ひ
※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
※「ー」は前の文字の母音(例:カーブ→カアブ)として扱っています。
●ビールかけ
シャンパンファイトのプロ野球版。最初のビールかけ(とされるもの)は旅館で行われた。畳がビールでビッチャビチャになったとか。
「シャンパンファイト」については、下記URLのエピソードで解説。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884198620
●ビーンボール
バッターの頭部を狙った投球の事。とても危険。ダメ、ゼッタイ。
●引き手
バッターの下の方の手の事。右打ちなら左手。反対に、上の手は「押し手」と言う。
一般的に、引き手の方がバットコントロールに大きく影響し、押し手はボールを飛ばすパワーに大きく影響する。
●飛球
フライ(ライナーを含む)の事。
ピッチャーフライなら「投飛」になる。
ファールフライなら「邪飛」になる。
(サードへのファールフライなら「三邪飛」)
アルファベット1文字だと「F」になる。「F9」なら「ライトフライ」の事。
※1:ピッチャー/2:キャッチャー/3:ファースト/4:セカンド/5:サード/6:ショート/7:レフト/8:センター/9:ライト
●引き分け
プロ野球の場合、延長は12回まで。そこで決着しない時は引き分けになる。
メジャーリーグの場合、延長は無制限。延長18回(もはや2試合分)とかもザラにある。よほどの事がない限り、引き分けはない。
●ヒゲ
プロ野球でもメジャーリーグでも、ヒゲが禁止されているチームがある。
メジャーリーグにはヒゲを生やした選手も多いのだが、ヤンキース(ヒゲ禁止)に移籍するとヒゲを剃る事に。ヒゲが無いと誰だか分からなくなる事も……。反対に、ヤンキースから移籍した選手はヒゲを生やす事が多々ある。
●火消し
炎上(=1イニングで大量失点)を食い止める事。また、そのために出てくるピッチャーの事。後者の意味では「火消し役」とも言う。
●膝元
インコース低めの事。「インロー」とも言う。
●肘が下がる
オーバースローやスリークオーターのピッチャーの場合、投球時に肘が下がると投球に悪影響が出るとされる。
肘が下がると腕や手が普段よりも横向きになり、その状態で投げると腕が横振りになる。
腕が横振りになると、ボールを離す位置が普段よりも後ろ(バッターから遠く)になりやすい。
(バッターとの距離が開けば、その分だけボールの減速も大きくなる)
また、横振りになるとストレートがシュート回転しやすくなり、ピッチャーの利き手側に流れてしまう。
元々ストレートには僅かにシュート回転がかかっているのだが、腕が横向きになると横の回転がかかりやすくなる。
●ビジター(ビジティングチーム)
遠征してvisitしたチーム(要はアウェーのチーム)の事。「ロード」とも言う。先攻になる。
基本的に、ビジター側は灰色を基調としたユニフォームを着る。ホーム側は、上はチームカラーである事が多いが、ズボンは白い。
かつては遠征する側(ビジター)は洗濯するのが大変だったとかで、汚れが目立ちにくい灰色のユニフォームを使うようにしたらしい。
●被出塁率(OOBP/Opponent(s’) OnーBase Percentage)
出塁を許した率の事。数値は小さい方がいい。ピッチャー1人が10人のバッターと対戦したとして、その10人の出塁率が3割だったとしたら、ピッチャーの被出塁率も3割になる。
※出塁率=(ヒット数+フォアボール数+デッドボール数)÷(打数+フォアボール数+デッドボール数+犠牲フライ数)=(ヒット数+フォアボール数+デッドボール数)÷(打席数-送りバント数)
●ビタビタ
投球がストライクゾーンのギリギリいっぱいの所にコントロールされている事。バッターからすると、当たってもヒットにしにくい。
●左
左翼手の事。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
※「左翼手」の略なので「さ」と読むのが正しいかも
●被打率(BAA・OBA)
