鰻食べたい
@0202020202
第1話
「美味しい鰻が食べたいのじゃ!」
おはようの挨拶の代わり、そんなことを言った女王様。アホか?という言葉を言ってしまえば俺は職と命を失うであろう。この女には冗談という類が一切通じない。
「どうしたんですか?」
興味はないし相手にもしたくない。だが、給料の中に、相手をしてやるという特務が存在しているのをゆめゆめ忘れないことだ。じーじと呼ばれていた使用人が尻になにか突き刺されながら苦痛にあえぐように言った言葉を俺は頭の中で反芻した。
「今朝起きたらだるかった。だるい妾の頭に最初に浮かんだのが鰻だった!もうこれは鰻を食べるしかないではないか。いいから鰻を持ってまいれ!かば焼きじゃ!!肝吸いも忘れるな!」
今日はいつものメイド長が非番なので俺が起こしに来たのだ。災害。だれにも避けられぬそれが我が身に降りかかったとき、どう対応するかで人間力というのは試されるのではないのだろうか?朝ごはんに鰻のかば焼きと肝吸いというヘビィなものをご所望した我が主人に対し、なんと応えるのが適切なのだろうか?やんわり断るべきなのか、それとも、探すふりだけでもするべきなのか。メイド長はこの時どう対応するのであろう、目前で、だるそうにしているこの女はメイド長の非番を狙ったのではなかろうか?そういう人をないがしろに、または舐めるような行為を、悪びれもせずやってしまえる女なのだ。
「女王様、朝ごはんはもうご用意されております。ここは何とぞ我慢されて、お昼に鰻を食べに行きましょう。それまでに私どもが良い店を探しておきます」
「いやじゃ!いまじゃ!今食べたいのじゃ!そなた打ち首になりたいのか?!」
鰻で打ち首。使用人の数は女王様が成長するにつれ反比例して少なくなっていた。金で命は買えぬ。じーじの最期はそんな言葉で締めくくられた。
「少しお待ちをすぐに焼かせますゆえに」
「はようもってまいれ、一時間やろう。分かるな?そなたの命と鰻、引き換えじゃぁぁ!!」
あのアマを駆り立てているのはなんなんだろうか?おおかた夢で鰻に襲われでもしたのだろう。そのまま死ねばよかったのに。俺は走りながら考える。鰻を焼くのにかかるであろう時間は30分つまり残り30分しかない。それまでに鰻屋を叩き起こし、事情を話し、理解を得て上手くかば焼きにしてもらわねばならぬ。どだい無理な話だ。だが命をかけ土下座でもなんでもして、これから足蹴無く通いますので土用の丑の日には家族を連れ友達を連れここに鰻を食いにまいります。どうかどうかお願いします。かば焼きを焼いてください。昨年娘が生まれたばかりなんです・・。と涙ながらに訴えれば、江戸の職人であろうが、なかろうが、人でさえあれば、焼かずにはいられないだろう。長い使用人生活の果て、プライドというモノは、あの女の餌となった。女王様はその餌を食らって、それはもうスクスク我儘に成長なされた。
ドンドンドンドンドン
「ごめんくださーい!!ごめんくださーい!!どなたかいらっしゃいませんかー?!女王様の使いの者です!!お願いですのでここを開けてください!!!」
鰻屋の扉をこれでもかと叩き、叫ぶ。扉が開いた瞬間、俺は土下座を決める覚悟であった。もはや一刻の猶予もない。メロスは妹のため友のため荒野を駆け、山賊と戦い、走って走って王の心を改心させた。俺は金のため自分のために駆け、鰻屋を叩き起こし今から土下座を決めるのだ。これは打ち首にされて当然だ。ただ必死に、必死に扉を叩きながらも心と頭がどんどん冷えていくのを感じていた。だが、幼い娘が待っていることを思うと、奮い立たざる得なかった。
