窓際の木漏れ日

入社１年目。フレッシュさが大事だと言われる新人社会人永田一馬(ながたかずま)。彼は辟易していた。職場では仕事をもらえず、同期には雑用を押し付けられ、自殺も考えていた一馬。そんな職場を辞めなかったのは、気になる異性が職場にいたから。ライクでもラブでもなく単純な興味だった。自分よりも３つ上なのに、自分と同じく仕事はもらえていない盃蜜柑(さかづきみかん)。そんな日々を過ごすなか、とある酒場で蜜柑に話しかけられる一馬。そこから次第に近づく二人。しかし、人を心から信じられなれなくなった一馬は蜜柑を恐れた。
人に絶望しきれなかった男と人に絶望しきった女の苦めなラブストーリー