〈ら行〉
ら
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。
●ライズボール(ライジングボール)
ソフトボールで使われる球種の1つで、浮き上がるような軌道になる。
実際には「浮き上がる」と言うよりも「ほとんど沈まない」なのだが、ソフトボールのストレートが少し沈むような軌道になる事もあり、ライズボールは浮き上がるように見える。
野球は「ボールが小さい」「ピッチャーとキャッチャーとの距離が長い」「平地からではなくマウンドから投げる」などの事情から、ライズボールの再現は困難。
●ライト(右翼)
野球のグラウンドにおいて、4つの塁で囲まれているエリア(及びその周辺)の事を「内野」と呼び、その後ろを「外野」と言う。
ホームベース側から外野を見た時、左から順に「レフト(左翼)」「センター(中堅)」「ライト(右翼)」と言う。
●ライト(右翼手)(RF/Right Fielder)
ライトで守備をする外野手。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●ライト線
「ホームベースから一塁方向(=ライトポール方向)と三塁方向(=レフトポール方向)に伸びている線」の事を「ファールライン」と呼ぶ。
ファールラインの「一塁から先の部分」は「ライト線」と呼ばれる。
「ライト線付近一帯」も「ライト線」と言う。
●ライナー
直線的に飛ぶ打球の事。「ラインドライブ」とも言う。
ライナーなのかフライなのか微妙な打球は「ハーフライナー」と言う。
(記録上は、ハーフライナーというものは存在しない。ライナーかフライのどちらかで記録される)
漢字で表すと「直」になる。「投直」なら「ピッチャーライナー」の事。
アルファベット1文字だと「L」になる。「L7」なら「レフトライナー」の事。
※1:ピッチャー/2:キャッチャー/3:ファースト/4:セカンド/5:サード/6:ショート/7:レフト/8:センター/9:ライト
打球がフライやライナーになった時、野手が打球に触る前にランナーが塁から離れていたら、元の塁に戻らないといけない(捕球が完了していなくても触ったら離れても大丈夫)。戻る前に触球(=塁に送球・ランナーにタッチ)されたらアウトになってしまう。
●ライナーゲッツー
「ライナーによるバッターアウト」と「飛び出したランナーのアウト」で一気に2つのアウトが成立する事。
(ゲッツーはダブルプレーの事)
ライナー(やフライ)が捕球された時、ランナーは元の塁に戻る必要がある。
※ランナーが二塁にいた時にライナーが飛んだとして、ライナーが捕球されれば、ランナーは二塁に戻らなくてはいけない。ランナーが二塁に戻るよりも先にボールが二塁に送球されれば、ランナーはアウトになる。
フライと比べて、ライナーは打球が速い。その分、ボールが飛んでから捕球されるまでの時間が短くなる。
フライの時は「これは捕られるかなー。捕られるんだろーなー。あ、捕られた」と見ていられるが、ライナーの時は「これhバシッ(←捕球音)」みたいな感じ。
つまり、ライナーだと塁に戻る時間的余裕が少ない。
(フライの時は余裕があるため、フライゲッツーは基本的に成立しない)
ライナーゲッツーを防ぐため、ライナーが飛んだら塁に戻るのが鉄則である。
●ライブボール
インプレー(プレー継続中)のボールが「ライブボール」で、ボールデッド(プレー中断)になった時のボールが「デッドボール」。
●ライブボール時代
メジャーリーグの歴史において、ボールが飛ぶようになった(ボールが生きているようになった)時代の事。1920年頃から1940年頃までの約20年。
ベーブ・ルースがヤンキースに移籍したのが1920年で、この年に54本のホームランを打った。
(当時としては異常な数字。ベーブ・ルース以前は10本でもかなり多かった)
いろんな考え方があるが、ベーブ・ルースがライブボール時代をもたらしたとする考え方が有力かと思う。
少なくとも、各選手がホームランを狙うようになった時代において、その先頭にいたのはベーブ・ルースだった。
ライブボール時代の前は「デッドボール時代」と呼ばれる。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889208441
●ライフルアーム
弾丸のような送球を繰り出す腕(肩)の事。つまりは強肩の事。日本風に言うと「鉄砲肩」。
日本では「肩が強い」と言うが、英語だと「腕(arm)が強い」になる。
スタットキャストの項目には、送球速度を表す「Arm Strength(ARM)」という項目がある。