「朝早くからうるせぇんだよ!!!」
唐突に扉が開き中から腹巻をしたオヤジが現れた。頭を丸めており鰻というより蛸であった。これが主人なのだろうか?だが、それを考える暇すら惜しかった。俺はその場で膝をつき手をつき地面に向かっておもいっきり頭を打ち付けた。
「朝早くから大変失礼いたします。女王様の使いの者です。あの糞アマが朝から鰻を食べたいと我儘をいいだして!!無理を承知で頼みます!今から急いで、鰻のかば焼きを焼いてください!!」
「おまえ・・・」
オヤジは土下座する俺を見て、二の句がつげないようであった。まだ夢を見ていると思っているのだろうか?夢なら早く覚めてほしいのは俺の方だ。
「私はすぐにでもかば焼きを持って行かないと殺されてしまします。基地外の目をした女王様が私の命とかば焼きと交換だと・・・私には昨年生まれた、まだ幼い娘がいまして、その子に寂しい思いをさせないためにもかば焼きが必要なんです!その子が成長し鰻を食べられる年齢になったら必ずここにお礼をしにきます。その際には家族共々、ここで特上のかば焼きを召し上がります」
土下座をしながら地面に向かって叫んだので声はくぐもり、オヤジにうまく伝わったろうか不安になった。だがもうあとはない、次の鰻屋はここから2時間先にある。
「顔をあげな、すぐに旨いかば焼きを焼いてやろう」
俺が顔を上げる頃にはオヤジは背を向け歩いていた。その背中は空より大きく、海より雄弁であった。俺には確かにそう見えたのだ。オヤジは廊下に立てかけてあった釣り竿とバケツを両手に持つと、またこちらに戻ってきた。俺はすぐさま土下座をする体勢をとりなおした。
「待った。オヤジさん。待った。今から釣るのか?それとも生け簀にいる鰻を取りに行くのか?」
「大将と呼べ。今から川に釣りにいく」
「大将。あの生け簀にいる鰻では駄目なのか?」
俺は片手で水槽の中で蠢いている鰻を指さした。
「駄目だ。あれは養殖ものだ。本当に旨い鰻は天然ものじゃなきゃダメだ。お前が命を張って旨いかば焼きを焼いてくれと俺に頼んでくれたんだ。俺はそれに応えるまでだ」
俺は再び地面に頭を打ち付けた。
「その心遣い大変ありがたい!ですが、あと一時間もないのです!あの糞アマは鰻のかば焼きなら、養殖でも中○産でも、どうでもいいんです!とにかく我儘を言いたいだけなんです!なんなら毒入りでもかまいません!いや、むしろありがたい!無礼なのは承知です!とにかく急いであの生け簀の鰻をかば焼きにしてください!」
「おまえ・・・」
涙混じり訴えた言葉。雇い主に、あわよくば毒を盛ってほしいといった私に対し大将は何も言わず黙って生け簀の中にいた鰻を網ですくった。ヌルヌル網の中で暴れる鰻はエネルギーに満ち溢れていた。俺は自分の命のために彼の命を奪い、腹を裂き、串を打ち、焼くのだ。なんと、人間とは罪の深い生き物なのだろう。恨むならあの糞アマを恨んでくれよ。俺はこれからかば焼きになる鰻に土下座をしたのだった。
「待ってな。すぐ最高のかば焼きを焼いてやるからな」
大将はそう言いながら鰻を目打ちし、手際よく捌いていった。鰻はあれよあれよという間に背を裂かれ、骨と身をウネウネ嫌がりながらも晒さざるえなかった。
「見事なもんだな大将」
「おうよ。代々受け継いできた業なんだ。体どころか骨にまで刻まれてるよ」
軽口を叩きながらも休まず鰻を捌き続けるその手練に俺はあろうことか、死は免れたと安心してしまったのだ。鰻を腹開きではなく背開きにした理由に見向きもせずに。
「なにをしてるんだ?大将」
