モフモフクリスマス
とんこつ毬藻
第1話
「メリー、モフモフークリスマース!」
僕は今、不思議な世界に迷い込んでいます。暖かで、幸せで、心が落ち着く光景。だって、いま僕の周りは……。
モフモフで溢れているから!
*****一.*****
その日はとってもとっても寒い日でした。
僕の吐く息は白い綿菓子みたいにフワリと浮かび、消えます。手袋とコートに耳あてまでしているのにもかかわらず、外に居ると冷えてしまいそうで、ママに頼まれたケーキを小脇に抱えながら、僕は家路を急ぐのです。
「ただいまーー」
「可凛お帰りー。ケーキちゃんと買って来た?」
「うん、ちゃんと買って来たよー」
「お、偉い偉い。じゃあクリスマスツリー飾るの手伝って」
「はーい」
家のクリスマスツリーに飾りつけをするのは僕の役目です。飾りつけをしている間にママが食卓の準備をします。ケーキは僕の大好きな苺がいっぱいのチョコレートケーキ。誕生日とクリスマスに大好きなチョコレートケーキを食べる事が、僕の楽しみだったり。
「いただきまーす」
気がつくと辺りは暗くなり、クリスマスイヴの夜を迎えました。ママと二人で先に食事をいただきます。クリスマスのおっきなチキンってじゅーしーって言うんだよね? とっても美味しくて大好き。ママの作るかぼちゃのスープも、ローストビーフも、みんなみんな大好き。
僕の家には煙突がないから、サンタさんは毎年玄関から丁寧にインターホンを鳴らして入って来ます。
サンタさんって、僕たちが寝ている間に枕元へプレゼント置きに来るんじゃなかったのかな? あ、でも玄関から来るようになったのって昔、僕が頑張って夜起きてたのがきっかけだったような……。
サンタさんも一緒にチョコレートケーキを食べたらいいのに、毎年プレゼント渡してすぐに行っちゃうんだ。子供達へプレゼントを配るのに忙しいんだって。
―― ピンポーーン
「来た! サンタさんだ! はーい」
玄関を開けると、少し背の高い、絵本やテレビで見るような大きな身体のサンタさんとは違う、スラっとした白いお髭を生やしたいつものサンタさんが入って来ます。ゆっくりした口調で笑いかけてくれます。
「おぉう、可凛ちゃん。今年もいい子にしていたかい?」
「はーい、僕いい子にしていたよ!」
「じゃあ、これが今年のプレゼントだ」
「ありがとう、サンタさん! あがってよ。料理いっぱいあるよー?」
「そうしたいんじゃが、サンタさん忙しくてね。気持ちだけ受け取っておくよー」
「そっかぁー残念ー」
「また来年な、それまでいい子にしてるんだよ、可凛ちゃん」
「ありがとう、サンタさん! ばいばーい」
サンタさんを見送って部屋に戻ると、お母さんが笑顔で出迎えてくれました。
「可凛ー、今年もサンタさん、かっこよかった?」
「え? うーん、お髭でよくわからかったけど、スラっとはしてたよ?」
「そう、プレゼントは何もらったの?」
「んーー、魔法少女プリティーの変身セットみたい」
―― ただいまーー!
「あ、パパだーー! もう遅いよーパパーー。今年もサンタさん帰っちゃったよー?」
「いやぁ、すまん可凛、仕事が遅くなってなーー。プレゼントは貰えたのかい?」
「うん、もらったよー」
僕とパパのやり取りを見て、ママがパパのコートと鞄を受け取ります。
「パパお帰り。ご飯とチョコレートケーキみんなで食べましょう」
「おう、そうだな。じゃあみんなでパーティだ」
「わーい!」
*****二.*****
夜……僕は自分の部屋のベットで布団を被り、考えます。
「本当は
前おもちゃ売り場で可愛いって僕言ってた気がするけど、確かに嬉しいけど……。
―― ロールちゃんに逢いたいのよね、可凛ちゃん
突然声をかけられて、ベットから飛び起きる僕です。
「え……お姉さん、誰?」
「しーー、静かにしてね、パパとママが起きちゃうでしょ? 私は魔女サンタのマリリンよ」