●ラインアウト
ライナーでのアウトの事。
●ラインが出る
直球が糸を引くような軌道になる事。「糸を引くようなストレート」と「ラインが出るストレート」は(ほぼ)同じ意味。
真っ直ぐ行くとラインが出るが、シュート回転がかかったりすると横に流れてラインが出なくなる。
●ラインドライブ→ライナー
●ラインナップ
選手の顔ぶれの事。「オーダー」と同じような意味で使われる。
スタメンの事を「先発ラインナップ」や「スターティングラインナップ」と言ったりする。
●ラインを割る
ゴロ(バントした打球を含む)がフェアゾーンからファールゾーンに出る事。
●楽
東北楽天ゴールデンイーグルスの略称。
●ラストバッター
打順の最後のバッターの事。つまりは9番バッターの事。また、各回の最後のバッターの事。
●ラッキー7の攻撃
7回の攻撃の事。特に、7回裏の攻撃の事。
(原則として、ホームチームが後攻になる)
実際にラッキーが発生するかは微妙だが、一方のラッキーがもう一方のアンラッキーなのは確かだと思う。
●ラッキーゾーン
外野フェンスの手前に柵を設けた時、柵とフェンスの間のゾーンを「ラッキーゾーン」と言う。
ラッキーゾーンに直で入るとホームランであり、バウンドしてから入ればエンタイトルツーベースになる。
(スタンドに入るのと同じ扱い)
広い球場ではホームランが入りにくくなるため、ラッキーゾーンを設置する事がある。甲子園大会でもラッキーゾーンが設置されていた時代がある。
●ラッキーボーイ
ポストシーズンや国際大会などの短期決戦において、意外な活躍をする選手の事。
運の良さはあまり関係ない。
主に「レギュラーシーズン中はあまり打たないのに何故か打ちまくってる選手」の事を言う。
短期決戦では勢いがあるチームが有利だったりするので、ラッキーボーイがチームを勝利に導く事もある。
普段から打ちまくってる選手が打ちまくってもラッキーボーイにはならない。
●ラバーリング
ゴム製の指輪と言うか、指輪に被せる指輪型のゴム。メジャーリーグでは、監督やコーチや審判が黒い指輪を着けている事がよくある。おそらく、黒のラバーリングを使っている。
●ラリーキャップ
おまじないの1つ。帽子をひっくり返す(裏と表を逆にする)事で逆転を願う。
帽子を逆にしている人がいたら、負けているチームのファンである可能性が高い。
(オシャレでやってる人は、そうそういないと思う)
※ラリー(rally)=反撃
●ラリーモンキー
・種族:猿(「he」と呼ばれてるのでオスだと思う)
・生息地:エンジェルスタジアム(ロサンゼルス・エンジェルスの本拠地)
エンジェルスが負けている時に大型スクリーンに出現する事がある猿。エンジェルスのユニフォームを着て、ぴょんぴょん飛び跳ねる。
ラリーモンキーが出現する時は「ラリータイム(反撃の時間)」と呼ばれ、エンジェルスファンは大盛り上がり。ラリーモンキーのヌイグルミを持って応援するファンも多い。
球場スタッフがスクリーンに猿の映像を流したらエンジェルスが逆転勝利を収めた事があり、それがキッカケとなってラリーモンキーが生まれた。
猿の映像を流したのは、事前に予定していたわけではなかったらしい。ほぼ偶然の産物だが、ラリーモンキーはファンに愛される存在となった。
●ランエンドヒット(run and hit)
ランナーのスタートを見てから打つ(もしくは空振りをする)事。
※空振りをするのは、キャッチャーが送球しにくい状況を作るため。
打った時は、上手く行けば、ランナーがより先の塁に到達出来る。失敗すれば、ランナーが消える危険性がある。
「and」は、伝統的に「エンド」と読む。
「ランエンドヒット」は「ヒットエンドラン」と似ているが、微妙に違う。
(「ヒットエンドラン」については「ヒットエンドラン」の項で解説)
ランエンドヒットでは、ランナーが自分の判断で走る事もある。そのため、バッターが「え? 走るの?」となる事も。
「狙っていたのではなく、結果的にランエンドヒットになっただけ」というケースも多い。
●乱数表
投球のサインを決める際に用いられた表の事。グローブに貼ったりして、サイン交換の際に見ていた。
キャッチャーは「1番左の列の上から3番目」「縦は2、横は4」のようなサインを出し、ピッチャーは該当箇所に書かれた数字を確認。その数字こそが真のサインになる。
乱数表を使うのは、サインを複雑にして何のサインかをバレにくくするため。
「イニングによって違う表を使う」「同じ表でもイニングやバッターによってサインを変える」などの工夫もあった。
