ディワリにはショートケーキを

鱗青

ディワリにはショートケーキを

僕が離れているときは きっと

女の子の顔をしてるんだろうね きみは

ひどい言葉で傷つけられても

そこに本当しかないから僕は笑えるんだ


十分に満ちたワイングラスに

どうして ぎ足す必要があるの?

確たる意志のあるきみは

いつからそんなに強くなったのだろう


ふさぎ込んでいた日々が やがて春の息吹に触れるように

きみはいつだって上手に風に乗っていくんだ


始まっているのさ すべてが

ここから、そこから、いまから

きっと死ぬまで変わらない

誰もがみんなそうであるかのように

中途半端な糸をことごとく切って

帰結するのはたった一つ

きみは もう 知っていたね

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ディワリにはショートケーキを 鱗青 @ringsei

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