怨思の獄

悠井すみれ

怨思の獄

 陛下、私の愛しい陛下。お目覚めでしたか? それともまだお休みでいらっしゃいましたでしょうか? 私がいないのに気付かれて、心細くお思いになっていたのでなければ良いのですけれど。

 お一人にしてしまって申し訳ございませんでした。でも、ほら、薔薇を摘んで参りましたの。とても華やかな香りでございましょう? まるであの懐かしい後宮の花咲く庭園が思い浮かぶようではありませんか。この蛮族の地でも花は変わらず美しく芳しいのですね。本当に不思議なことですわ。

 外は麗しい夏でございます。この地の人々の荒々しさは私にもいまだに恐ろしいのですけれど、木々の緑も太陽に煌めく川の水面も大層鮮やかで爽やかで。陛下がご覧になれないのが残念でなりません。でも、もちろん、私が絵を描くように詳細に語って差し上げましょう。陛下が退屈なさることなどないように。

 今となっては、この私こそが陛下の目であり手足ですものね。




 でも外の話はまた後で。先にお召しかえを済ませてしまいましょう。こう暑くては肌着もすぐに駄目になってしまいますから。ああ、やはり大分汗ばんでいらっしゃいます。傷もまだ癒えていらっしゃらないのですもの、膿むようなことがあってはいけません。

 敗れたとはいえ、輝かしい帝国の至尊の位にいらっしゃったお方に従者の一人もいないだなんて。さぞ情けなく思し召しでしょうけれど、私だってこの果ての地では王の妻と呼ばれる身。そしてかつては陛下にもお仕えした身です。決して不自由などさせませんから、どうか塞ぎ込まれることのありませんように。


 それにしても、ああ、陛下の肌にこうしてまた触れることができるなんて! 私の涙が陛下の胸を濡らすのがお分かりになりますでしょうか。ひどい傷を見て心を痛めているのはもちろんですが、でも、それにも増して、再びこうしてお傍に侍ることができるのが嬉しくてならないのです。

 我が祖国が踏みにじられ、陛下が虜囚の憂き目にあるのを喜ぶなんて、ひどい女だとお思いでしょうね。ですが私の身の上にも少しで良いからお心を分けてくださいませ。故郷を離れたこの異国の地では、何年過ごしても決して慣れることなどありませんでした。陛下と同じ空の下にいるということだけが、長年私の希望だったのです。まさかこのように陛下をこの腕に抱きしめることができるだなんて、どうしてこの僥倖を喜ばずにいられましょうか。


 まったく、この地の風俗の恐ろしいことといったら! 何かというとすぐに剣を抜き、宮中ですら刃傷沙汰が絶えない野蛮な国柄。食べ物も蜥蜴やら蝙蝠やら気味の悪いものばかりで、それがご馳走だから残すなんて許されなくて。最初のうちは言葉もよく分からなかったものですから、毎日生きた心地もいたしませんでした。


 いいえ、陛下をお恨みしているのではございません。だって、陛下は私のことを心から考えてくださったのですもの。

 遠くへやらないでくださいませ、と。泣いて縋る私を陛下は慰めてくださいました。数多の側妾の一人にとどまるよりは、蛮族とはいえ王の第一の妃になる方が良いだろうと。文明の灯火の暗いこの地では教養高く技芸を修めた女は何にも増して珍重されるから、きっと幸せになれるだろう、と。

 さらには、私を選んだのは一際愛しいからこそだ、決して不要と思ってのことではない、と仰ってくださいました。これほどに美しく優れた女を惜しみなく下げ渡す姿を見せることで、帝国の威光を地の果てまで届かせるのだ、と励ましてくださいましたでしょう。