ヒットを打たれた率の事。数値は小さい方がいい。被打率が2割5分なら、打者10人と対戦したら2.5人にヒットを打たれている計算になる。
英語では「BAA(Batting Average Against)」や「OBA(Opponent(s’) Batting Average)」と言う。
●左の~
「左ピッチャーの~」や「左バッターの~」という意味。
ピッチャーがブルペンで投球練習をしている時に「左の佐藤が投球練習を始めました」と言えば、佐藤投手が画面の右側に居るか左側に居るかではなく、左投げの佐藤投手が投げ始めたという事……だと思う。右側に居ても左投げなら「左の佐藤」で合ってる。
右ピッチャーや右バッターなら「右の~」と言うが、両投げや両打ちの選手を「両の~」とは言わないと思う。
●左のワンポイント
バッター1人を抑えるために登板する事を「ワンポイント」と言う。「ワンポイント登板」「ワンポイントリリーフ」「1人1殺」などとも言う。
「左バッター1人と対戦のために左ピッチャーを登板させる事」を「左のワンポイント」と言う。
「右のワンポイント」は少ない。
(右ピッチャーの場合、2人以上と対戦する事が多い)
※2020年には、メジャーリーグで「ピッチャーは最低3人と対戦するイニングの終わりまで投げないとダメ」というルールになるので、今までのような左のワンポイントは出来なくなる。
●被弾
ホームランを打たれる事。「一発を浴びる」という言い方もする。
●引っかける
打撃や投球について使う言葉。
打撃の方の「引っかける」は、バットの先端部分で打つ事。特に、アウトコースのボールを引っ張った時に使う。
投球の方の「引っかける」は、ボールを投げる時に指が引っかかる感じになる事。狙った場所よりもグローブ側(右投げなら左打席側)にボールが行く。
(利き腕側に行く時は「抜けている」状態)
●ビッグアップル(ホームランアップル)
シティーフィールド(ニューヨーク・メッツの本拠地)のセンターフェンスの向こう側にある巨大なリンゴ(の模型)の事。
メッツの選手がホームランを打つと、このリンゴがせり上がって来て選手を祝福。
(モグラ叩きのモグラみたいに出て来る)
ホームランボールがビッグアップルを直撃した事もあり、ケガ(?)をした所にバンソーコー的なものを貼っていた日もある。
●ビッグイニング
ビッグな得点が入ったビッグなイニングの事。何点からを大量得点とするかは微妙だが、最低でも4点からだと思う。
(満塁ホームランで4点入る)
5~6点からビッグイニングとする事が多いかもしれない。10点入れば、確実にビッグイニングだと思う。
●ピックオフ(ピックオフプレー)
ランナーの裏をかく特殊な牽制の事。ランナーに牽制はないと思わせておいて、牽制でランナーアウトを狙う。連携プレーになるので、基本的にはサインプレー。
(アドリブでピックオフが成立する事もなくはないが稀)
例えば、ランナーが一・二塁の時、牽制を警戒しているのは二塁ランナーの方。普通は一塁に牽制しない場面なので、一塁ランナーは警戒心が薄くなる。
ファーストが一塁から離れて立っていると、なおさら牽制はないように見える。そこで一塁牽制をする(ファーストがすかさず一塁に入る)とピックオフプレーに。
●ビッグクラブ
お金持ちのチームの事。資金力という強い力を持ち、その力で大物選手を獲得出来るのが特徴。
メジャーリーグには贅沢税(ラグジュアリータックス)というのが存在し、チームの総年俸が高くなり過ぎると罰金が科せられる。これは各チームの戦力均衡を図ったものだが、資金力の均衡を取るのは難しいため、ビッグクラブとスモールクラブの差が大きいのが実情。
「スモールクラブのスタメン全員の年俸より、ビッグクラブの選手1人の年俸の方が高い」というのもザラにある。
●ビッグベースボール
二塁打やホームランなどの長打で点を取るスタイルの事。簡単に言うと、打ちまくって点を取るスタイル。
「ボール球を振らずにフォアボールで出塁」「バントや盗塁でランナーを進める」などの細かい野球をするスタイルは「スモールベースボール」と呼ばれる。
チビッコとかは、ビッグベースボールの方が好きかも?