「なにって?今から鰻を蒸すんだ。待ってろ今すぐ最高のかば焼きを用意してやる」
大将はそう言って蒸篭せいろで鰻を蒸し始めた。俺はあんまりにも事が上手く行き過ぎて、大事な本質を見落としていたのだ。
「まさか大将・・関西風ではなくて関東風なのか・・?」
「俺はかば焼きって言ったらそれしか知らねぇな」
嫌な汗が頬を伝った。関西風は捌いた鰻をそのままタレをつけて焼くのだが、関東風は焼く前に一度蒸すのである。こうすることで、身はふんわりと箸で切れるほど柔らかくなり、誰にも恥じない立派な鰻のかば焼きになるのだ。かの魯山人もうなぎの焼き方は地方の直焼きと東京の蒸し焼きがあるが一も二もなく東京の蒸し焼きがよいと言わしめたほどである。しかも、下処理として客が来る前に一度蒸し焼きにしておくことで、鰻の劣化を防ぎつつ、素早く焼き上がり、早く客に提供できるという利点もあった。だが、この朝早い時間鰻の素焼きといった下処理などしているはずもなく大将は今から鰻を蒸すのだという。もちろん、蒸す分時間はかかる。約束の時まで30分を切っていた。
「大将。今すぐタレをつけて焼いてくれないか?時間がないんだ」
「ダメだ俺はこのやり方以外知らねぇ」
大将は蒸篭の中を見通すように決して蒸篭から目を離さない。俺はそんな大将におかまいなしに土下座をした。
「そこをなんとかお願いだ大将!今日だけでいいんだ!あの糞アマに食わす鰻なんて何風でも全然かまいやしないんだ!」
「鰻は鰻。かば焼きはかば焼きなんだ。一度でも手を抜いてしまえば、鰻に嘘をついてしまえば俺は鰻と話せなくなるだろう」
「(鰻と話す・・・?)大将・・お願いだ・・・」
「朝だろうが女王様の命令だろうが、人の命がかかってようが、俺はこのやり方以外できないんだ。嫌なら余所を当たってくれ。これは俺の朝飯にする」
終わった。土台無理な話だったのだ。約束の時間には間に合いはしないだろう。俺は土下座からゆっくりと立ち上がり客席へと座った。逃げたところで、逃げ切れるとは思えない。もし捕まってしまえば家族諸共、怒り狂った女王にかば焼きにされてしまうであろう。いっそここで潔く俺だけ殺された方が、慈悲深い国王様が残された家族だけでも何不自由なく暮らせるように取り計らってくれるに違いない。こんなことになるならば、出勤前に娘の顔をよく見ておくのだった。
「すまねぇな。これでも食ってくれ」
俺があとのことを考え項垂れていると、机の上にお新香と酒が置かれた。鰻は調理に時間がかかる故、こうやってお新香を楽しむことで、場をつなぎ、かば焼きに対する気持ちを引き締め盛り上げるのであった。だが今の俺にはそんな粋な楽しみ方はできるはずもなかった。
「なに、大将が気にすることじゃない」
「そうか・・・すまねえな」
「どうか気にしないでくれ。大将は最高のかば焼きを焼いてくれればそれでいいんだ。こちらこそ気を使ってもらって悪いな、ありがたく頂くよ。ただ酒は控えさせてもらおう。このあと最高のかば焼きを運ばなきゃならんからな」
約束の一時間になった。場には重い沈黙が流れている。泣いてしまいそうになるのをぐっとこらえた。大将は蒸篭から鰻を取りだし焼いているようであった。俺はお新香に少しづつ手を付けながら鰻が焼きあがるのを待っていた。その時、扉から誰かが入ってきた。それは女王に仕える側近の兵士であった。
「女王の使いの者です。朝早くから失礼いたします。伝言を伝えに参りました」
「待て。言うな」
俺の言葉を無視し兵士は女王から受け取ったであろう紙を広げそこに書かれていた文字を読み上げた。