 身分低い私には過分のお言葉でございました。いわば国を背負ってのお役目に、恐れの涙はすぐに感激のそれに変わったものです。


 別れの際には、陛下は私だけを愛し続けてくださると手を取って名残を惜しんでくださいましたね。だから私、たとえ肉体は彼方の地平に引き裂かれようと、心は常に陛下のものだと思い続けて参りましたの。王とは名ばかり、山賊の長のような男のもとで私が今日まで生きてこられたのは、陛下を思う気持ちに支えられてのことでございました。ですから、このような状況ではありますけれど、今こそ御恩を返せると張り切ってしまっているのですわ。




 さあ、すっかりさっぱりしましたでしょう。髪も髭も整えて差し上げました。この国では身だしなみに気を遣う者が少なくて嫌になります。だから鋏も剃刀も切れ味が悪くて。ご不快ではなかったかしら。

 とにかく、次はお食事ですね。今日は粥を用意させました。今の陛下でもお召し上がりいただけるように、それはもう柔らかく煮込んだものです。さあ、お口を開けて――あら、恥ずかしがっていらっしゃるのですか? まだ熱いのにこぼしてしまって、危ないですわ。もう何日もこうしてお世話して差し上げているではないですか。私はもう陛下の全てを見ていますのよ。今更遠慮など無用ですわ。

 それとも先ほど申し上げたことを気に掛けていらっしゃるのかしら。大丈夫、蜥蜴も蝙蝠も目を瞑って飲み込めばそれほど悪いものではございません――なんて。ふふ、本気になさいました? これは羊の肉ですわ。とろけた脂の美味しそうな匂いがしますでしょう? 私が陛下におかしなものを食べさせる筈などないではありませんか。ですから安心して召し上がってくださいませ、お薬も飲んでいただかなければならないのですもの。


 やっと全部召し上がってくださいましたね。恢復するにはしっかり召し上がっていただかないといけませんから。お利口様でいらっしゃいました。

 お薬は、口移しで差し上げますね。女の方から口付けるなんて、はしたないと思われるかしら。でも、陛下は私の唇を熟れた果実のように甘いと仰ってくださったでしょう。このお薬はとても苦いということですから、少しは紛れるのではないかと思いましたの。

 それとも、やっぱり正直に打ち明けてしまいましょうか。私、再び陛下に口付けできる日を待ちわびていたのです。お言葉だけではなく、陛下のお姿も私がこの地で生き抜くための便よすがでございました。あの山猿のような男に唇を貪られる度に、陛下のお姿を思い浮かべて耐えたのですわ。

 陛下も同じでいらしたでしょう? 私がこの地へ下賜された後も後宮に新しい方を増やされたと伺っています。いえ、それは重臣方に押し付けられて仕方なく、だったのでしょうけれど。でも、愛してもいない女を侍らせるのは、愛していない男に侍るのと同様にとても苦しいことでしたでしょうね? 私の代わりなどいなかったからこそ、無為にお妃を増やし続けたのでしょう? そうでございましょう?


 今、御前にいる女こそ陛下を愛し、陛下が愛し続けた私に間違いございません。お薬も、大変貴重なものだということです。こぼしたりすることのないように、受け取ってくださいませね。――そう、一滴も残さずに……飲み込んで、そう、よくできました。まあ、せてしまって。とても苦いお薬ですものね、私も口に含んでよく分かりました。口直しに蜂蜜を、また口移しで差し上げましょう。


 でも、そういえば、陛下にはものの味がお分かりになるのかしら。まだとても苦しそうでいらっしゃるのに。いえ、無理に答えようとなさらなくても結構です。薬の苦さや蜜の甘さが分からなくても、愛する女の唇は甘く感じるに違いありませんもの。それに、こんなにお傍にいるからかしら。私、陛下が何を考えているのか、言葉がなくても分かるようになって参りましたの。




 今は――あんな苦いだけのものではなくて、他の薬が欲しいと思っていらっしゃるでしょう? ほら、当たった。陛下はあの不思議な甘い香りの薬、妖しい花から煎じた薬をお望みなのでしょう?

