後から後から紐解かれていく真相に、展開から眼が離せませんでした。なんとも耽美でありながら繊細な情景描写にもうっとりさせられます。とても素敵な文章だったので作者さまの他の作品も読んでみたくなりました。キャッチコピーであのように宣われるとついつい「受けて立つ!」という心意気になってしまうものですが、動機はよめませんでした。犯人は当てられたのだけど……悔しいです(笑)
いやもう、一気読みでした。さすがの筆致です。どきどきはらはらしながら、最後は「ああ! こういうことだったか」と溜め息が。そして「あの人」を恐ろしくも哀れに思う…。細部の描写も丁寧で、架空の王国、王室の話でありながらも、リアリティを感じさせます。短い中にも多くのことを感じさせていただけました。楽しませていただき、ありがとうございました。
寵姫と王の関係が深まってゆくまでは、ウフフ~♡と読んでいたのですが……後半は、まさかまさかと恐ろしくなってきました。王が求める理想の女って、それは無理だよと思うし、あなた感覚が少しおかしいですよと。それを全て理解している王妃も怖かったですです……寵姫を指南する王妃の余裕ぶりの正体が……ああ(TT)まだまだ繰り返されるんでしょうね。怖い……。