「「串うち3年、割き8年、焼き一生、楽しみじゃ」とのことです!」
鰻の事か拷問のことか判別が難しいが、たぶん拷問のことだろう。鰻にちなんだ拷問を俺にほどこすつもりだろう。串うちの時点で死んでいるに違いないが、構わず割いて焼くであろう。意味はない気分の問題なのだ。今すぐにでも逃げだしたい衝動が溢れ出た。だが、約束の一時間ちょうどに兵士が現れたということは俺の行動は筒抜けであるということであり、逃げる場所など、どこにもないということを表していた。死して鰻のかば焼きを運ぶしかない。
「あと、どれくらいでできそうですか?」
側近の兵士が何食わぬ顔で進捗状況を聞いてきた。あの糞の側近なのだ、人の死に慣れているのだ。
「大将。あと、どれくらいできる?」
「15分ってとこか」
「だ、そうだ。女王様にはもうしばらくかかると伝えてくれ」
「了解しました」
兵士はそう言って城の方へと引き返そうとした、だが命を簡単に捨てるには、この世に未練が多すぎる。
「待ってくれ。お願いがある」
兵士は俺の言葉に立ち止まる。こんなことを言ったと女王様にばらされたらバラされる。だが、生き汚くて何が悪い?
「女王様の目を盗んで時計の針を戻してくれないか?」
「高くつきますよ?」
振り返った兵士の顔は、側近の兵士の顔ではなく、商人共が共謀して悪だくみに策をめぐらすための顔つきであった。アレの側近を務めているのだズル賢くなくては生き残ることすら困難であろう。
「そうだな・・戻した針の人数分、次の土用の丑の日にここで好きなだけ鰻を振舞おう・・それで、どうだ?」
命をかけるには安すぎる。だが俺がしてやれるのは、これぐらいのものだった。兵士は指を折り曲げ何かを数えていた。
「そうですね・・。私の家族5人に親戚10人。15人分払えるだけのお金を用意しておいてください」
ニヤリと笑った兵士はそのまま城へかけていった。
「いい奴だな」
「あぁ。糞アマ以外はな。あの城で仕えてるのが俺の自慢だ。大将。次の土用の丑の日は、たくさん鰻を用意して待っててくれ」
鰻の油と身に着けたタレが炭に落ちてじゅうじゅうと音を立てている。店内にはいい香りが立ち込めて、その香りをかいだ俺も腹が減ってきた。鰻のかば焼きができるのはもう間もなくなのだろう。
「なぁ大将はいつから鰻屋やってんだ?」
俺はふと気になったことを聞いてみた。もうすぐ死ぬかもしれないから少しでも人に触れていたかったのだ。
「いつって生まれた時からさ」
「へぇ・・親父さんの代からやってるのか?」
「俺で3代目だ。親父がアホな奴でな。赤子の俺を鰻がたくさん入った桶の中に入れやがるんだ。鰻に早く慣れるためだとか言って」
「それは・・・」
「お袋が泣いて止めるんだけど、聞きやしねぇ。おかげで赤子の頃の写真は桶に入って泣いてる俺と鰻の写真ばかりだよ」
「よくそれで鰻屋になったな」
「包丁握れるようになってから仕事を覚え始めてな、毎日食卓には俺が仕込んだ鰻が並んだよ。当然だがひどい出来だ。生だったり、骨が残ってたり、とてもじゃないが客に出せる代物じゃなかったな。だけどな、親父がそれを、うめぇうめぇって食いやがんの。あんな褒められちゃ、子供はやる気になっちまうよ」
大将は昔をなつかしむように少し照れ笑いを交えながら俺にこの店の歴史を話してくれた。きっと今日この鰻がかば焼きになるまでに何度もタレにくぐらせるように歴史をくぐってきたに違いないのだ。
「いい・・話だな・・・」
「あぁ・・今となればいい思い出だ」
「大将。結婚はしているのか?」
「おう」
