恋愛小説です。
男性視点と女視点の双方の心情がわかる構成です。
学園恋愛物語で進行しますが、凄まじい展開をしていきます。私はメンタル豆腐なので読むんでいる最中に心が痛くなるシーンもありました。それほどまでストーリーに入り込めるリアルな世界観だったと言えます。
20万字と言う文字数を一気読みさせてしまうストーリー。
どうなる?どうなるの?!っと読書意欲を逆撫でする構成と文筆力は勢いにのって読み進めてしまいます。
大変で辛い場面も、どう解決していくのだろう。楽しく幸せな場面も先を読み進めたくなる衝動に駆られました。
ただ……最後の幕引き。
それは読んだ貴方にし理解できない気持ちになるでしょう。
この作品を最後まで読んで頂きましたら是非、最初のエピソードを読み直して下さい。ラストのモヤモヤした気持ちが違った色に見えるはずです。
私はこの作品を三度読み返しましたが、途中で感情が揺れ動く場面や言動の精密な計算された構成に圧巻でした。
どことなく自然に出てきた設定や台詞の心情は登場人物の作り込みを感じさせます。
どうか、この作品の面白さ。命という重いテーマと人生の儚さと重要性を突き詰めた作品をお楽しみ頂ければと思います。
どう転んでも生き様は変わらない。でも、変わろうとする意志は何かを変える。
作者さまの狼狽さん。
意地悪です。ですが面白い作品を作れる方は、いつもそんな方です。
何かを考えさせ、気持ちよく吹っ切れさせるような作品。とても楽しかったです☆
ありがとうございました!
運命の人と出会う場所と言えば、何処が思い浮かぶでしょうか。
通学路の曲がり角? 通勤途中の駅のホーム? 合コン会場?
この物語では電車が迫る線路の上です。
この出合い方が『僕』と『ボク』、二人に巻き起こる波乱を予感させている様です。
本当に相手を想うが故に降りかかる、様々な困難。
二人の間に起こるすれ違いを、とある事件の真相や過去の記憶と言った謎と共に描いていく、切なくもスリリングなストーリー。
穏やかな野原から激流荒れ狂う谷底へと誘う様な、予測出来ない展開に刮目しつつ、あらゆる障害を乗り越えて『約束』を果たそうとする主人公の姿を是非見て下さい。