第13話 - 瞬き一度の世界の終始（紅神千華）

彼の死因は、転落死―

目が覚めると、そこはいつもの自分の部屋。

パソコンの光だけが輝く寒い部屋。

温もりも、色もない部屋。

「早く死んでしまうのが楽なのかな・・・。」

なんて、言ったとしても何も返ってこないのは、当たり前。

苦しいのも、悲しいのも、寂しいのも慣れてしまった。

よし、仕事行こ。

こうして、今夜も人殺しになって、人を狩る。

理由は簡単。

嫌いだから―

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