(ハデだし)
●必勝リレー
終盤のリードを守るべく登板する中継ぎ投手たちの事。中継ぎ陣の中で強いピッチャーが任される。「勝ちパターンの継投」や「勝利の方程式」などとも呼ばれる。
「7回はピッチャーA、8回はピッチャーB、9回はピッチャーC」のように、リレーする順番は決まっている事が多い。
リードの点差は3~4点以内が目安で、大きくリードしている時は別のピッチャー(必勝リレーのメンバーより1段か2段劣るピッチャー)を使う事が多い。
●~ヒッター
例えば、以下のような「~ヒッター」がある。
・スイッチヒッター(両打ちの打者)
・ピンチヒッター(代打で出る打者)
・アベレージヒッター(打率が高い打者)
・パワーヒッター(パワータイプの打者)
・ハイボールヒッター(高いボールを打つのが得意な打者)
・ローボールヒッター(低いボールを打つのが得意な打者)
・プルヒッター(引っ張り主体の打者)
・クラッチヒッター(チャンスに強い打者)
通常、これらは「~バッター」とは言わない。
●ヒッチ
テイクバック(=バットを振る前の予備動作で腕を後ろに引く動作)の時、バットを握る手が上下する事。
バットは1キロ近くあり、上げるより下げる方が楽。そのため、下げる事の方が多い。わざとヒッチする事もあるが、無意識の内に下げてしまう事も多い。
(無意識に上げる事は少ないと思う)
日本では「ヒッチするな(グリップを下げるな)」「ヒッチせずに最短距離でバットを振れ」と言われる事が多いと思う。
ヒッチはしなくてもバットを振れるので、ヒッチは無駄と言えば無駄な動作ではある。ただ、ヒッチした方が打ちやすいならヒッチして問題無いと思う。
……と言うか、打つにも投げるにも無駄っちゃ無駄な動作ばっかりで、本当に最小限の動きしかしない選手はほとんど居ない。結局は自分に合うかどうかが重要。
●ピッチアウト
バントや盗塁を警戒して、高めのボール球を投げる事。「ウエストボール」や「ウエスト(する)」などと言う事もある。
高めのボール球はバントするのが難しい。盗塁された時は、キャッチャーが投げやすいのでアウトにしやすい。
●ピッチクロック
投球間隔の時間を計測する時計の事。また、投球間隔の時間を何秒か以内に制限するルールの事。
メジャーリーグでは試合時間を短縮するための試みがいくつか行われているが、ピッチクロック導入も試合時間短縮のための案。オープン戦やマイナーの試合などでピッチクロックを試験的に導入した事はあるが、メジャーのレギュラーシーズンでは導入されていない。
ピッチクロック導入は試合時間短縮に繋がらないという意見もあり、正式導入されるかは不明。
※2023年から導入。ランナーがいなければ15秒以内、いれば20秒(2024年は18秒)以内に投球を開始する必要がある。制限時間をオーバーすると1ボール追加。バッターの方にも制限があり、ピッチクロックの残り時間8秒までに構えないとストライクになる。バッターがタイムを要求する場合は、こちらも残り時間8秒になるまで。
●ピッチコム
2022年からメジャーリーグで使用が許可されたウェアラブル端末。キャッチャーがこれを操作して、ピッチャー+野手3人に球種・コース・牽制などの指示を出す事が出来る(プログラミング次第で様々な指示を出せるらしい)
ランナーが二塁にいる時に複雑なサインを出す(球種などが分からないように複雑にする)必要がなくなり、サインの確認のためにキャッチャーがマウンドに行く必要もなくなるので、試合時間が短縮されるのではないかと期待されている。
使用は強制ではなく、どの程度使用されるかはシーズンが終わってみないと分からないが……。
●ピッチスマート
ピッチャーをやっている少年少女がケガをしないよう、MLBが定めた投球数と休みのガイドライン。年齢ごとに「1試合の最大の球数」や「何球以上投げたら何日休む」といった基準が設けられている。
高校野球の球数制限という話が毎年のように出るが、ピッチスマートによると、15~6歳なら1日95球まで(76球以上投げたら4日休み)で、17~8歳なら105球まで(81球以上投げたら4日休み)となっている。
※球数制限は、ピッチャーのケガを防ぐための1つの方法でしかない。球数制限だけでなく、ケガをしにくい投球フォームで投げる事も重要になる。
●ピッチトンネル
バッターは、ホームベースから7.0~7.5メートルほどの位置で球種やコースなどを判断し、バットを振るかどうかを判断すると言われている。