僕の口元に指先をあててお姉さんがウインクをします。冬なのにお腹も見えているし、赤と白のスカートが短くて寒そう……。足細くてスタイルいいなぁーモデルさんみたい。
「お姉さん、寒くない?」
「魔法で保護しているから寒くないわよ? それより、プレゼントよ。普段いい子にしている可凛ちゃんにプレゼントがあるの!」
「え? でもサンタさんからプレゼントもらったよ?」
魔法少女プリティーの変身セットを見せる僕。
「でも、それ本当に欲しいプレゼントじゃないでしょ?」
「え? どうして分かるの?」
「そりゃあ私が
「でも、僕わかってるんだ……僕のプレゼントはもう貰えないって……」
少しうつむき加減で下を向くパジャマ姿の僕に、魔女サンタのお姉さんが何やらヒイラギで出来た杖っぽいものを出してひと振りします。すると……。
「え? え? 何?」
パジャマ姿だった筈の僕がみるみる魔法少女の青いリボンとスカートが可愛らしいプリティーの衣装に変わります。しかも、顔は僕のままなんですが、鏡に映った髪型と瞳の色は蒼く変わっているんです。
「き、綺麗……」
僕じゃない誰かが目の前に居るみたいです。
「さ、この姿なら向こう国でも怪しまれないわ。一緒に逢いに行くわよ、ロールちゃんに!」
魔女サンタのマリリンさんがウインクをします。
「え? ロールに逢えるの? お姉さん!」
その言葉に驚きを隠せない僕です。
「マリリンでいいわよ。ええ、それがロールの願いでもあるからね、さ、乗りなさい」
そう言うと僕の部屋の窓が開き、トナカイと
「す、すごい! 本物だ! マリリンお姉さん、本当にサンタだったの?」
「信じてなかったの? さ、時間がないわ! 行くわよ」
僕とマリリンお姉さんがソリに乗り込むと、橇は大空へと舞い上がったのです。
「―― さぁ、出発よ、〝モフモフの国〟へ!」
*****三.*****
ロールとは僕が生まれた頃から一緒でした。
物心ついた時からロールは僕の傍に居て、真っ白のモフモフした身体がとっても気持ちよくて、いっつもモフモフしながら一緒に添い寝していたの。
僕が少し大きくなってからは、お散歩したり、ご飯をあげたり、一緒に居る時間が多くなっていた。でも、僕が大きくなるに連れて、ロールは少しずつ元気がなくなっていたの。人間にするともうおじいちゃんになる歳ってママからは教えてもらったけれど、僕はよくわからなかった。
ある時、ロールが人懐っこく『くぅーーん』と鳴いて、僕の傍に寄って来たの。僕はいつものようにモフモフしてあげて、そのままロールと一緒に添い寝をしたんだ。僕は目を覚ましたんだけど、ロールはそのまま目を覚まさなかった。長い夢を見てるのかなって思った。僕は死ぬって事がよく分からなかった。
だんだん、パパとママが騒ぎ出して、『ロールは遠いところに行ったんだよ』って教えてもらって……もう一緒にご飯食べたり、お散歩したり、遊んだり、添い寝したり出来ないんだって思ったら、涙が止まらなくなって……わんわん泣いて……ママが僕の背中をずっとさすってくれていたのを覚えてます。
あの日から僕は、サンタさんにプレゼントを書く時には、『もう一度ロールに逢いたい』って書いていました。でも大きくなるにつれて、それはもう叶わないんじゃないかって思うようになっていました。
「あら……どうしたの、泣いてるの?」
「うん、大丈夫……ロールのこと思い出して……」
「ほら、元気出しなさい。見えて来たわよ」
「えぇ! うそ!?」
しばらく雲の上を飛んでいたと思ったら、そこには雪景色に囲まれた森と、暖かそうな木で出来た家が立ち並ぶ、僕が住んでいる街とは違う街が見えたのです。だんだんと降下していき、街の様子が見えて来ます。
「え? あれ?」
トナカイのような角を生やした……え? 女の子? 身体はトナカイなのに、顔が女の子なんです。右前脚を器用にあげて手を振るような仕草をしています。狼に狐、トナカイに兎……中には人の形をした兎さんやトナカイさんも居ます。どうなっているんだろう? 不思議な国に迷い込んでしまったのでしょうか?
