ペンギン!とにかくペンギン!登場人物の9割がペンギン!天才料理ペンギンの主人公が学園で起きた事件を料理で解決するという力業に溢れたペンギン小説でした。ほんとに、謎のペンギンパワーに溢れた短編でした。
料理人はペンギン、レイシストもペンギン。ともすればシュールになりかねない内容なのだが、違和感なく入っていける。 それは細部のディテールがしっかりしているからであり、食という生存問題に関わっているからだと思う。 料理部に入るため、料理の腕前を披露する料理パートから、事件の推理パートへのスイッチングも見事で飽きさせない作りになっている。