ピッチトンネルは、ホームベースから7.2メートルの空間に設定される「投球が通るトンネル(円)」である。
仮に5球投げたとしたら、その5球が「ホームベースから7.2メートルの時にどの位置にあったか」が分かれば、ピッチトンネルを導き出せる。
投球が同じ場所に集まるほど、ピッチトンネルは小さくなる。反対に、投球が高い位置を通ったり低い位置を通ったり右に行ったり左に行ったりしていると、ピッチトンネルは拡大していく。
ピッチトンネルが小さいほど、バッターには「ほとんど同じ軌道でボールが来る」ように見えるので、ボールを見極めるのが難しくなると言われている。投球が同じ所から出て来て、そこからストライクになったりボールになったり曲がったり落ちたりする感じ。
試合を見て「どうして、こんなボール球で振ったの?」と思う事もあるだろうが、ピッチトンネルが小さくてストライクに見えていたのかもしれない。
(バッターの調子が悪いだけかもしれないけど)
ピッチトンネルが大きい時は、バッターには「ストライクとボールがハッキリしている」「球種によって軌道が大きく異なる」と感じられる。投げた直後にコースや球種を見極める事が出来るような感じになる。
※バッターが打つかどうかを判断するのは、おおむねピッチトンネルがある位置。基本的に、投球がピッチトンネルを通過した後に打つかを決めても遅い。
●ピッチャー(投手)(P/Pitcher)
投球する選手。詳しくはコチラ(↓)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054884251383
●ピッチャー返し
ピッチャーが投げたボールをピッチャー(の近く)に打ち返す事。「ファースト返し」や「ショート返し」とは言わないと思う。
●ピッチャーズプレート
マウンドの中央部分にある板の事。ピッチャーは、この板を踏んで投球する。「ピッチャープレート」「ピッチングプレート」とも言うが、ただ「プレート」とだけ言う事が多い。日本語では「投手板」と言う。
※英語では「(pitching)rubber」とも言う。プレートはゴム製。
ピッチャーとして出場する事を「登板」と言うが、この「板」は「投手板」の事である。
(「マウンドに上がる」とも言う)
「登板」の逆は「降板」で、やはり「板=投手板」である。
(「マウンドを下りる」とも言う)
●ピッチャーズマウンド(ピッチャーマウンド)
内野の真ん中にある土が盛り上がった部分の事。ピッチャーは、ここから投球する事になる。「ピッチャーマウンド」や「マウンド」と言う事が多い。
ソフトボールの場合は、マウンドではなく「ピッチャーズサークル」と呼ばれる円の内側にピッチャーが立つ。
(土を盛っていないので、マウンドにはなっていない)
「登板(=マウンドに上がる)」という意味で「マウンド」と言う事もある。「今シーズン初マウンド」なら「今シーズン最初の登板」という意味。
●ピッチング
「投球」には「球を投げる(=ピッチング)」と「ピッチャーが投げる球」という2つの意味がある。日本語的には少し変になるが、投球を投げる事も投球(これがピッチング)であり、投球によって投げられる球も投球である。
なお、投球出来るのはピッチャーとして出場している選手のみ。本職がピッチャーだろうと、ピッチャー以外のポジションで出ている選手は投球出来ない。本職が野手でも、ピッチャーとして出場していたら投球出来る。
ピッチャーがバッターに対して投げるのが投球で、野手が野手に対して投げるのは「送球(スローイング)」と言う。投球後にはピッチャーも野手扱いになるので、ピッチャーゴロを捕って投げる時などは送球になる。牽制も送球の1種。
投球の動作は、主に以下のような段階を踏む。
(1)ワインドアップ期:両足で立ち、利き手とグラブでボールを持つ。
(2)コッキング期:片足を上げ、ボールを利き手だけで持つ。
(3)加速期(アクセラレーション期):上げた足を下ろし、腕の振りを加速させてボールを投げる。
(4)フォロースルー期:ボールが手から離れ、腕を振りきる。
●ピッチングコーチ
投球の指導を行うコーチの事。「ピッチング=投球」だが、「投球コーチ」ではなく「投手コーチ」と言う。ベンチとブルペンの両方にコーチが入るが、ブルペンに入る方はブルペンコーチと言う事もある。
