第二章冬休み

第9話【クリスマスの奇跡?】

あらすじ

教科書忘れたらめっちゃ胸キュンだった(語彙力) 以上。

本日12月24日。我が家でアリスと、美優くんと3人でクリスマスパーティします!

得意のお菓子作りを使って、手作りのケーキやクッキーも作ったし…飾り付けも、完璧!

後は待つだけだぁー!と、意気込んでると

「なんでこんなに部屋キラキラしてるの?目が痛い…」

と、れんが、まるで文句を言いに来たように部屋に入ってくる。

「アリス達とクリスマスパーティするのー!」

少しふてくされて言うと、そんなのお構いなしに、蓮は『アリス』という言葉に反応する。

あー…前みたいに参加したいんだなぁ…アリスがいるから。

そうだ!少しいじめてやろう…という私のゲスい心がうずき、

「まぁ、蓮も参加してもいいよ?蓮が参加したいなら…ね?」

と、意地悪いじわるに聞いてみる。

きっと、蓮の事だから…

「べっ、別に参加したく…ない……し…」

『ないし』に近づくにつれて、言葉は詰まっていき、蓮の声が小さくなる。

全く…ツンデレなんだから…

「まぁ、参加したくないならいいんだけどさ?」

もう1度、意地悪に聞いてみると

「参加…する…」

あれ?今日は、素直だなぁ…

いつもは10回ぐらい繰り返さないとダメなのに…

すると、突然家のチャイムがなる。

美優くん達が来たのかな?

と、思い玄関に足を運ぼうとすると、蓮が、素早く玄関に行き、ドアを開ける。

「アリス!…姉…」

あ、蓮のやつ、美優くん見て『また来たの…?』とか思ってるよ。絶対…

「あ!蓮くん!こんばんわぁー♪」

何気にアリス喜んでるし…

私は、とりあえず、急いで駆けつけ、

「とりあえず二人とも上がって!」

「りょーかーい!」

と、元気よくアリスが返事し、

「お邪魔します」

と、美優くんが、家に上がる。

部屋に案内する途中で、私は蓮も参加することを思い出し、

「あ、蓮も参加したいらしいんだけど…」

と、言ったらすぐに

「全然いいよー!ねっ!みゆ!」

「うん!もちろん!」

と、2人が笑う。それにつられて私も微笑んでしまう。その時に、横で嬉しそうに笑う蓮の横顔を私は見逃さなかった。


****


とりあえず、部屋に案内して、ケーキやクッキーを持っていく。

「おおー!相変わらず日菜はお菓子作るの得意だねぇ」

アリスが感心しているようにうなずいている横で、

「え!?もしかしてこのケーキとか葵さんが作ったの?!」

と、美優くんが驚きながら目を輝かせている。その表情がなんとも言えないぐらい可愛くて…

「ふぇっ…うん…!そうだよ!」

ニヤけそうになっているのを元にして私は笑う。

「僕、甘党なんだ〜!」

と、ふわふわ美優くんが笑う。

ふぁぁぁ…かわいいぃぃぃ…

顔が熱くなって行き、真っ赤になっているのが自分で分かる。

不意にアリスがこっちを見ているのに気づく。………めっちゃニヤニヤしてるよ…

まぁ、でも、美優くんと好きな物が同じで、なんか嬉しい……

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二次元病なのに恋をした。 緋色 @Hiiro0443

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