 でも、あれは差し上げられません。だって、あれはとても効き目が強いだけではなくて、とても恐ろしい薬でもあるのですもの。確かに痛みはたちどころに消えるということですけれど、飲んだ者に美しすぎる夢を見せて溺れさせる劇薬なのです。せっかくこうしてまたお会いできましたのに、夢の世界に行ってしまおうだなんてひどいですわ、陛下。ほら、私が傷をさすって差し上げますから。この手や指の感触も、懐かしいとは思われませんか? これでどうかお気を紛らわせてくださいませ。


 それに、私は陛下のことを考えて差し上げているのです。だって、陛下が夢を見るとしたら、あの祖国の懐かしい王宮で、曇りなく輝く玉座に就いていらした時、皇后様やお妃方、お子様方がまだ生きていらした時の夢に違いありませんもの。

 あ――これは、まだお話していないことでしたわね。申し訳ありません、つい漏らしてしまいました。陛下が捕らえられた後のことですから、お伝えする時にはよくよく折を見なければ、と思っておりましたのに。本当に、申し訳ないことですわ。




 あの男――私の夫を名乗るこの国の王、あの恐ろしく残酷な男が事細かに教えてくれたのです。ですから私もすっかりこの目で見てきたような心地がします。あの懐かしい後宮の、美しい庭園も豪奢な部屋べやも。由緒ある玉座でさえ蛮族どもに蹴散らされ血と泥に汚されたとか。本当に恐ろしく悲しいことです。私も涙を流してしまいました。


 陛下のせめてもの慰めになるとしたら、皇后様は敵の辱めを受けることなく自害なさったそうですわ。ご自身のお子様方を手に掛けた後で、迫る白刃を前に艶やかに笑って短剣で喉を一突きされたそうです。高貴なお生まれに相応しい、まことにご立派な最期でいらっしゃったということですわ。私はどんなに恐ろしく嫌だと思っても、ついに自ら死ぬことはできませんでしたのに。さすが、私のことを蛮族の慰み者が似合いの卑しい女だと仰っただけのことはありますね。見事なご覚悟は、本当に、后の鑑と言うべきでしょう。陛下は皇后様を誇りに思われなくてはなりません。


 それから、お妃様方も全て殺されてしまった訳ではありません。それどころか、この地の有力な将の妻にと下賜された方もいらっしゃいます。陛下が私に仰ったように、この国の者には帝国の優美な女は眩しくて仕方ないようですの。ですから、皆様きっと大事にされますわ。そこらの女のように殴り殺されたり、卑しい者に下げ渡されたりするようなことはありませんでしょう。

 それどころか、いずれはこの国を帝国の風に感化することさえできるかもしれません。それこそ陛下が私に望まれたことですもの、皆様もきっと力を貸してくださると存じます。


 陛下? まさか、もしかして悲しんでいらっしゃるのですか? 押し付けられただけの方々のために、何て慈悲深くていらっしゃるのでしょう!

 大丈夫、あの方々は私よりもずっと恵まれていらっしゃいます。冷たい財宝に囲まれて独りきりでこの国へやってきた私と違って、あの方々には沢山のご同輩がいらっしゃるではありませんか。何よりこの私がおります。帝国の文化を解しながら、この国の気質をも幾らかは知るこの私が。

 どのように振る舞えばこの国の者に好かれるか、私、皆様に教えて差し上げようと思っておりますの。コツを掴むまでに随分痣を作って痛い思いをしてしまいましたから。皆様にはそのようなことがないようにしたいものですわ。


 それに、第一、あの方たちは陛下を愛していた訳ではないではありませんか。絹や宝石や、後宮の一室、帝たるお方に目をかけられるという虚栄のために微笑みをまとって媚を売っていた方々でしょう? その相手が変わるだけですもの、大したことではありません。陛下を心から愛していたこの私でさえ、いつしか作り笑いを覚えることができたのです。あの方たちなら、そして命が掛かっている今なら、きっと物覚えも良くていらっしゃるでしょう。


