ましろP 十六夜姫 ボカロ話
一葉(いちよう)
第2話 ましろP その2
(うん?なにか後頭部に刺さってくる)振り向くと彼ら二人と目が合った、ぱっと顔をそむけ二人で顔を見合わせる。
「ねえ何とかぴーって何のこと」気になるので聞いてみた。
「蒼井さんボカロって知ってるボーカロイド」
「ああそのミクちゃん、それなら知ってる、でも何とかぴーって何?」
「ぴーって英語のPでプロデューサーのP、曲を作ってアップしてる人の事だよ」
「作曲者のこと?」
「作曲してない人もいるよ、曲を仕上げてイラストを付けてアップロードしてる人とか、作詞作曲は別の人ってことも有るみたいだね」
「ああなるほどそれでプロデューサーなのね、それでましろPって、あ、その前に私と話をしない方が良いのじゃない、聞いたのは私だけど」
「あんなの先生の憂さ晴らしじゃん、何人かもここぞと便乗していたけど、あんなの教師失格だぜ、そのうち教育委員会にバレてどっかに飛ばされるんじゃないのか」
「蒼井さんはすごいな、僕ならとりあえず謝ってしまう、とりあえずだけど」
「まあ嫌われても仕方ないけどね、その話はもういいから、ましろぴーのこと教えて」
そう言って立ち上がり二人の席の横に立つ。
「ほんとに知らねーのか、お前のことだって噂されてるぞ」
「はあ、無理無理無理、楽器なんて弾けないしボカロなんて何をどうやったらいいかなんて知らないもの」
「それがね歌詞を見ると、、いや無し、今の無し自分で検索して聞いてみて」
「歌詞がどうなんだ、お
「お、お化けなんてそんな、、」
顔の前で小さく手を振って、
「ああ、いいのよわたし自分でお化けって言ってるんだから、暗い所で誰かに会ったら絶対驚かれるし、悲鳴あげる子だって居るから」
「おーそれは確かに怖いかもな、蒼井ちゃんと肝試しするってお化けとペアで肝試しするようなもんだな」
「あーそれは止めといた方がいいよ、わたし呼んじゃうの、類は類を呼ぶって言うでしょ、あれ」
「、、、」
二人とも固まった。
「こ、怖くねーのか」
「慣れよ、慣れ、物心ついた時から寄ってくるから(ただし
「い、今でも、教室でも居るの?」
窓の方に顔を向けて、
「安心してここでは有ったことないね、あっ噴水の所は気を付けてね、花を折ったり踏んづけたりすると祟られるよ、花壇を守ってる人が居るから」
「人って幽霊?や、やっぱり噂は本当なんだ、蒼井さん会ったの」
「幽霊じゃないはずなんだけど、ちゃんと手を触ったし、でもね園芸部員って言って花壇の所まで案内してもらったの、わたしが倒れたって日だよ、後で聞いたら園芸部なんて無いって」
「ぎえー!」賑やかそうな人がオーバーアクション。
「やっぱり幽霊?」
「幽霊って普通透き通ってるとか、触れないとかって言うでしょ、触れたし体温も有ったのよ、でも人が来たら居なくなっちゃったの、それが例の友部先輩」
「あーそこで知り合ったのか狐か狸の先輩、妖怪のたぐいかも?」
(与一君妖怪にされてる、今度言ってやろ)
「先輩はともかくその人はそんなところでしょうね、狐や狸が化かすとは思えないけど、雑草取りが大変だから草取りの時は花壇をきれいにしてね、って頼まれたり花壇を邪険にする人は許さないとか言ってた」
「やっぱ祟られるんだな」
(そんなに怖がる事もないんだけどな)
「だから花壇を傷つけなければ何ともないのよ、そのメッセージを皆に伝えて欲しかったんじゃないかと思うの」
「でも蒼井さん皆にそのこと伝えた、伝えなきゃまずいんじゃないの」
「一応ヒカルには言ったけど祟られるとかは言えないよ、あの子怖がりだから」
「それにしては、お前たち仲良いよな、お化けっぽいのに」
その時ヒカルがはあはあ息をしながら入ってきた、お化けっぽいを聞いてしまったようだ。
「
「ヒカル違う違う、中庭のお化けの事話してたの、草引きしっかりやってって頼まれた事とか」
「そうで御座いましたか、それは失礼いたしました」
「いいよやるやる、日輪さんの為なら何だって」
「ぼ、ぼくもです」
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youtube、ニコニコなどで「ボカロ」あるいは「ボーカロイド」で検索すれば膨大な数の曲が出てきます、その中で今流行り(自分だけ)の曲が「トキヲファンカ」一日中頭の中を流れています、好きだから良いのです、歌ってみたで多数の方がたも歌われていますがlino様良いですねー。
他の曲で黒兎ウル×linoの二人で歌われているのも有りますが、こちらも良いですね。
で今回ボカロで超有名な千本桜、行ってきました、大阪城ホール。さあ誰かな?
ましろP 十六夜姫 ボカロ話 一葉(いちよう) @Ichi-you
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