お蔵出し初期メモ


【初期メモ】


エリシュカ(シュカ)/主人公


レーナクロード(レナク)/幼馴染で婚約者の騎士(団長)→元婚約者・巫女と共に旅に出る


アシュフォード(アッシュ)/レーナクロードと肩を並べる騎士



「異世界トリップしてきた『巫女』に婚約者とられたんですが」的コメディに見せかけて、主人公が死ねば世界が救われるのは確定してるのにそれを回避するためだけに異世界人召喚やら召喚した人間を巫女に仕立て上げるやら死ぬかもしれない旅に出るやらしちゃった元婚約者にふざけんな馬鹿ンなの望んでないんですけど!とざっくり切り捨てて巻き込んじゃった女の子を心配して予定通り死ぬために奔走する話。


(一応大枠は決めていた模様。『予定どおり死ぬ~』以外はわりと書いたとおりですね)



【走り書き】


・切り札的な何でも屋と


 しかもあのバカ、宮廷魔術師長まで使って呪ってきたんですけどどう思います? おかげで王都から出られなくなったんですけど。本当どうしてくれましょうかあのバカ。

 仕方ありません。気が進みませんが、切り札を使うしかないようですね。


「これはまた、随分と気合の入った呪いですねー。嬢さん何したんですか」

「何もしてません。むしろされた側ですよ。一方的に婚約破棄されたかと思えばこんな呪いまでかけられて王都から出られなくなるとか、予想外にも程があります。……それで、これ解けます?」

「それこそ愚問ってやつですよ、嬢さん。俺を誰だと思ってるんですか」

「ちゃらんぽらんで笑顔で嘘をつけて誰も信用しないしできない腕だけはいい呪術師です」

「……間違ってはないですけど嬢さんハッキリ言いすぎですよ。あと呪術師のあとに『魔術師』もつけといてください」

「似たようなものだからいいじゃないですか」

「それ正規の魔術師が聞いたら泣きますよ?



・副団長と

「……あいつのしたことに腹を立てるのは当然だと思う。でも、許してやってくれ」

「そう言われて許せるとお思いですか? 全部を知ってて許せるとしたら、よっぽど頭がおめでたくないと無理ですけど」



 生まれてもいない娘可愛さに親友にゴリ押しして同時期に生まれる予定だった親友の息子の婚約者にまでしたのがうちの父で、親友のゴリ押しに二つ返事で承諾した上に親友よりも親友の娘の花嫁姿を楽しみにしてるのが奴の父親です。各々『娘』というイキモノに夢を見過ぎだと思います。



 こういうものを『異世界トリップ』というのだと物の本で読みました。というか今女性向け恋愛小説で大人気ですよこういうの。もともとは異世界の本に『召喚された先の身分の高い男性とあれやこれやの末に結ばれる』という本が多かったからなんですが。


 いくつになっても女性はこういう夢を見るものなのです。



 『智と勇を併せ持つ傑物』と誉れ高き我が幼馴染殿はどうやら頭がイカレた模様です。



(本当に思いついたものを書いただけという感じの走り書きですね。エリシュカが(一応)敬語キャラだったことと、一人称で書こうとしていたのが本編との大きな違いでしょうか)



【おまけ・魔術と異世界について】


異世界の存在を認知している世界

というのも魔術を使うと異世界のものが『引き寄せられる』ことが多々あったから

異世界のものは本とか小さい道具とか

世界に大きく影響を与えそうなものや生き物は余波で『引き寄せられる』ことはない

意図的に『引き寄せる』ことは難しい・方法がないわけじゃないけど魔力も多く必要だし(しかも単体で)術式も難しいらしい

『異世界人とか気にならね?召喚してみよーぜ!』って過去の王とかが言ったことはあるけど真剣な話し合いの結果『生まれ育った世界から引き離すのってかわいそうじゃね』ってなったので過去にされたことはない

異世界人召喚が為せるような魔力と知識を持った人がたまたまそういうのに賛成しないタイプが多かったのもある

あと最初に『引き寄せられた』本が異世界トリップ物で且つ主人公が元の世界に帰りたい派だったのもある(王枕みたいな)


(本編に組み込んだ設定だけどメモはこんなにぶっちゃけていたのでした。『王枕』は六月ケイ(睦月けい)先生の名作のアレです)


【名前と愛称】


エリシュカ・アーデルハイド(シュカ)


レーナクロード・シルヴェストル(レナク)/聖騎士団長

※シルヴェステル…フィンランド男性名から


アシュフォード・ルノー(アッシュ)/聖騎士団副団長


エッド(仮名)/何でも屋


セシリア・シルヴェストル(リア)


スヴェン・エルニル・ロード(スヴィ?)/宮廷二位魔術師


ノアール・フォーゼベルグ(ノア)/文官・宰相候補の弟


村瀬葉月/異世界の少女


トゥーレ

ディディエ


(愛称については、女性は名前の後ろの方から、男性は名前の前の方からつける、みたいな法則を考えていました。後ろ二つの名前メモは使わなかったやつですね)



+ + + + + +


ちょっと恥ずかしい気持ちもあるんですが、まあこういうの好きな人もいるかもしれないな……と思い。

少なくとも私はこういうの見るの、好きなので……。

少しでも楽しんでいただけたならうれしいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

聖騎士団長で婚約者な幼馴染に唐突に別れを告げられました。 空月 @soratuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