第12話春の宴

「「かんぱぁーーーーいっ!!」」


 満開の桜咲く4月上旬。俺と李杏With家族は、ここ池上公園へお花見に来た!


「ごめんな。なかなか戻ってこれんくて」父さんが申し訳なさそうに笑っていたが、元々母子家庭みたいな家族だったし、気にも止めなかったが···


「お前らにいい話があるっ!!」好きなビールを一口飲みこう言った。


「話?」

「パパとママ離婚···」

「や、やぁねぇ!!しないわよっ!!」真澄が、何故か照れてるのかムキになってるのか、わからない表情で李杏を見る。

「実はな···」


 六つの眼差しが、潤悟を見、真澄だけはのんびりとお弁当を食べていた···


「もうアメリカにいかなくて良くなった!もうお前らに寂しい···」


「あっそ···」

「ふーん」

「なぁんだ!」子供達の冷たい反応に固まる潤悟。


「··················。」

「ほら、ごらんなさい。パパこんなに落ち込んじゃって。あんた達···」潤悟を宥めている真澄ではあるが、口元は笑っている。


「まぁ、あれじゃね?」謙悟がチラッと遼太を見、

「俺達もこれから大変になるし···」遼太がチラッと李杏を見、李杏は···

「ずっと一緒に住めるのは、かなり、うん、嬉しい!」の言葉に、


「ほんとに?ほんとに、そう思ってるのか?」疑いの眼差しを子供達に向ける潤悟。

「だって、今年小学生時代も終わるし。卒業式あるからね!」の一言で一気に立ち直る。単純な男·潤悟である。


 そんな春の宴も終わり、家に着いた頃には···


 グワァーーーッ、ゴォーーーッ···


 日頃の疲れや酒の酔もあり、潤悟は早々に寝てしまった。


「あらあら···」真澄にとっては、大きな子供である。


「勉強してくる」と遼太と李杏は部屋に戻ると階段で謙悟とすれ違い、出かけてくるからとだけ言い出かけていった。


「いいなぁ、高校生って」

「うん···」小学生からしたら、高校生は大人である。



 さて部屋に戻ったふたりは···


「だからぁ···んっ···だめだって···」

「大丈夫だって···触るだけ···」李杏の胸を背後から揉みながら、耳元で囁くように言う。


「そう言って······んっ···いつも···ぁぁ」


 チュゥッ······首筋に自分の印をつけ、舌で舐め上げる。


 あんっ!!


 身体を遼太に預けると李杏は、足を広げ目を閉じる。


「ん?触っていいの?アソコ」

「えっち···わかってる癖に」小さく笑いながら答える。


 小学生というよりは、愉しんでる男女の会話である。


「じゃ、声小さくしないと」遼太は、李杏の下着の中に手を滑らせ柔らかな草むらの中をゆっくりと弄る。


 んっ···


「濡れてんじゃん···李杏の方がえっち」そんな声に、李杏が小さく啼き遼太の膝を掴む。


「遼太···」李杏の息遣いが、少し荒くなりピチャピチャと言う湿った音が静かに聞こえる。


「李杏···挿れたい」

「だ······め···触るだけって···んっ!」

「だめだよ···こんなお前見てると」遼太は、李杏を床に倒し、ジーパン、パンツを脱ぎ、

「声は···小さ···くっ!!」と挿入していき、李杏が啼く。


「李杏···愛してる···」腰を動かしつつシャツを脱ぎ、李杏の服も器用に脱がし、解き放たれた乳房に吸い付く。


 んっ!んっ!


 勃起した乳首を刺激すると李杏の中が締まる。


「李杏のここ、えっちっ!」力を入れ、グイッと突く。


 李杏は、遼太の首に手を回し、声が出ないように耐えるが···


 あっ···んっ······んっ···


「だめだってっ!!李杏っ!!」言葉を話す毎に最後に力を入れて突く遼太に李杏が甘える。


「だって···あふんっ···んっ!気持ちいい」

「もうすぐだからっ!李杏っ!」李杏は、口を手で覆いながらも、身体をくねらせ遼太の攻めを受ける。


 んっ!んっ!んっ!


「りぃっ!!!ハァッ!」李杏のお腹に出しながら、息を荒げる遼太。なんとか、服にはつかなかった。


「はぁぁっ···意外と緊張するね」

「うん。下にいるからなぁ」


 お腹を拭きつつ、身体を休めつつ···


 勉強しながらウトウトしては、互いに起こされ、結局夕飯の時間に真澄に起こされたふたり。



「もっ、食べながらあくびなんてお行儀の悪い···」と言う真澄ですら、小さなあくびをしている。潤悟に至っては···


「どうした?お前ら。勉強疲れか?」言葉少な気なふたりに対して、かなりのテンション!


 風呂から出る頃には、眠気も冷め、潤悟交えてトランプしたり、真澄から学校の話をバラされては笑われたりと謙悟なしの家族団欒を過ごしていた。



 部屋でふたりになると···


 ウゥッ···


「そこ···いい。李杏」ジュポジュポと音を立て、遼太のモノを口を動かしながら吸う李杏。


 アッ···ッ!ねっとりとした熱さを放ちながら李杏の舌は、遼太の鬼頭を刺激していく。


 ウッ···クッ···


「そこ···その窪···ンッ!」李杏は、遼太の言われるがままに口を動かし、舌を動かし手を動かし続ける。


 薄暗い部屋の元、ふたりの奇妙な動きや息遣い···


「李杏···乗って···ハァッ」李杏は、遼太の上に跨り、クチュクチュと入り口の蜜を遼太のモノに絡ませながら、静かにモノを飲み込んでいく。


「「あぁ···っ」」


「遼?どう動く?」おぼつかない腰付きで遼太を見下ろす李杏。

「あぁ、最高だ···前後に」李杏の乳房を鷲掴みながらも、寄せ来る快楽に目を閉じる。


「アァッ···いいね。前より当たる」

「ふふふっ······えっち」李杏は、軽く遼太の唇に触れながら、好きよと囁き、また腰を動かし始める。


 んっ!あっ!


「李杏···声···」下から上に突き上げては、李杏の揺れる乳房を掴み乳首を撚る。


 んぅっ!!


「だめぇん···痛くしないで···はぁ」

「綺麗だよ、李杏···」遼太は、李杏の手を引きながら、クルッと体勢を変え、笑った。


「李杏···」おでこ、唇にキスをしながら、手は乳房をゆっくりと揉み、後ろから前へと弱く時折強く突いていく···


「遼太···」

「李杏···」互いに名を呼び、抱き合いながら遼は、李杏の中に熱き液体を放ち始める。


「遼の熱い···」

「お前のも···」小さく笑いながら、落ち着くまで抱き合い···


「ほら、ジッとしてて···」


 綺麗に拭きながらも、ニヤニヤ笑いその場所を眺める遼太。


「えっち···」身体を強引に捻り、ベッドから出て着替えを始める李杏をベッドから眺める遼太···


「んもぉっ!!」自分の着替えを投げつけられ、苦笑い···


 小学生最期の春が始まった···

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