やがて、雪の上に橇が降り立つと、たくさんの動物達が駆け寄って来ました。
「マリリンーーお帰りーー! 誰? そこの可愛い子ーー!」
「マリリンーーお土産はーー? お、可愛い子が居る! 僕は狼のゴロウって言うんだ! かっこいいだろー」
「マリリーンお帰りぃ、一緒に遊ぼーー!」
「はいはい、お前達。約束通り、モフモフ御殿でパーティするからね。準備出来てるから一緒に行くわよ!」
「「「わーい、やったぁー」」」
モフモフした動物達が大きな屋敷に向かって駆けていきます。すると、茶色い大きな尻尾がくるんとしていて可愛い女の子が僕の元へ駆け寄って来ました。
「初めましてー妖狐のヨウコですぅーー。ロール君に頼まれてお迎えにあがりました」
「え? ロールを知ってるの?」
「うん、ロール君、モフモフ御殿で可凛ちゃんの事、待ってるよ。ささ、ついて来て!」
妖狐のヨウコちゃんの後に続き、モフモフ御殿へ向かいます。それにしても、歩く度に妖狐のヨウコちゃんの大きな尻尾がフリフリして可愛い。フリッ、フリッ、フリッ、フリッ、モフッ、モフッ、モフッ、モフ……
「あああああああ、ヨウコちゃーーん!」
あまりに尻尾が可愛いくて、僕はヨウコちゃんに飛びつきます。やっぱりモフモフだぁーー気持ちいいーー。
「きゃっ、可凛ちゃん! そこくすぐったい、あは、あはははやめ、やめて……ひゃん、そこは弱いからやめ……ひゃうう!」
ヨウコちゃんの尻尾をしばらくモフモフして堪能した後、モフモフ御殿に到着します。大きなお屋敷の扉が開くと、左右に猫の顔をしたメイドさんが並んで迎えてくれました。
「お帰りなさいませ、可凛お嬢様!」
「すごいー、みんな猫のメイドさんだぁーー」
みんな尻尾をくるんとさせ、耳をピンとさせて可愛い猫さん達です。猫さんに案内され、お屋敷の奥にある、大きな広間へと案内されます。広間には赤い絨毯に高い天井にはシャンデリア、白い大きなテーブルには温かそうな料理が並び、人の形をした動物や、僕の世界と同じ姿の動物。共通しているのは、みんな
僕がキョロキョロしていると、モフモフした毛並が特徴の雪のように真っ白な犬が、
「もしかして……ロール?」
「可凛ーー! 逢いたかったよーー可凛ーー!」
僕の胸に飛び込んだロール。僕の瞳から雫が溢れていました。姿は違えどロールだ。このモフモフした身体を忘れる訳がない。しばらくロールの身体を優しく撫でて、涙を拭います。
「ねぇ、もしかして、言葉がわかるの?」
「マリリンのお陰だよ! みんな言葉が分かるようになったんだよ!」
ロールが指差した先にはひな壇があり、そこにはさっき僕を連れて来てくれたマリリンお姉さんが壇上に立っていました。
「さぁ、主役がやって来たわよー。ひとつだけ願い事が叶う奇跡の夜。魔法少女可凛ちゃんはかつてロールのご主人様だったの。さぁ、今日はみんなで楽しみましょう!」
「「「メリーモフモフーークリスマス!」」」
美味しいご飯を食べながら、夢のような楽しいひと時を過ごしました。ロールと一緒にご飯を食べていると、モフモフしたみんなが駆け寄って来ます。モフモフに囲まれて、凄く気持ちいい瞬間です。
「ねぇねぇ、可凛ちゃん! 僕もモフモフしてー? 気持ちいいよー」
「凄い、狼さんもモフモフなんだねー気持ちいい」
「うちもーーうちもーー」
「猫さんも気持ちいいー」
「ごろごろーー」
子供のウサギさんに大きな狼さん、お食事を運んでいる猫のメイドさん、みんなモフモフなんです。隣のテーブルに居た妖狐のヨウコちゃんと目が合うと、恥ずかしそうにモジモジしていました。あの尻尾、またモフモフしたいなぁー。
「可凛ーーその衣装可愛いね! サラサラで蒼い髪も綺麗ーー魔法少女?」
「うん、衣装はサンタさんにもらったんだよ! でもロールに逢えた事が一番のプレゼントだよ」
「ありがとう。おいら、可凛に逢えますようにって、ずっとお願いしてたんだ! クリスマスの夜なら願いが叶うって言われて。そしたらマリリンが可凛を連れて来てくれたんだよ!」
「そっかぁー。嬉しいなー。ロールも逢いたいって思ってくれてたんだね」
「その子はね、この国に来てからも、ずっと可凛の事をみんなに自慢していたのよ? ここに迷いこんだ子の中には野生のまま車に撥ねられて死んでしまった子や、飼い主に捨てられて死んでしまった子も居るの。この『モフモフの国』はね。そんな動物達の魂を受け入れ、輪廻の輪へ導くまでの国。『モフモフの国』は、聖なる夜にだけ、奇跡が起きるの。貴方がここに来たのも奇跡の一つよ?」
難しい事はよく分からない。マリリンはサンタさんって言ってたけど、たぶん動物達の女神さまみたいな存在なんだろうな。だってこんな奇跡を起こせるんだもの。凄い人なんだろう。