ピッチングコーチは基本的にピッチャー出身者(もしくは現役のピッチャーが兼任)が勤めるが、ブルペンコーチはキャッチャー出身者が勤める事もある。ピッチャー出身のブルペンコーチはリリーフをやっていた人が多い……気がする。
ピッチングコーチは「投球コーチ」ではなく「投手コーチ」と言い、バッティングコーチは「打者コーチ」ではなく「打撃コーチ」と言う。
●ピッチングマシン
人間の代わりにボールを投げてくれるマシン。バッティング練習に使うので「バッティングマシン(打撃マシン)」と言う人も多い。ピッチングマシンを使ったバッティング練習の事は「マシン打撃」と言う。
ピッチングマシンには、主に「アーム式」「ホイール式(ローター式)」「エアー式」がある。
アーム式はアームにボールを乗せ、このアームが腕を振るように動く事でボールを投げる。構造は比較的単純で、バネの力で「ギギギギ……バヨーン!」という感じにアームを振る。
ホイール式は、ホイールの回転でボールを発射するタイプ。ホイールは1つだったり2つだったりする。もっと多いのもあるかもしれない。ホイールが2つのタイプは、2つのホイールでボールを挟み、それぞれのホイールの回転を変えて変化球を投げられる。
エアー式は、圧縮した空気の力でボールを発射する。仕組みは空気銃に近いが、ピッチングマシンとして使えるレベルになったのは割と最近。製品によっては、ボールの回転の向きなどを調整する事で変化球も投げられる。
●ヒッティング
バットを振る打撃の事。つまり、普通のバッティングの事。
バントと見せかけてヒッティングする事を「バスター」と言い、ヒッティングと見せかけてバントする事を「セーフティーバント」と言う。
●ヒッティングコーチ
打撃コーチの事。英語では「Batting Coach」ではなく「Hitting Coach」と言うのが一般的かもしれない。
●ヒッティングマーチ
打席に立つバッター用の応援曲・応援歌の事。打席に入る時の曲ではなく、打席に入ってからの曲や歌。
プロ野球や高校野球では当たり前にあるが、メジャーリーグでは馴染みがない。
※メジャーリーグでの応援は「レッツゴー、●●(チーム名)」+「ぱん、ぱん、ぱぱぱん(手拍子)」が基本的な応援。バッターが誰かに関係なく、同じ応援が基本。
※メジャーリーグの場合、トランペットなどの楽器を使った応援は少ない。一部の球場でブブゼラや太鼓を使うくらい。
●ヒット(=安打)(H/Hit)
フェアの打球が地面・ベース・フェンスなどに当たり、バッターがアウトにならずに一塁に到達出来るとヒットとなる。また、ホームラン(フェアの打球がフェンスを越える)もヒットの一種である。
ただし、バッターが一塁に到達する前に他のランナーがアウトになった場合など、バッターが一塁に進んでもヒットが記録されない事もある。守備側のミスで一塁セーフになった場合にも、ヒットが記録されない事がある。
※地面などに当たる前に捕られたら、その時点でバッターアウト。また、ファウルボールではヒットにならない。
バッターが何塁まで行ったかでヒットは4種類に分けられる。
・一塁まで行った→シングルヒット(=単打)
・二塁まで行った→ツーベースヒット(=二塁打)
・三塁まで行った→スリーベースヒット(=三塁打)
・本塁まで行った→ホームラン(=本塁打)
ツーベース以上は「長打」と言う。長打かどうかは、打球の飛距離ではなく、バッターが何塁まで行ったかで決まる。
シングルヒットの時には「~安」と書く事も多い。「左安」なら「レフトへのヒット」という意味。
長打は「~二」「~三」「~本」と書く事も多い。「右二」なら「ライトへのツーベース」で、「中本(ナカモトじゃないよ)」なら「センターへのホームラン」という意味。
●ヒットエンドラン(hit and run)
「バッターが打つ」と「ランナーが走る」を同時に仕掛ける作戦の事。そのため、ランナーがいないと出来ない。「エンドラン」と言う事も多い。「アンドラン」とは言わない気がする。
ヒットエンドランが成功すれば、ランナーはより先の塁へ行ける確率が高まる。つまり、得点の可能性が高まる。
しかし、バッターがライナーを打つと、ライナーゲッツーになる危険性がある。最悪の場合、1人トリプルプレーを喫する事も。
※「ライナーゲッツー」は「バッターがライナーでアウト→送球してランナーもアウト」となる事。
そのため、バッターはゴロ性の打球を打たないといけない。
また、空振りでもダメ。盗塁失敗のような形になって、ランナーが消える恐れがあるからである。
