ルビヤの石~Απōκάλυψις~幻約聖書

作者 星十里手品

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★★★ Excellent!!!

占い師は石でできた赤子を見つけ、ドラクロワと名付ける。
村の族長となったドラクロワは、神の王を殺す。
流血占い師のプーは自らを占うことができず、
花占い師は百万遍の花を咲かせる。
爆弾を愛する大公妃は爆弾舞踏会を開き、
額にハート模様のある白猫は二足歩行で踊る。
人類は責任転嫁の罪を犯して楽園を追われ、
わたしたちは読まれることを待っていた書物を読む。

神話は幾許かの真実を含みながら、語る者によって姿を変える。
都合の悪い真実を覆い隠すために。
自らの罪から目を背け、疾しさを遠ざけるために。

複雑なこの物語の魅力を上手く語ることは私にはできませんが、
どうか、猫が爆弾を踏まずに踊り終えたときに、
プーやドラクロワや、この物語を通り過ぎた
全ての人々を思い出して、拍手をしてほしい。

★★★ Excellent!!!


私は物語を愛します。時に物語は裏切ります。よくあることです。何ら、現 実 と 変 わ ら な い 。嘘か誠か、虚構かなんて。本当はたいした意味がないのかもしれない。大いなる問いかけが終わりません。『何年もかけて落ちる砂時計』をひっくり返す仕事に似ています。濃厚な時間を過ごしたに違いない。もうひとつの世界で、視界の隅に自分がいたはずです。あるいは。

本当に物語が好きな人に読んでほしい。本当に物語が好きな人には裏切られてほしい。物語の向こうに何が開くかを。語り合いたい。ただ魂になって。