見た目は中学生。いや、小学生? そんな風に言われる、ショタくんこと翔太くん。
美人な奥様ですね。いえ、私はこの人の娘です。 実のお父さんと夫婦に間違われたこともある、アネさんこと杏寧さん。
そんな二人は、高校の同級生。共通する、ある意味正反対な悩みは、年相応に見られないこと。
この作品の魅力は、何と言ってもそんな主役の二人。
上に書いた説明を見て、アナタはそれぞれどんな性格を思い浮かべましたか? ショタくんは可愛い系、アネさんはしっかり者でしょうか?
もしそうだとしたら、少し読み進めればその印象はすぐに崩れ、カッコよくて男前なショタくんと、繊細で可愛らしいアネさんに驚くことでしょう。そんな先入観による印象と事実との違いが、この話の大きな軸にもなっています。
二人の日常や、身の回りで起こったちょっとしたミステリーを書いた本作ですが、基本は賑やかで笑えるコメディ。
ですが時にいじめや不登校などの苦しい思いをする場面も出てきて、だけどでは終わらず、そんな苦しさに負けないくらい、頑張れと応援する気持ちにさせてくれます。
楽しい場面も苦しいところも、二人が歩み経験した事なら、どんなものだって見届けたい。
そう思うくらい、読者の心を掴んで離さない、そんな二人の物語です。
小学生に間違われたこともある田月翔太は通称ショタくん。
父親と夫婦に間違われたこともある二宮杏寧は通称アネさん。
二人はれっきとした高校生で同級生。そして、もう付き合っているとしか思えないくらいお互いを大切にしているし信頼しあっている――のだけど。付き合っていないのですよね、これが。どうやらそこには深い理由があるようで……?
いろいろと正反対だけど相性抜群な二人と、彼らをとりまく非常に濃い人々が織りなす、恋と笑いと青春と。ときどきミステリーでときどきシリアスな物語。
不登校やいじめなど。デリケートで身近なテーマを真摯に描きつつ、ギャグとシリアスのバランスが絶妙です。
最新話「テスト対策をしよう!」までを読んでのレビューです。
まず、魅力的なキャラクターからご紹介。
ショタ君こと翔太は小学生に間違えられちゃうような小さな高校生、でもその度量は大きく、性格はなんとも男前。
そのまっすぐで的確な言動のカッコよさに、なんともクラクラします。
アネさんこと杏寧さんは高身長のせいですっかり大人びた容姿、でも中身はなんともナイーブで頑張り屋さんで、可愛いヒロイン。
彼女のもつ真摯な姿勢、まっすぐな感性は惚れずにいられません。
で、この二人が日常を過ごしていくのがメインストーリーなのですが、これがまた魅力的なんです。
退屈そうな穏やかな日、ミステリーが絡むちょっとした事件、ほろ苦い思い出の話、そういったもろもろが次々に押し寄せてきます。
しかもこの二人、どうやらお互いに片想い中なのですが、これが見事に進展しないのです。
それに「やきもき」している友人という名の取り巻き連中たち、彼らがまた強烈に個性的で笑わせてくれます。
で、こういったいろんなエピソードが実に面白おかしく展開していきます。
そこにはコメディーがあり、ミステリーがあり、ラブコメのような悶えがあり、やるせないエピソードや、かっこいいエピソードがあり、とにかく全てを巻き込みながら楽しく進行していくのです。
しかもとにかく読みやすい! 文章はもちろんですが、次はどうなるんだろう? 次は何が起こるんだろう?
そんな気持ちにさせてくれます。
で、何が言いたいかというと、この物語はとにかく面白いという事。
キャラクターよし、ストーリー良し、構成よし、の何拍子も揃った面白さです。
幸いにも連載中ですので、ぜひ連載を追いかけて楽しんでください!
誰もが見慣れた学生生活。その一幕の中にいる登場人物達の会話や行動がとても瑞々しい。他愛のない話も恋の行方も見ていてほっこりするというか、あー学生生活っていいもんだなぁとじんわりきます。
(これを書いてるのがおっさんなのでもう遠い過去。。。)
主役の二人は見た目にコンプレックスがある。
だけど卑屈にはならないし、弱くもない。
ショタ君は中身超イケメンで、アネさんは乙女でめちゃかわいい。
しかも二人の心のつながりというかお互いを信頼しきっている感じが出ててこれがたまらん!
両思いなの?これからどうなるの?といった気になる部分はあるけれど、この二人は安心して眺めていられますw
誰も付け入ることのできない二人の関係をこのまま突っ走って!
ミステリアスな事件や展開もありますが、キャラクター同士のかけあいに笑ってニヤニヤできる素敵な作品です。
童顔で小柄な体型から、実年齢より年下に見られるショタくん。
大人びた容姿と体躯から、実年齢より年上に見られるアネさん。
ふたりは同級生で、高校生。
その二人の会話が中心となって物語が進んでいきます。
生活に潜むミステリを時折解決しながら、二人は高校生活を過ごしているのですが。
ここに描かれる高校生活。
なんだかとても、懐かしい。「あった、あった」と頷くこともあれば、「……女子ってこうだよね」と苦笑することも。
二人を取り巻く同級生たちも全員魅力的で、ふたりの恋を彩ります。
現在高校生も、今から高校生になるヒトも、昔高校生だった方も、楽しめること請け合いです!
その可愛らしい容姿から中学生、酷い時には小学生と間違えられることもある高校生、田月翔太。あだ名はショタ。
長身と大人びた顔立ちから、小学生の時点で父親と夫婦に間違えられたこともある、現在高校生の二宮杏寧。あだ名はアネさん。
だけどショタくん、中身はとても男前。アネさんもホントは可愛い所があるんです。
そんな一見対照的な二人ですが、実に相性がいいです。
読んでいて、両想い、両片思い、実は付き合ってる?など想像を巡らせられます。それほどこの二人は一緒にいるのが自然体に思えるのです。
二人で美術館に出たという幽霊の正体を突き止めたり、台所に突如現れたG(黒く光る嫌われ者の害虫)に対処したりと、賑やかな毎日を送っています。
こんな二人の楽しい日常を、少し覗いてみませんか。