(空振り→キャッチャーが送球→ランナーにタッチでランナーアウト)
ヒッティングの代わりにバントをすれば「バントエンドラン」になり、バスターをすれば「バスターエンドラン」になる。
ランナーのスタートを見てから打つ(もしくは空振りをする)事は「ランエンドヒット」と言う。
※空振りをするのは、キャッチャーが送球しにくい状況を作るため。ただし、空振りしたバットがキャッチャーに当たったら、ランナーは元の塁に戻されてしまう。
ヒットエンドランは「打つ」と「走る」が同時だが、ランエンドヒットの方は「走る」の次に「打つ(振る)」がある感じ。
前者の場合は、サインの見逃しなどがなければ、ランナーが走る事をバッターも知っている。
後者の場合は、ランナーが自分の判断で走る事もあるので、バッターが「え? 走るの?」となる事も。
「狙っていたのではなく、結果的にランエンドヒットになっただけ」というケースも多い。
●ヒットゾーン
近くに野手がいないため、そこに打つとヒットになる確率が高い場所の事。
例えば、ショートが二塁寄りに守っている時は、三遊間のヒットゾーンが広がる。(反対に、二遊間のヒットゾーンは狭くなっている)
●(ピッチャーを)引っ張る
ピッチャーを交代せず投げ続けさせる事。「ピッチャーをどこまで引っ張るか」は「ピッチャーを何回の何アウトまで投げさせるか」という意味。
●(ボールを)引っ張る/引っ張り
打席がある側(右バッターなら三塁・レフト方向)に打つ事。
引っ張り主体のバッターは「プルヒッター」と呼ばれる。メジャーリーグのバッターはプルヒッターが多い。
かなり単純化すると、振るタイミングが早いと引っ張りになり、遅くなると流し打ち(引っ張りの逆)になる。
●人差し指と小指を立てる
2アウトである事を示すハンドサイン。主に守備側の選手がやる。日常では「2」は「人差し指と中指」を立てると思うが、この2本は隣接しているため、遠くからでは2本なのか1本なのか分かりにくい事がある。
ピッチャーや内野手が親指と小指を立てる事もあるが、それは「ゴロだったらダブルプレー狙いで」みたいな意味。ノーアウトや1アウトでランナーが一塁にいる時にやってる。
●「1つ!」
「一塁に送球しろ!」という意味の言葉。
●一振り
ホームランを打つ時に使われる言葉。「一振りで決める」「伏兵の一振り」などと使われる。
●1人1殺
バッター1人に対してピッチャーを1人使う方法を「ワンポイント(ワンポイント登板)」と言うが、ワンポイントを繰り替えしてピッチャー1人につき1アウトずつ取るのが「1人1殺」になる。
上手く行けばピッチャー3人で3アウト取れるが、ランナーが出たら(アウトを取れなかったら)別のピッチャーを出して4~5人で3アウトを取ったりする。
基本的には、右バッターには右ピッチャーをワンポイントで使い、左バッターには左ピッチャーをワンポイントで使う。
ポストシーズン(プレーオフ)では細かく継投する事が多くなり、1人1殺を狙った投手交代も増える。
特殊な方法では、ピッチャーをベンチに下げずに野手(守備が簡単なファーストやレフトなど)として残し、バッターの右打ち・左打ちに合わせてピッチャーと野手として残ったピッチャーとを交代して行く。
例えば、右バッターには右ピッチャーに投げさせ、左ピッチャーはファーストに置いておく。
左バッターが来たら、今度は右ピッチャーをファーストに回し、ファーストに入っていた左ピッチャーがマウンドに行く。
また右バッターが来たら、ファーストを守っていた右ピッチャーが再びマウンドに上がり、投げていた左ピッチャーがファーストに入る。
なお、やり過ぎると時間がかかるので、審判に注意されるかもしれない。
※ピッチャーのポジション変更には多少の制限がある。仮にピッチャーがレフトに回ったら、そのイニングの間は、その選手はレフトを続けるかピッチャーに戻るかしか出来ない。ただし、内野手と外野手の守備位置は割と自由なので、レフトが内野を守っても問題無い。レフトからピッチャーに戻った場合、そのイニングの間は、ピッチャーを続けるか試合から退く事になる。
※2020年には、メジャーリーグで「ピッチャーは最低3人と対戦するイニングの終わりまで投げないとダメ」というルールになるので、今までのような1人1殺は出来なくなる。
●一人(独り)相撲
ピッチャーが自分のミス(フォアボール・デッドボール・エラーなど)でランナーを出したり進めたりしてしまう事。特に、そうやって失点する事。
