第2話 ちょちょ、え?石!?

『(まてまて!冷静なろう!今俺は...)』


 ドラゴンに踏まれているカンナは自分の状況がイマイチ把握出来ていなかったのも無理はないだろう

 そもそもドラゴンは彼がには居なかったのだから

 まぁ、それも把握出来ないひとつだろう

 そしてもう一つは、あんな巨体に踏まれてなお生きてる状況にだ


『だ、誰か!助けてくれ!』


 とパニックになり助けと求めた

 すると足が上がり 光が隙間から漏れた


『お、すまないすまない、そこに誰か居たとは..』


『(え?え?え?え?これドラゴンは喋ってんの?え?)』


 普通の人間ならこんな『(]”’●◆■~/~{`:]?)]@&』というみたいな(適当)

 声になら声でパニクるだろう

 だが今のカンナにはそんな余裕が無かった

 なぜなら 色々とありすぎて何を優先しパニクるかが分からないという

 究極的に訳の分からない局面だからだ


『ん...誰もいない..空耳か』


 とドラゴンの声がまた聞こえた

 と思った

 また足裏が落ちてきた!


『ちょちょ!ここに居るよ!見えなかったしても2度もここ踏む必要性がどうしても感じないですけど!』


 と荒々しく声を荒らげると またドラゴンの足裏が持ち上がり

 影が完全に消えて 静寂になった


『あれどこかに行った?』


 とキョロキョロと辺りを見回していると 頭上が暗くなったことに気づいて 上を向いてみると


『うぉぉぉおぉ!!??お?え!!!??』


 と叫ぶとドラゴンの顔をまるで異形のものを見るかのような顔をして


『えぇぇぇぇ!!!石が喋っとる!!??』


『ええええぇぇぇ!?俺のこと!!?』


 という会話なのか疑問なところだが そんな所はさておき カンナは石になっていた


『ちょちょちょ!え?石!?』


『どこからどう見ても石だろう。自覚はないのか』


『え?え?え?』


 と困惑に困惑を重ねた訳の分からない状況を把握しようとするたびに困惑を招いていた


『もしや、お前は転生者...いや転移者..どちらにも当てはまらない異世界人か?』


『ええ??(なんかドラゴンいる時点で納得ですけど!把握しきれねぇ!)』


 こんなグダグダな感じで この物語は始まるのであった


『ちょちょ!待って!俺なに?生命たい?』


『知らん!』


 とドラゴンがナレーターの代わりかのような返答をしてくれた

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どうやら転生先は石でした ルルン♪ @Mongatari

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