 そうそう、公主様方もご無事です。何しろ皇族の血筋のれっきとした姫君方ですから、お妃様方よりも一層丁重に物珍しく遇されております。子供が産める歳になったら是非妻に、と。望む者が後を絶たないということですわ。ですから、ご心配には及びません。幼い方々でいらっしゃることですし、お辛い記憶はすぐに忘れられることでしょう。

 私はこの国に来て、なまじ豊かな国で優雅に過ごした記憶は邪魔になるだけだと思い知りましたもの。どうせこの国で生涯を終えるからには、他所のことなど覚えていない方が幸せというものですわ。


 ええ、何もかも悪いことばかりではないのです。他にも陛下がお喜びになりそうなことを聞き及んでおりますの。


 ――陛下の弟君が落ち延びられて、帝位を継いだそうですわ。陛下や皇后様、皇子様方への仕打ちに民も怒って、弟君の下に一致団結しているとか。ですから、陛下、何もご自身を恥じる必要はないのです。陛下は確かに敗れましたが、勇敢なお姿は民の心に深く刻まれたことでしょう。そして無力を嘆かれることもありませんように! 弟君は、きっと陛下のお心を継いで祖国を導いてくださいます。

 皇子様方は――悲しいことに、生き延びた方はいらっしゃらないそうですけれど。一番年長の方でも十になるかならないかのお子様方が斬りつけられ踏みにじられていく様は、子羊の群れが屠殺されるかのように、それは痛ましく恐ろしい光景だったでしょう。あの男は、そんなことを自慢げに語るのですよ。

 でも、お小さい方々でしたからさほど苦しむことはなかったのではないでしょうか。この国の男の力が強いのは、私も身をもって知っておりますもの。頭蓋を砕くのも首を折るのも心臓を貫くのも、きっと一瞬のことでしたでしょう。

 弟君がいらっしゃれば、少なくとも皇族の血が絶えることはありませんしね。


 ですから、陛下は祖国のことにお心を痛めないでくださいませ。陛下はもう何もなさらなくて良いのです。ただ、私と穏やかな日々を過ごしていらっしゃれば良いのです。

 陛下はよくご政務が煩わしいと仰っていたではありませんか。共に過ごした夜が明けるのが憂鬱で仕方ないと、昼も夜も共にいられたらどれほど良いかと、嘆いておられたではないですか。今こそ陛下のお望みが叶ったのですよ。

 御身のことは何も心配いりません。私が、必ずお守りします。私がいる限り、決して陛下をこれ以上傷つけさせはいたしません。




 あの男――この国の王は、私を愛しているなどと言うのです。礼儀も倫理も知らぬ獣のような男のくせに、愛を語るなどと図々しいことですけれど。でも、それでも、あの男は私の願いは大抵叶えてくれるのです。お妃様方も王女様方が奴隷に落とされなかったのも、私がこうして自ら陛下のお世話しているのも、全て私が乞うたからですわ。

 陛下のお命を救うのは、さすがに簡単には頷いてくれませんでしたけれど。そのために私があの男に何をしなければならなかったか、お知りになったら軽蔑されてしまうでしょうか。そのようなことはあり得ないと、信じているのですけれど。


 愛は魂から溢れる高貴なもの。汚らわしい肉体とは無縁のものですものね? 夜毎身体を弄ばれても、私の心は常に陛下だけに捧げられていたのです。どれだけ殴られようと罵られようと、果ては泣いて縋られようと、私は一度たりともあの男に優しい言葉を掛けてはやりませんでした。私がお慕いするのは陛下だけ、と。告げる度にあの男の顔が歪むのを見るのは、いっそ痛快ですらありました。


