勇者が複数いるわ、勇者同士で決闘とかするし、好き放題してる奴いるし。性格にしても「なんじゃこいつら!?」と言いたくなるようなぶっ飛んだやつばかりだし、間違いない異色、それも際立った異色だ!
先が全く見えない展開とはまさにこの作品でしょう。異世界に呼ばれるための方法、真なる勇者、そしてシナリオを盛り上げるところどころ冴えわたるギャグ。(個人的にこの部分が一番好きです)、と思えばダークファンタジーの様にヘビーな設定。異世界転移をするというのは同じだけれども、それ以外は色んなオリジナリティーで溢れている、それがこの作品です。一風変わった作品を見たい人に読んで欲しい一作です。