1.2

宿で一泊、夜が明けた。

「っしゃあ、おめーら出発すんぞー!」

「しょこら、私まだ眠い」

「出発すんぞー!」

「ひどい…」


道中

「ねぇ、リーダー」

「おん?」

ニルアは、遠くに見える城のようなものを指差しながら

「あそこ!あそこに見える、城の街に行くんだよね!?楽しみー!」

と騒ぎだした。

「に、ニルア…落ち着いて…」

「あ、う、うん。ごめん…」

「ゆ、柚猫最強説か…ッ!?」

「ちょ、しょこら!ニルたん!柚!やばいやばいっちょ、魔物魔物!」

「あ、ほんとだ」

グルルルル…と魔物が唸る。

「なんだ、羊と猪の混合体みてーなやつか。食らえ!僕の渾身の一撃ィッ!火炎・獣砕き!!」

スカッ

「……」

「しょwこwらwダッサwwwww」

「黙れクソ人魚」

「リーダーは攻撃さえ当たれば強いと思うんだけどね」

と、喋ってる間に入り、魔物がスター目掛けて突っ込んできた。

「グフゥッ」

そしてスターはぶっ飛ばされた。

「はっ、ざまぁねぇなw」

「仲間割れしてないで戦ってよー…」

ザッ、とわざとらしく音をたててニルアが入ってくる。

「ま、ここはうちに任せてよ!とりゃっ、毒針ィ!」

針は迷いなく魔物の方に飛んで行き、プスリと刺さった

「おー、さすがニルたんだな。まぁ僕の場合運が悪かっただけでだな…」

「あーはいはい、次私にやらせて!」

毒で身動きがとれない魔物の前に立ち、

「どぅおりやぁ!!」

と、腕を津波のように前に押しやると、突き出た手から水が吹きでて、魔物をぶっ飛ばした。

「さっきぶっ飛ばされたお返しじゃあ!」

「お、倒した倒した。」

「それじゃ、先進もう!」

ドロップアイテムと金を回収し、一向は城の街を目指して歩k

「僕らの中で誰が一番に街に入れるか競争しようぜ!」

「いいねー、やろうやろう!ほら、ニルたんも!」

「しゃー!やってやる!」

「あ、これわたしも参加する感じ?」

訂正、城の街を目指して走り出した。


「そういや、事の始まりのときもこんなノリだったよなー…」

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