「娘」の背景が見えてきました。
冒頭の彼女……ですよね(違っていたらすみません)。
「食べたことのない、不思議で懐かしい味」とスープの味を評するキリアンが、いかにもキリアンらしくて、そして、「食べたことがないのに懐かしいだなんて、矛盾した事を言わないで。ザルティスみたいに、不味いなら不味いとはっきり言えば良いのよ」がいかにも娘らしいです。
このやり取りに、凄く納得したところに、キリアンの「言われてみれば、確かにそうだね」
ここで、こうやって、恥ずかしそうに笑いながら「そうだね」と言える人! いい人過ぎますキリアン。
キリアンに対する娘の態度は、そう簡単には変わらないでしょうけれど、ザルティスの中でキリアンの株が上がったことは間違いない気がします。
作者からの返信
いつもながら、各エピソードを深く読み込んで頂いているご様子の静流さんの鋭いご指摘……さてさて、「娘」は本当に冒頭の彼女、なのか!? つづくっ!
ザルティスは、キリアンが「料理の腕はなかなからしい」と勝手に思い込んでいるので、「逃げられたら困る! 娘の不味いスープばかり食べるのは飽きた!」と必死なんです。妖魔なのに、やたらと人間臭い、残念な美貌の妖魔です。
>小麦の粉だらけの上衣を気にも留めず、村人から譲り受けた野菜や果物、焼き菓子などが詰められた大きな籠を大事そうに抱え持つ長身の男
ちょっと、この描写だけでも十分萌えるんですが……!小麦粉だらけで籠もっとる……!しかもお菓子入ってる……!これ、猫化したら籠に入ったりするんでしょうか……!?
今回、娘とザルティスの怖そうな面が見えた分、こういうところに目が行ってしまいました(笑)いやあ、楽しみです。
作者からの返信
猫化したザルティスを籠の中に押し込む娘。決まり文句は「あなたって、本当に胡散臭い猫よね……って、ちょっと、ザルティス、猫は焼き菓子なんて食べないのよ!」
食い意地の張ったモフモフ美形男子って女心をくすぐりませんか? ザルティス、妖魔の姿の時は強いんですけどねえ……