乱闘の主な原因


※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。



●野球は乱闘が起きやすい?

 ボールがぶつかったり選手同士がぶつかったりするからか、野球は乱闘が起きやすいスポーツの1つである。


 乱闘が起きると退場処分を受ける選手が出るが、出場していた選手が退場になると代わりの選手が出場する。


 乱闘が起きやすい理由の1つは、乱闘が起きても出場する選手が減らないからかもしれない。

(サッカーなどは、退場者が出ると少ない人数で試合をする事になる)


 ある種の伝統で、乱闘が起きるとベンチから一斉に選手が飛び出す。ベンチから出ないと怒られるとか怒られないとか……。


 かつてのプロ野球では、どさくさに紛れて、乱闘の原因とは関係ない相手(嫌いな相手)を殴りに行く事があったとかなかったとか……。


 乱闘が起きると、乱闘を止めようとした人までケガをする事が多々ある。



●乱闘の大ざっぱな流れ


(1)乱闘の原因になるような行為が発生


(2)選手同士の1対1のケンカが勃発


(3)ケンカを止めるために両チームの選手が集結


(4)なんやかんやで乱闘騒ぎが収まっていく


(5)退場者(負傷者を含む)が出る←監督やコーチが退場になる事も珍しくない



●乱闘の主な原因

「危険な行為」「相手を侮辱する行為」「スポーツマンシップに反する行為」などから乱闘に発展する事が多い。



・連続デッドボール

「2人(以上)連続」や「同じバッターに2打席連続」でデッドボールになると、乱闘になりやすい。


「また、やりやがったな! ふざけんじゃねぇぞ、こらぁっ!」みたいな感じ。


 同じ試合ではなくても、同じ対戦相手からのデッドボールが多い場合は乱闘になりやすい。


「てめぇら、この前もやってくれたよなァァァッ!?」みたいな感じ。



・ストライクゾーンから大きく外れたデッドボール

 ストライクゾーンに近いボールが当たる時は、あまり乱闘にならない気がする。


 そのようなデッドボールは、バッターが当たりやすい位置に立っていたという事もあり、バッターも怒るに怒れないのかもしれない。


 すっぽ抜けたボールが当たった時も、乱闘になりにくい。故意じゃないのはバッターにも割と分かるらしい。


 速いボールが頭の上や背中の後ろを通過した時は、意図的に体の近くに投げたと思われやすく、乱闘になりやすい。


 多くの場合、バッターはバットなりヘルメットなりを地面に叩き付け、ピッチャーに向かって猛ダッシュ&殴りかかる。


 ぶん殴ったバッターは退場確実。ピッチャーが殴り返せば、こちらも退場確実。


 意図的に危険なボールを投げたと判断されれば、たとえ殴り返さなくても、ピッチャーも退場になり得る。


※意図的にボールを当てるのは危険です。たとえ嫌いな相手でも、ボールをぶつけようとしてはいけません。



・野手に衝突するようなスライディング/ランナーに衝突するような守備

 二塁に向かうランナーがスライディングをした時に、セカンドやショートと衝突する事は割とある。

(野手の方がランナーに衝突する形になる事もある)


 ノーアウトか1アウトで一塁にランナーがいる時に内野ゴロが飛ぶと、二塁でアウトを狙う(一塁ランナーをアウトにする)のがセオリー。


 場合によっては、ランナーと野手(セカンドかショート)が同時に二塁に向かうため、衝突しやすい。


 二塁に限らず、ランナーにせよ野手にせよ、わざと衝突しに行く事は少ない。ただし、わざとじゃなくても相手がキレる事がある。そうなると乱闘に発展しやすい。


 明らかにアウトになるタイミングだと、スライディングは「守備を邪魔する(バッターランナーをセーフにする)ため」と捉えられやすく、乱闘になりやすい。


※守備を妨害する目的のスライディングは禁止されている。送球の邪魔にならないようにスライディングをする事もあるが、邪魔になるようなスライディングも……。



・ホームランを打ってバットを投げる/三振を取って派手なガッツポーズ

 日本では侮辱と見なされる事が少ないが、アメリカではピッチャー/バッターに対する侮辱行為と見なされやすい。


 日本とアメリカでは文化が違うが、これも違いの1つ。


「バットを投げても文句を言うな。ピッチャーだってガッツポーズするだろう」「ガッツポーズくらいさせろ。バッターがバットを投げても構わないから」と考える人もいるが、意外と少ないのかもしれない。


 このような事情を知らずにメジャーリーグの試合を見たら、乱闘が発生した時にポカーンとするかも。

(日本では、これらの行為では滅多に乱闘にならないと思う)



・大量リードしているのに盗塁やバント

 メジャーリーグでは、大量リードしている方のチームが盗塁やバントをするのはマナー違反になる。


 大量リードの目安は7点くらい。5点リードでも不穏な空気になり得る。


 10点リードで盗塁やバントをしたら、ほぼ確実に乱闘になると思う。



・大量リードしていて3ボール・ノーストライクから長打

 大量リードしている時、3ボール・ノーストライクになったら、相手(負けている方)に1ストライクあげるのが暗黙の了解となっている。


 ボール球をわざと振る必要はないが、ストライクゾーンに来たら見逃して振らないのがマナーという事になっている。


 打ってファールになれば1ストライクになるので問題ないだろうが、ホームランなどになると「そこで打つなよ!」と言われかねない。



・ノーヒットノーランされている時のセーフティーバント

 ノーヒットノーランされている(ヒットを打ってない)チームがセーフティーバントをすると、乱闘の原因になる。


 初回に先頭バッターがセーフティーバントをして少しモメた例もある。



・完全試合されている時のデッドボール狙い

 ルール的には、バッターが自分からボールに当たりに行ってもデッドボールにならない。しかし、故意に当たりに行ったかどうかは審判の判断に委ねられる。


 もしもデッドボールと判定されたら、相手の完全試合を阻止する事になる。


 こういう方法で完全試合を阻止するのは卑怯なので、乱闘の原因になる事も。



・「何見てんだ、テメェ!」「やんのか、ゴラァッ!」

 稀に、相手の態度(目つき?)が気に食わないためにケンカが起きる事がある。不良みたいな理由だけど実際にある。



●報復

 上記のようなプレーがあった時、乱闘にまでは発展せずとも、イライラが募るのは仕方がないかもしれない。


 イライラを抑えられなくなると、デッドボールやスライディングなどで報復をする事がある。もちろん、危険なのでやっちゃダメ……なのだが……。


 かつてのプロ野球では報復が当たり前で、ある程度は黙認されていた。現在は報復はあまり見られない。


 メジャーリーグでは、いまだに報復が当たり前。黙認されている訳ではないと思う(報復での退場もある)が、報復が当たり前。



●警告

 乱闘に繋がりそうな行為があったり実際に乱闘が起きた時、審判が警告を発する事がある。

(両チームに対して警告が行われる)


 警告があった後に危険な行為があると、それが故意ではなくても退場処分になる事がある。明らかに故意だったと判断されれば、確実に退場になる。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る