第2話 本の世界グランリーフ
近くを川が流れている音がする。森の中のような澄んだ空気が心地よい。
彼はうつ伏せで倒れており、起き上がると同時に自分に何が起こったのか
考えるので必死だった。
「いてて… なんなんだよっ一体。 ここはどこだ?」
そう言い彼は辺りを見渡す。そこは辺り一面緑の、妖精の国のような世界だった。
「見たこともない植物ばかりだ、すごいとこだな。」
呆然とした様子で辺りを見渡していると、少しだけ現状を理解した。
「この世界、もしかしてさっき読んでた本の!?」
ありえない。そう思った。
だが自分の横にあの本が落ちているのに気づく。慌てて本を読みかえすと、
「やっぱり、ここはこの本の世界なんだ。」
本に書かれた植物の特徴と実際に見ているものが同じものだと分かり、確信がついた。
自分がなぜこの世界に呼び出されたのかはわからない。だが今の自分に何ができるのかを考えると、現時点ではこの本に書かれた通りに進むしかなかった。
「よし!グダグダしてても仕方ねぇ、とにかく進むか!」
こうして彼の冒険は始まった。
この本に終わりはあるのだろうか ろぼてん @wow325
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