第30話 それでも『マジカルガールパッチ』の回収は続く…
それから、一週間が過ぎたロシアの首都、モスクワ…。
「おはよう。時彦さん。」
「おはよう。時彦。」
私と
「時彦さん。死亡したザッカー・クック容疑者から、何か検出されたの?」
「あぁ、体内はもの凄く焼かれていた。同時に
「つまり、『プロビデンスの王』の反動で体内が焼かれた訳なんだ。」
『プロビデンスの王』の反動で体内が焼かれた事は恐らく、それだけ強力な体内チップだと感じ、その反動が原因だと私は思った。
「で、ザッカー・クック容疑者の死体は解剖された後、モスクワ電子科学研究所で体内チップの研究資料として提供される。」
「つまり、ザッカー・クック容疑者の遺体をバラさないと『プロビデンスの王』の実態が分からないと。」
「そうだ。彼からは内臓や骨が殆どなく、火葬や動物葬すれば何も残らなくなる。勿論、
これだけの話を聞いた私は『プロビデンスの王』を使用した人間の副作用はここまで酷い状態になっているとは思わなかった。
確かに『プロビデンスの王』は強大な能力を発動できる反面、彼自身の骨や内臓等は溶ける様に焼かれ、最終的には死に至る副作用が出る。
ある面では『マジカルガールパッチ』より危険な代物で、これが一般販売されなかった事だけは確かに救いようがあった。
もし、これが一般販売されると世界が滅亡したかもしれない。
そう思うと、
あっ、
「で、時彦さん。」
「どうした。
「
「
「そうか…。でも、手術のお陰からなのか頭と身体が別々になっても生きられるだけでも凄くありがたいね。」
確かに頭と体を結合する手術はまだ良いかもしれない。
けど、デュラハン化手術なら頭と体が別々でも『マジカルガールパッチ』で負けた少女の多くは救えると思った影響で私は少しだけ安心した。
すると、私の後ろに既に彼女達の気配を感じととり…、
「おはよう。
「
そこに
「
「
私は
「おい、私の頭にアンタのお腹を挟むんじゃない。息が苦しいから…。」
「ごめん。
確かにデュラハン化した彼女の生活は凄く大変だと思う。
それでも、彼女が無事にいただけ私は少し一安心した。
すると、時彦さんが…、
「
「時彦さん。」
私はこれで一安心し、これから彼の部屋の方に行って状況を調べないといけないと感じた。
「ねぇ、時彦さん。」
「
「うん。」
私は頭が亡くなった
そして、彼の研究室に入った際…、
その時だった…。
「おはよう。
「
「実はあの戦いで無事に終えた後、時彦がこの部屋で『マジカルガールパッチ』の敗者となった女の子の胴体がどんな様子か見に来たんだ。」
意外…。
「それで時彦。彼女達の頭が死んで身体だけ生きているのは本当みたいだな。」
「そうだ。一度、『マジカルガールパッチ』を埋め込まれた少女は例え、頭にある体内チップを破壊しても書き換えられた細胞は戻らない。だから胴体は傷が一つもなく無事に生かされるんだ。」
「そうか。だが、ザッカー・クック容疑者が死んでも、『マジカルガールパッチ』は販売が続いているだろ。」
「勿論、ザッカー・クック容疑者が死んでも『レイスブック社』は次のCEOでまた、製造を始めるから、いたちごっこになる可能製は十分にあるから気をつけろよ。」
「了解。」
私は彼らの話を聞いて衝撃的だった。
例え、ザッカー・クック容疑者が死んでも既にレイスブック社に後任CEOが内定してるらしく、『マジカルガールパッチ』の製造はまだ続くとなると…。
そう感じた私は『レイスブック社』が破綻しない限り、このいたちごっこは何時までも続くと感じた。
現在は、『マジカルガールパッチ』と『プロビデンスの王』関連の問題でレイスブック社の株価は暴落しているし、米国もこの問題を放置したせいか、米ドルが暴落している。
それでも、『マジカルガールパッチ』を回収し続ける戦いはこれからも続くとなればこの問題はいつまでも終わらず、レイスブック社が倒産するまで永遠と続くと感じた。
「それで、時彦。貴様の妹である
「あぁ、そこにいるから見といてくれ。」
「
「あぁ、凄く心臓が生きている。頭を失っても生きたい気持ちを感じ取れる。」
だからこそ私も…、
「皆。これから『マジカルガールパッチ』を壊しに行こうね。」
「おぉ~。」
と私は『マジカルガールパッチ』が崩壊する戦いは続けながら、これからもマジカルガールパッチとの戦いは続くと感じた。
**********
絶対に、『マジカルガールパッチ』の魔の手から女の子を救う事が私の使命なら私はレイスブック社と闘い、抗い続ける…。
レイスブック社が倒産するまでは…、
μチップ魔法使いとμチップ破壊医師 ЕСБの革命 @Mir-tal54KgfB
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