第7話「もう一体」


休みが明けて今日は学校だ…行きたくない今自分が居るのは自分の家であり成の家では無い顔を洗い着替えて朝食を取った自分は成からの電話を華麗に無視し学校へ向かった成の家から学校に行く時以外はほとんど朝はこんな感じだ


学校へ行くとやはりあいつが話しかけてきた


「おはようショ〜ちゃん!」

「………」


前のようには、話をしない前は「知る」という理由があったから話したが知った今は話す理由も無いし話したくないというか少し不快だこれ以上聴きたくないためとっとと自分は教室へと向かったあいつがなにかを話していたが聞きたくない聞かないまぁ他のやつよりは聞けるから我慢して歩く


『放課後』

自分はある『ヒト』と対峙していた

…マジで帰りたい何でこいつと会わなくちゃ行けないんだよ帰らせてくれよ

ここまでの経緯を説明すると

1呼び出しをもらった

2囲まれた

3以上

4帰りてぇー

と、まぁこんな感じだ

ん?細かく?


細かく言うと

移動教室の後に自分の机に戻ると手紙が入っていており、普通に読みたくなかった超イヤだった。だが昨日成に『少しは我慢すること!』と言われたのを思い出し、しかたがなく読んだ


「放課後校舎裏に来い」


……ラブレターかな?

まぁそんなわけがないのだろうが…

行くわけがなない行くわけがないだろうそのまま手紙を捨て家に帰った



帰りたかったなぁ……


今自分の前には三人がいる男二人に女が一人いる


「警告だよこれ以上遠……「わかったわかったから!どうせ『遠坂に近づくな』だろ!どうでもいい!勝手にしろ関わるな!そもそも近づいて居るのは自分じゃねぇ!」


言い切ったところで気づくこの『ヒト』に不快感が湧いて来ない…こいつは『人』か?初めて自分は三人の顔を見た二人は普通に黒髪黒眼だったが一人が違った…ハーフか?金髪で顔が外国人らしく高い鼻に高めの身長瞳が青かった名前は知らないがクラス内で見たことがある…多分


……どうでもいいがどうしてこいつがアレの事を?


悩んでいると答えが勝手に話し始めた

…不快になってきた。よしいつも通りだな


「僕はとても彼女の事が好きなんだよ昨年から彼女の事は気になっていたんだ君が彼女に出会う前から僕は彼女の事を愛しているんだ君も彼女が好きだから一緒にいるのだろうけど僕とは彼女を愛している期間が違うんだよ期間」


聴きたくなかったため全然聴いていなかったけどどうでもいいなほんと勝手にやってろって言う感じだ


だけどアレとこいつがくっついてくれれば成に言われた監視がやりやすいな


「わかったよ!好きでいるつもりなんてさらさらないがいいさアレと一緒にいなければいいんだろ?!」


「あぁそれで…「だから!関わるな絶対に自分に話しかけるなアレお前の関係なんて知らんどうでもいい途中経過なんて絶対にいらないお前ら以外のヒトで話しかけようともするな絶対にだわかったな!」


「……あぁ」


自分は不快感を無理やり抑えて家に今度こそ帰った


……電話が鳴っている頭が痛いこの中途半端な気分は何だ熱いものと冷たいものを同時に口の中に入れた感じ絶対に合わせて食べたら美味しくないものが喉を通って行く感じだ

こう言う気分はあまり体験した事が無いが我慢して電話に出る


「どうだったのじゃ?」


「……何が」


「もう一体の事じゃよ『ヒト』じゃ何か話しておったので連絡を待っておったのじゃがなかなか来ないのでこっちからかけてやったわ」


「あ〜そうだったなうんもう一人も見つけたよえっと多分クラスメイトだと思う」


「名前は?」


「知らん知っていると思ったか?」


「クラスメイトの名前は覚えるじゃろ」


「自分が?」


「…すまん」


「……まぁいいよそれともう一人の方はアレの事が好きらしいぞ」


「まぁそうじゃろうな同時に二体も同時に出たんじゃ要はいつかはそうなっておったじゃろ」


「そうか」


「そうじゃじゃからあんな一体よりもわしのことを可愛いと言っておれば良いのじゃ」


「そうだなとでも言うと思ったか?」


「え〜」

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ヒトが嫌いで人が嫌い @Raim

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