乱数表は1960年代に使われ始めたが、サインの交換に時間がかかる(試合時間が長くなる)ため、1980年代に使用が禁止された。
●ランダウンプレー(ランダウンプレイ/run-down play)
塁間でランナーをアウトにする(アウトにしようとする)プレーの事。日本語では「挟撃」や「挟殺」と言う。
(日本語の方が意味が分かりやすいかも)
二塁を回って三塁を狙おうとしたランナーが、途中で二塁に引き返そうとしたとする。ランナーは、二・三塁間にいる。
ボールをサードが持っていたとして、ランナーをアウトにするために、セカンドに送球したとする。
それを見たランナーは、セカンドにタッチされるのを防ぐため、再び三塁を目指す事に。
それを見たセカンドは「ランナーを追う」か「ランナーの近くにいる選手に送球する」かする。
ランナーは、何人かの野手に挟まれる事になる。まさしく「挟撃」である。
しかし、タッチされなければアウトではない。タッチを躱して二塁か三塁に行ければ、ランナーは安心。
※ランナーがタッチを躱そうとして「走路」から外れると「3フィートオーバー」となり、ランナーはアウトになる。
※ランナーには「塁と塁とを結ぶ線から左右に3フィートずつまで」の「走路」が設定されている。
※3フィートは約91センチ
時に、ランダウンプレーは鬼ごっこ(鬼側の方が数が多い)みたいになる。
●乱打戦
お互いのチームが打ちまくった試合の事。「打撃戦」とも言う。
乱打戦に勝つ事を「乱打戦を制す」と言う。
お互いにホームランを打ちまくった試合は「空中戦」と呼ばれる。
●乱調
(さっきまでは良かった)ピッチングが乱れる事。
ランナーを出して乱調する事も多いが、原因がハッキリしない乱調もある。登板直後から乱調する事も。
ピッチングは繊細な作業であり、メンタルの影響を強く受けるとされる。
●乱闘
野球は乱闘が起きやすいスポーツの1つ。ある種の伝統で、乱闘が起きるとベンチから一斉に選手が飛び出す。
(ベンチから出ないと怒られるとか怒られないとか……)
かつてのプロ野球では、どさくさに紛れて、乱闘の原因とは関係ない相手(嫌いな相手)を殴りに行く事があったとかなかったとか……。
乱闘が起きると、乱闘を止めようとした人までケガをする事が多々ある。
乱闘の主な原因は「危険な行為」と「マナーに反する行為」の2種類。
詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054885840206
●ランナー(=走者)
野球は、ランナーを進めて点を取るスポーツ。3アウトになる前にランナーがホームまで行けば得点が入る。
「自分がアウトになった」「3アウトで攻撃が終わった」「サヨナラで試合が終わった」「ホームまで進んだ」などでランナーではなくなる。
ランナーは「バッターランナー(打者走者)」「一塁ランナー」「二塁ランナー」「三塁ランナー」の最大で4人いる。
何ランナーかは、ピッチャーが投球をする時点でいた塁が基準となる。
バッターがヒットを打ったとして、そのプレーが続いている間は、バッターは何塁まで行ってもバッターランナーのまま。
バッターがヒットを打ったとして、そのプレーが続いている間は、一塁ランナーは何塁まで行っても一塁ランナーのまま。
盗塁で一塁から二塁に行った場合、一塁ランナーは二塁ランナーになる。
ただし、二塁への送球が逸れている間に三塁まで進んだら、一塁ランナーから三塁ランナーになる。
(二塁ランナーにはなっていない)
ランナーに「守備側の選手が触る前の打球」が当たった時(※)は、守備の邪魔をしたとしてランナーがアウトになる。
(プレーは中断され、バッターは自動的に一塁に行く。記録はヒット)
※例えば、内野手のグローブに当たって跳ねたボールがランナーに当たっても、ランナーはアウトにならない。また、プレーは続行したまま。
ランナーに送球が当たった時は、状況によってアウトかどうかが変わる。ランナーが故意に当たりに行ったら守備妨害でアウト。
(ランナーに故意に送球を当てるのは走塁妨害)
1つの塁に2人以上のランナーがいる時は、その塁は1番前のランナーの物になるので、後ろのランナーがタッチされたらアウトになる。
●ランナー一掃
複数のランナーがいる時に、その全てのランナーがホームに生還する事。
●ランナーがいる塁
例えば、ランナーが一塁と二塁にいる時は「一・二塁」とは言うが「二・一塁」とはあまり言わない。複数のランナーがいる時は、以下のような言い方が一般的。
・ランナーが一塁と二塁
「一・二塁」「一塁・二塁」「二塁・一塁」など
・ランナーが一塁と三塁
