番外編3
●登場人物
・第1王子アレクト…16歳
・第2王子ジェオルガ…15歳
・第1王女ルナシア…12歳
・第2王女シャリルナ…11歳
・第3王子マルク…11歳
・第3王女シルシア…9歳
・第4王女マーガレット…4歳
●夫婦仲について
「ねぇ、友達の両親の仲が悪いらしいよ」
そういい出したのは、第2王子のジェオルガだった。
「私たちの両親は仲が良すぎるくらいよ」
次にシルシア。
「そうよね、そのお陰でマーガレットが生まれましたし」
とルナシア。
「アレクト兄様はどう思う?」
とシャリルナ。
「僕は仲が良すぎるくらいだと思うよ。喧嘩したこともそんなにないしね」
「そうだよ、寧ろ僕が怒られる」
と、マルク。
「マルク兄様はシャリルナ姉様のせいよね」
とマーガレット。
「「「「まあ、良いことよね」」」」
「「「まあ、良いことだな」」」
結論は皆一緒だった。
↓その後
「ところでアレクトお兄様。お好きな方でも見つかりました?」
「うぐっ。い、いや教えないよ」
「ふっ。お兄様でも動揺するんですね。知ってますよ、お兄様。女の子をさらってくるなんていけませんわ」
「さ、さらってないよ。なんてことを言うんだ。それを言うならジェオルガだろ?」
「あら。ジェオルガお兄様は人助けの一貫で花嫁を連れ去ってきただけですわ」
「それの方がダメだろ」
「それよりお兄様。そろそろ好い人を見つけた方が良くては?」
「そんな事は知ってるよ。本当にルナシアは僕の妹?姉か何かの間違いじゃないかな」
「何を言ってますの。私はもう好い人がいて、その人といるととても心が安らぐからお兄様にも、もお聞きしたまでですわ」
「ああ、いるね、ルナシアには。隣国から亡命してきた秘匿の第3王子、リオルガがね」
「そうですわ。拾ったのはわたくし。リオはわたくしのものよ。お兄様にはあげませんわ」
「いや、いらないよ。いくら女顔のリオルガでも無理だよ」
「そうだと思いましたわ。お兄様には魔女様がおりますものね」
「知っていたなら言わなくて良いでしょ。ってか、ほんとルナシアは腹黒だよね」
「お兄様程じゃありませんわ。お兄様、魔女様の事ではとんと駄目になってしまいますね」
「仕方ないだろ?」
「ふふっ。お可愛いこと」
「全く。所で、ルナシアに頼みが」
「はい、なんなりと」
「リオルガを使いに出し、隣国ガストニアの内情を探ってくれ」
「お兄様はもうご存知なのではなくて?」
「ふん。一応さ」
「わかりましたわ。でも、私も行きますわ」
「それならもっと安心だな」
「ええ。早ければ3ヶ月後にはお兄様のお望みのままに」
女王様とステラ 奴羅李 くらり @tibaichigo
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