第9話

修学旅行を終え、文化祭は何事も無く過ぎ、

3学期も後半、春休み直前なのだが……

2人はまだ上井草さんの

片思いで留まっていた。

これまでイベントがあったにもかかわらず、

なぜ進展しないかというと

篠崎駆の鈍感さにあった。

\キーンコーンカーンコーン/

(やっとか、寝よ)

「ねぇ、篠崎君起きて〜」

(誰か話しかけてるような。でも眠い)

「篠崎君、起きてよ〜」

「ん、あー上井草さんか。

何か分からないとこがあったの?」

「違うよ。ほら、

もう3学期も終わっちゃうじゃん」

「そうだね」

「来年もクラス、同じだと良いね」

「確かに」

――――――――――――――――――

終業式、ホームルームを終え、

クラスの一覧が貼り出されていた

「篠崎君、何組だったの?」

「3組だった」

「そっかー、私は4組だった」

「残念だな」

「うん」

「さて、帰るとするかな」

「待ってて、一緒に行こ」

「はいはい」

――――――――――――――――――

\〜駅、〜駅/

「着いた」

「速いな」

「まあ、たった2駅だからね」

「そうだな」

「じゃ、またね」

「またな」

……To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る