嘘が許されない世界で

@kei4452

エピローグ

戦場と化したその場所で少年は地に手をつき、佇んでいた。

周囲ではいまだ、武器の打ち合う音が聞こえるなか、少年は泣き叫んでいた。


「あああぁぁぁ!!…どうして…どうしてなんだよ!!」


少年は地を殴りつけながら叫けんでいた。少年の手は皮が裂け、肉が抉れ、骨が見えるほどに傷ついていた。しかし、少年はその事に目をくれず、唯唯叫び続ける。


「何でこんな事になったんだよ!!俺はこんな事は望んでいなかった!!!許さない…許さないぞ邪神きょ___」


彼の叫びを嘲笑うかのように遮り、頭にアナウンスのような音が鳴り響く。


「儀式成功により、職業『 罪裁者ジャッチメント』を会得しました。また、『 罪裁者ジャッチメント』会得により、エクストラスキル『抵抗レジスト』を会得しました。この、エクストラスキルは代償にした質、量によって決まりま___」

「だまれだまれだまれーーーーー!!!!」


彼は必死にその言葉を遮ろうと叫ぶが、アナウンスは止まることはなかった。


「___また、代償にしたスキルが消失したため、ステータスの減少が見られます。確認のためステータスを表示します。」


その言葉と共に、少年の前にはステータスが現れる。


グレン

職業 『罪裁者ジャッチメント

性別 男

年齢 14

Lv 116

HP 26000

MP 5200

力 730

知力 640

俊敏 970

耐久力 500

スキル

『 』

『 』

『 』

『 』

『 』

etc

ユニークスキル


エクストラスキル

抵抗レジスト


会得職業

『 』

『 』

『 』

『 』

『 』

etc


称号

職業王 聖職者 極めし者 勇者の天敵

魔族の天敵 精霊の友人


信仰

女神イシス

邪神エレボス


「あはははは…おい、邪神ってなんだよ…しかも、俺のジョブとスキルは…」


もう、少年には叫ぶ力さえ残っていなかった。彼は拠り所となっていた彼女の名前を呼ぶ。


「どうすればいいんだよ…助けてくれよイリア_____」


彼の言葉は、戦場の音によって消えていくのであった。





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