「一・三塁」「一塁・三塁」「三塁・一塁」など
・ランナーが二塁と三塁
「二・三塁」「二塁・三塁」「三塁・二塁」など
・ランナーが一塁と二塁と三塁
「満塁」「フルベース」など
●ランナーの追い越し
後ろのランナーが前のランナーを追い越すと、後ろのランナーがアウトになる。野球では追い越し禁止なのである。
●ランナーの交換
主に、一塁ランナーとバッターランナーを交換する事。
「交換」とは言っても「一塁ランナーがバッターになってバッターが一塁ランナーになる」という事ではない。代走が出てランナーが交代する事でもない。
ノーアウトで鈍足のランナーが一塁におり、バッターが俊足だったとする。
この時、攻撃側としては「最低限、ランナーの交換はしたい」と考える。ランナーの足は速い方がいいからである。
もし、バッターがショートライナーを打ったら、1アウト一塁になる。一塁にいるのは、鈍足のランナーのままである。
ショートライナーではなくショートゴロだったなら、一塁ランナー(鈍足)に進塁義務が発生。
ショートはセカンドに送球し、一塁ランナーをアウトにしたとする。
バッターランナー(俊足)は、一塁セーフになったとする。
1アウト一塁になるのは前の例と同じだが、前の例とは異なり、ランナーが入れ換わっている。
これが「ランナーの交換」である。
ここまでの例では、ランナーの交換をしたいのは攻撃側であった。
しかし、守備側がランナーの交換をしたいと考える場合もある。
ノーアウトで俊足のランナーが一塁におり、バッターが鈍足だったとする。
この時、守備側が「ランナーの交換をしたい」と考える。守備側からすれば、ランナーの足は遅い方がいいからである。
バッターがショートにフライを打ったとする。これを捕れば1アウトになり、一塁に残るのは俊足のランナーである。
捕らなかったら、どうなるか。
打球が地面に落ちた事で、一塁ランナー(俊足)に進塁義務が発生。
地面に落ちたボールをショートが捕り、セカンドに送球。一塁ランナーをアウトにしたとする。
フライ性の打球だったので、バッターランナー(鈍足)は余裕で一塁セーフになったとする。
これにより、ランナーが交換された。
●ランナーを置く
「ランナーがいる」の同義語。
「一塁にランナーを置く」なら「一塁にランナーがいる」という意味。
「二塁にランナーを置いてのピッチング」なら「二塁にランナーがいる場面でのピッチング」という意味。
●ランナーを釘付けにする
ランナーを次の塁に行かせない事。牽制やクイックで釘付けにする事もあれば、野手の送球で釘付けにする事もある。
●ランナーを背負う(背にする)
ピッチャーがランナーを出す事。または、ランナーがいる状態で投げる事。ランナーをおんぶする事ではない。
●ランニングキャッチ
走りながらの捕球の事。ヒットになりそうな打球を外野手が捕った(外野フライにした)時に使われる事が多い。
●ランニングスコア
何回に何点入って合計得点が何点で……というのを表した物。
(「スコアボードの得点関係を抜き出した物」と考えると分かりやすいかも)
野球だけでなく、バスケなどでもランニングスコアという言い方をする。
●ランニングスロー
走りながらの送球の事。「走る→捕る→足を止める→送球」ではなく「走る→捕る→走ったまま送球」になる。
外野手の場合は、送球したい方向に向かって打球を捕るように走ればいい。助走を付ける形になるので、送球速度が上がるはず。
しかし、横の動きが多い内野手の場合は、送球したい方向から離れる事も多い。
走っても助走にはなりにくく、強い送球だけを考えるなら、ランニングスローじゃない方が向いているくらい。
それでもランニングスローをするのは、打球を捕ってから素早く投げる必要があるため。
送球しやすい体勢を作る間もなく送球するので、肩の強さも送球の正確さも大事になって来る。
(送球が逸れるとアウトを取りにくくなる)
●ランニングホームラン(=走本)
地面に落ちていない(=インフライトの)フェアの打球が外野フェンスを越えるとホームランになる。これが普通のホームラン。
フェアの打球が地面に落ちた後、バッターランナーがホームまで戻って来たらランニングホームランになる。三塁打の延長みたいなもの。
速い選手だと、15秒かからずにベースを1周する。
ランニングホームランは和製英語で、和製じゃない英語では「inside-the-park home run」と言う。「パークの内側(フェンスの内側)でホームラン」みたいな意味。
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