「マリリン! 大変! ミィちゃんが!」
そこに猫メイドの一人が一匹の小鳥を掌にそっと掬うように乗せてやって来ました。脚を痛めて苦しそうにした小鳥がつぶらな瞳をこちらに向けています。
「ピィーピィー……」
「カナリア?」
ミィちゃんは、黄色と黄緑色の毛並が美しいカナリアでした。
「……大変、怪我をしてるわ。可凛ちゃん、出番よ?」
「え? 僕ですか?」
「忘れたの? 貴女は今、魔法少女プリティーでしょ?」
「え? まさか!?」
そう言われて僕は驚きます。でも確かに僕は今、魔法少女プリティーの格好をしているのです。両手を握り、祈りを捧げると、蒼い宝石が先端に嵌めこまれた可愛らしい魔法のステッキが出て来ます。僕はそのステッキを持って、
「きせきをつむぐよ、きみのために! 〝ぷらちなむ ふれーばー〟!」
キラキラした光がステッキから飛び出し、カナリアのミィちゃんを包み込みます。やがて、ミィちゃんの脚は綺麗に治り、ミィちゃんは上空へ羽ばたいたのです。
「ピィーーーピィーーークゥルーーーー!」
「凄いや可凛! ミィちゃん治しちゃった!」
「僕も本当に魔法が使えるなんてびっくりしたよ」
やがて、ミィちゃんは僕の肩に降り立ち、頬へスリスリし始めました。
「カナリアもモフモフしてるんだ……」
ミィちゃんの身体を指でモフモフしてあげます。
「ミィちゃんすっかり気に入ったみたいね。その子はね、元々野生の子だから、人の子の優しさを知らないの。ミィって名前も私達でつけてあげたのよ。むしろ懐いているのが不思議なくらいだけど、可凛ちゃんの優しさが伝わったのね、きっと」
「そうなんですね。ミィちゃんよかった」
「ピィーピィーー」
夜もしっかり更けて、みんな少しずつ家路に帰って行きます。楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
「そろそろ時間ね。可凛ちゃん、帰るわよ」
「え。あ、そっか……じゃあ」
そう、分かっていたけど、僕は〝モフモフの国〟の住人ではないんだ。
「ありがとう可凛。おいらの事ずっと思ってくれていて。おいらは今日逢えただけで幸せだよ」
「でも、寂しいよ……ロール……」
「寂しくないよ、おいらはずっと可凛の傍に居るよ!」
「ロール……ありがとう……」
ロールの真っ白な毛並を優しくそっと撫で、僕はロールにありがとうって言いました。
―― さよならじゃないよ、おいらは可凛の心の中に居るから!
*****四.*****
「……凛、可凛ーー!」
「ん? んん? ロール……あれ?」
瞼を開けると、目の前にはママの笑顔がありました。
「何、可凛、ロールの夢でも見ていたの?」
「あれ? モフモフの国は? ロールは?」
「やっぱり夢を見ていたのね」
「違うよ、ママ、魔女サンタのマリリンお姉さんが連れていってくれたんだよ」
「はいはい、後でお話聞くから。一緒に朝ご飯食べましょう」
「夢……だったのかな? はーい、ママー」
魔法少女プリティーの衣装は箱に入ったままベットの横に置かれていました。僕昨日あの服着たはずなんだけどな。寝ぼけ眼でリビングに入ります。パパがなんだか騒がしくしていました。
「こら、勝手に逃げるなー。待て待てーー」
―― ピィーーピィーーピィーーーー!
「え?」
僕は目を疑いました。リビングに入った僕の肩に、見覚えのあるカナリアが乗っかったのです。
「え、嘘!? ミィちゃん?」
「ピィーピィークルゥウウウウーー」
僕の頬にスリスリする黄色と黄緑色の毛並は間違いなくカナリアのミィちゃんでした。
「おぉ、可凛凄いな、さっきまで逃げ回っていたのに。もう懐いているみたいだな」
「さすがうちの可凛ね。ロールの時もすぐに懐いたものね」
「パパ、ママ、どういう事?」
「ん? サンタさんからのプレゼントじゃなくて、可凛の肩に止まっているカナリアは
「ミィちゃんだよ!」
「ん?」
僕の言葉に、パパが思わず聞き返します。
「この子はミィちゃん! パパ、ママ、ロールには逢ったからもう大丈夫! 素敵なプレゼント、ありがとう」
「そう、ミィちゃん、素敵な名前ね」
ママが笑顔で頷いてくれました。
〝モフモフの国〟はどこにあるんでしょう? ロールに出逢った事、モフモフの国で助けたミィちゃん……それは夢の中の出来事だったのか、僕には分かりません。サンタさん、魔女サンタさん、パパとママが導いてくれた奇跡……みんなみんな、ありがとう。
「これからよろしくね、ミィちゃん」
「ピィーーピィーーーー!」
****fin****
モフモフクリスマス とんこつ毬藻 @tonkotsumarimo
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