第2話 季節のない時代は魔法と科学が発展している

家を出ると独特な匂いがする煙が私の身体を包む

この煙はこの街の中央にある塔から出ている

塔の中では色々な実験を行っており排気ガスなどが凄いのだ

灰色の空がこの煙のせいで更に灰色になってしまいそうで私はこの煙があまり好きではない

水脈などを探す為にも実験は必要なのだろうけれど……

季節がなくなってしまったせいで水も枯れ始めているそうだ

近年その枯れるスピードが速まり 各地で井戸が枯れるなどの事件が起こっている

魔法で補おうにも1日分の魔力があるのでそれをすぐ使い果たしてしまい倒れる人が多くなった為 今ではほとんどの人が科学の力に頼ろうとしている

(どうして、みんな季節が消えたせいだと思わないのだろう)

教科書とかで読んだが季節が消えるのは異常だったという

季節が消える前までは水は枯れることもなかったと書かれていた

そう書かれていた教科書を私は13歳の時 見たのだが何故が渡って授業をした翌日 教科書は回収され教えてくれた先生は辞めさせられてしまった

(みんな可笑しいとは思わないのだろうか…

おかしいと思ってる私がおかしいのだろうか……)

そんなことを考えていると学校についてしまった

寮から少し離れているのだが私の学校は大きい

国立魔法学校という小中高大全てが一貫の学園だからである




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