1.3

~回想~


「暇だなー…なぁスター、一発殴られてくんね?」

「どうしてそうなるのかな!?」

とある4人の村民が、仲良く(?)村を散歩しているときのことだった。

「ねぇねえしょこらー、例の冒険、いつやるの?うち待ちくたびれた」

4人は、以前から冒険に出ようという話をしていた。

だが、必要な物がなかなか手に入らず、かなり時間が掛っていたのだった。

「いつやるの!?今でしょ!!…なんてな。まぁ金も集まり、最低限必要なものも手に入れたし、ほんとに今行っても…」

グラグラグラ…

「え、何!?地震!?この地震でかくない!?ってうわっ!」

「うわぁっ!?来んな!」

ニルアが体制を崩しスターに向かって倒れてきたところを、スターは華麗に避けた。

そしてニルアは地面とこんにちは(^o^)ノするのだった。

「ちょ、バランスとれない!」

「ふおおおおおお柚うううううううう」

転びかけた柚猫をスターが受け止めた。実にイケメンである。


やがて、地震は収まった。

このころからだった。人間に目もくれなかった魔物が。人間と生きてきた魔物が。

凶暴になった。

この地震の直後に、魔物が一匹表れた。

村人の何人かは、その魔物に殺されたのだった。

爪でバリバリと皮を剥がれ、奇妙な色の液体が出る内臓を、ぐちゃぐちゃに喰いちぎり。

身体を支える骨さえも、簡単に、噛み砕いて。

赤黒くあふれ出る血を、もろい肉体をかけめぐる血を。

魔物はゆっくり飲み干した。

そんな光景を見た貴方は、SAN値チェックです…あれ、違う?

まあ普通に発狂しそうなエグいシーンです。

人外4人の様子はどうでしょう?

「やべぇ死亡確定じゃねえかおい」

「隠れたほうがいいかな?」

「うわ、い、痛そう…」

かなりケロッとしていた。

まあ柚猫は半泣きではあったのだが。

「…もう私達で倒そうよ」

このスターの発言が始まりだった。


「お、いいじゃねぇか!僕1番!」

「私2番!ニルたんも!」

「おっけー!うち3番!」

「えぇ…わたしも?わ、わたし4番!」

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人外達の冒険記! しょこら @suzu4

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