「子供は?」
「昨年生まれたばかりだ」
「楽しみだな」
「あぁ楽しみだ・・・」
俺と大将は子供の成長を憂いて静かに笑いあった。きっと大将も俺も同じような顔をしていたに違いない。
「焼きあがったぞ!」
そうして、ついにかば焼きが完成した。
重箱を風呂敷に包み大事に抱える。まるで宝物のようだ。ずっしりとした重みとほんのりとした熱が確かにそこから伝わってきた。
「これ使いな」
大将はそう言って、配達用の自転車を俺の前へと差し出した。
「いいのか?」
「なに、開店前に返してくれれば問題ない。その時ついでにお前も鰻を食っていけ」
「大将。なにからなにまですまないな・・・」
俺はさきほど涙とは違う涙をどうしてもこらえられなかった。たとえ俺が死んだとしても遺影となってここを訪れ、どれほど感謝したか妻に伝えてもらおう。
「じゃぁまたな。大将。昼には必ず返しに来るよ」
大将はニカッと気持ちよく笑いかけ「がんばれよ」と俺に声をかけてくれた。そうして、何か少し迷ったような表情を見せた。
「どうしたんだ大将?お礼なら、必ずどんな形になろうとも持ってくるから」
「写真、見るか?」
「ん?なんの?」
「子供の」
「あぁ・・・見せてくれ」
時間は過ぎていたが俺は進められるがままに大将の子供の写真を見せてもらうことにした。自分の子供と重ねようとしていたのかもしれない。大将は腹巻の中から一枚の写真を取り出すと俺に渡した。俺はその写真を見るや否や
「はははははは!」
何もかも忘れ、声を出して笑ってしまった。なぜならその写真には桶に入れられたたくさんの鰻とその中で泣きじゃくる赤子の姿が写っていたからだ。
「ふん!遅いではないか!!朝ご飯ではなく昼ご飯になるとこじゃったわい!!」
お新香をポリポリしながら和服に着替えた女王様が俺を待ち構えていた。人の苦労も知らずに鰻を粋に楽しもうとしていた。あぁ偉いっていいなぁ。はやく死なないかなぁ・・・。
「時間は・・・ふん!まぁよい!はよう持ってまいれ」
先程伝令にきた兵士が糞アマの後ろでしれっとピースサインを俺に出す。どうやら成功したらしい。普段ならば我が主に対し、時間も分らんのかと、侮蔑と絶望するところだが、今はとてもありがたい。俺は息を整えながら風呂敷に包まれた鰻を女王様に差しだした。
「親子3代、いえ・・4代に渡る最高のかば焼きでございます」
「ふん。ご苦労であった」
糞アマはそれだけ言うと、つまらなさそうに風呂敷を紐解いた。人間をかば焼きにできずに残念だったのかもしれない。だが、重厚で漆黒の重箱を開けた瞬間、女王様の目は子供のように輝いた。漆の器のようなツヤツヤとした朱色の鰻が己が主役であるといわんばかりに、びっちり重箱に収められていたのだ。塗りつけられたタレがツヤツヤと輝き、黒真珠にも勝るとも劣らぬ、美しい輝きを放っている。
「箸じゃ!はよう箸をもってまいれ」
女王様はお新香をつまんでいた箸ではなく、わざわざ新しい箸をもってこさせると、すぐに鰻に箸を入れた。鰻は箸に少し力を入れただけで、ふくっとその身に箸を沈ませた。女王様は下の米と一緒に鰻を一口分箸に乗せると、そのまま口の中に放り込む。目を瞑り、味わうようにゆっくりと咀嚼する。鰻が口の中に広がるにつれ、だんだんとその顔に満面の笑みが広がっていった。女王様はゆっくり楽しそうに鰻を飲み込み開口一番。
「やはり鰻は最高じゃっ!!」
土用の丑の日、あの鰻屋は大変な賑わいをみせたそうな
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