第10話
クラスが別になってから
2人は時々、無料通話アプリで
連絡を取る程度になっていた。
「なあ、駆」
「何だ?賢太」
コイツは本田 賢太、
新クラスになって出来た友達だ。
「お前、上井草さんと
付き合ってんだって?」
「てめぇ、どこで知った?
つ〜か、付き合ってねぇよ」
「お前、上井草さんのことどう思ってんの」
「好きだよ。だけどさ……」
「だけど、何だよ?」
「告りたいけどさ、勇気出ないし、
それに迷惑じゃねぇかなって思ってさ」
「大丈夫、勇気を振り絞れ」
「あ、あぁ」
――――――――――――――――――
(さて、帰るか。アイツも居るだろ)
1人、駅まで歩いていったが……
(あれ?居ない。部活でも行ってんのか?)
実は上井草さんは放送部に入っていたのだ
(ま、良いか)
――――――――――――――――――
そのまま、グダグダと引きずり、
2学期へと突入した。
(もう2学期か、意外と早いな)
その頃から上井草さんは
学校を休みがちになった
そして……
家に着いて、ゲームをしようと
スマホを起動すると通話アプリの通知が来た
――――――――――――――――――
真頼[あのね、篠崎君。私、転校したの]
……To be continued
ゲーム一筋な青年は3次元に恋をする Syou @Syou_youtuber
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