 陛下、どうか喜んでくださいませ。私は陛下に仰せつかったお役目を果たしたのです。そうまで手酷く拒絶しても、あの男は私を殺すことも手放すこともできませんでした。陛下の寵妃であった女、陛下の妃としては末席にいたこの私が、蛮族の王を魅了したのです。これが帝国の威光を示すものでなくて何だというのでしょう。

 そして、あの時陛下が私を選んでくださったことで陛下は救われたのですわ。私、あの男に言ってやりましたの。陛下を殺したりしたら絶対に許さない、永遠に憎み続けると。滑稽なことに、あの男はそれで引き下がりました。この地の果てから軍を率いて帝国を踏みにじったあの残酷な男が、女ひとりに譲ったのです。

 私は剣を持つこともできない非力な身ですから、祖国のために戦うことはできませんでした。でも、私の言葉が愛する陛下をお救いすることができるなんて、なんて喜ばしく光栄なことでしょう。この恐ろしく野蛮な土地で何年も耐え忍んだ甲斐があるというものですわ。

 ねえ、陛下。私は陛下のためにとても頑張ってきたのです。どうかご褒美をくださいませ。今まで遠く離れていた分、これからは決して離れず過ごしましょうね。陛下もそれを幸せと思ってくださいますね?




 ああ――あの男が呼んでいるそうです。本当に、本当にお名残惜しいのですけれど、陛下、私は行かなければなりません。行って、あの男の機嫌を取ってこなければ。

 あの男は残忍な癖に気が小さくて、まったく毒虫のような気質の男です。私が陛下に掛かり切りなのが面白くないようなのです。だから、許すと言っておきながらすぐに私を呼び戻そうとするのですわ。


 挙げ句の果てには不貞などと言い出して……! 私はそもそも陛下のものであったのに、そのような言い草は理不尽極まりないとお思いになりません?

 あまりに口うるさいからあの男の気の済むようにしてやったというのに、まだ私たちの逢瀬を邪魔しようだなんて。本当に、小さな男。

 不貞などあり得ないようにしたつもりでしょうに、何を心配しているのかしら。


 ねえ、陛下。あの男にとって、愛とは肉体の交わりだけを指すようです。力と欲だけを法とする、野蛮な質の国を治めるだけのことはありますね。だから、これで私たちを引き裂いたと、私が陛下を見捨てるなどと考えたのでしょう。まことに獣の浅知恵というほかありません。


 愛とはもっと高尚なものなのです。あの男が何を企もうと、私の愛が褪せることはありません。それどころか、今こそ権力も財宝も、血筋も立場も関係なく、そのままの陛下ご自身を愛せると、私の魂は歓喜に震えているのです。


 抱きしめる腕などなくても構いません。陛下に必要なものは全て私が取って差し上げます。

 共に歩くことなどなくても構いません。どうせこの地に見て回るに足るものなどありませんから。

 言葉も必要ありません。陛下のお心は、私には手に取るように分かりますもの。

 陛下が知る私の姿は、別れた時の最も美しかった頃の私だけで十分です。もちろん愛は見た目に左右されることはありませんけれど、やはり老い衰えていくところを見られるのは恥ずかしく悲しいことですから。

 そして、共に過ごす時間の甘美さを思えば、肉の悦びなどどれほどのものでしょう! 身体を繋げることが至上の快楽だなんて、卑しい獣だけの話です。私はこうして同じ空気を吸うだけで天上の楽園を垣間見ることができますのに。


 お分かりでしょう、あの男は陛下から全てを奪ったつもりで、陛下を私だけのものにしてくれたのです。一日の大半を陛下のために捧げることのできる今の日々は、私の生涯でもっとも幸せな時間です。あの男に煩わされることがなければこの上望むことはないのですけれど。でも、それはあまりに贅沢というものでしょうね。


 それでは陛下、ほんの一時お傍を離れるのをお許しください。あの男を宥めたらすぐに戻って参ります。

 そうしたらまた、積もる話をいたしましょう。そのために耳だけは残してもらったのですから。

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