●一人旅
プロ野球ではリーグ首位を独走した状態、メジャーリーグでは地区首位を独走した状態の事。2位以下を大きく引き離しており、このまま首位をキープしそうな状態。
●ひねり球(ひねる系)
スライダーやカーブなどの事。これらの球種はボールをひねって(回転をかけて)投げる。回転数が多い(回転が速い)ほど、いい変化をする。ひねる方向は、手の平が内側を向く方向。
※親指が内側(右手なら左側、左手なら右側)に来るように手を広げたとしたら、親指が自分側を向いて小指が前を向く方向。
※シュート(スライダーと逆方向に変化する)を投げる時は、手の平が外向きになるようにひねる。スライダー・カーブと比べると回転させにくい。
●火の玉
速いボールを火の玉に例える事がある。「火の(火が)出るような」「火の(火が)出るように速い」などと表現する事も。
●ビハインド
リードされている(=負けている)状態の事。「3点ビハインド」なら「3点負けている」という意味。
●ピボット
主にダブルプレーの時に「転送」という言葉が使われる。
「6-4-3」のダブルプレーになった時、最初にボールを捕ったのはショートである。そのボールが、セカンドとファーストにも渡った事になる。
この例では、セカンドからファーストにボールが転送されている。
(「一塁転送」や「ファースト転送」と言う)
この転送プレーは「ピボットプレー」とも呼ばれ、転送を担当する野手(この例ではセカンド)は「ピボットマン」と呼ばれる。
●ピボットフット
軸足の事。右投げなら右足が軸足になる。
●ヒマワリ
キク科ヒマワリ属の一年草。その種は、ハムスターの好物であり、メジャーリーガーの好物でもある。
試合中、メジャーリーガーや監督やコーチのほとんどが「ガムを噛む」か「ヒマワリの種を食べる」かしている。
(ベンチに置いてある)
ポケットの中にヒマワリの種を入れる選手も多く、守備で時間がある時などに取り出しては、口の中に「ポイッ」てする。
ヒマワリの種は殻付きになっているので、口の中で殻を剥いて食べる。空っぽになった殻は「ペッ」てする。
そのため、メジャーリーグのベンチ内やベンチ前やグラウンドには殻が落ちまくっている。
中身が入ったままの種もあるようで、ハトらしき鳥が食べに来たりする。
(メジャーリーグの球場は鳥の出没率が高い)
●開く
ピッチング時やスイング時に「対戦相手(バッターやピッチャー)側の肩」が「背中側に動く」事を「肩が開く」や「体が開く」と言う。「体の正面(胸とか)が相手に向く事」と言ってもいいかもしれない。
投げるにも打つにも最終的には体を開くが、ギリギリまで開くのを我慢した方がいいとされる。一般的に、開くタイミングが早いと、いいピッチングやいいバッティングが出来ないと言われる。
ピッチングに関して言えば、腕が見えやすくなるので、ボールがバッターに見えやすくなる。バッターがボールを見る時間が長くなると、球種やコースを見極められやすくなる。
バッティングに関して言えば、アウトコースのボールがより遠くなる(バットが届きにくくなる)ので空振りしやすくなる。インコースのボールは、打ってもファールや凡打(ゴロとか)になりやすい。
ピッチングでもバッティングでも、力が前(投げたい方向やボールを飛ばしたい方向)ではなく横に逃げがちになる。
●ピリッとしない
ピッチャーがストライクを取れない時に使う言葉。ストレートのフォアボールになった時に使われる事が多い。
●広
広島東洋カープの略称。
●ヒロイン
「ヒーローインタビュー」の略。
●疲労骨折
普通の骨折は、1度に大きなダメージを受けた骨が折れる。野球ではデッドボールなど。
疲労骨折の場合、小さなダメージ(1度では骨折まで行かないダメージ)を受け続け、ダメージに耐えられなくなった骨が折れる。骨だけにコツコt……ナンデモナイデス。
●ピンストライプ
メジャーリーグで「ピンストライプ」と言えば、ヤンキースのユニフォーム(※)の事を言う。ヤンキースの代名詞でもある。
※ホーム用のユニフォームにピンストライプ(細い縦じま)が描かれている。
なお、ヤンキースのユニフォーム(ホーム用・ビジター用の両方)の背中には選手の名前が書かれていない。背番号だけ。
(かつては、どこのチームでも名前は書いていなかった)
●貧打
なかなかヒットが出ない事。選手個人にもチームにも使う言葉。
●ピンチバンター
ピンチヒッターの一種で、代打で出てバントをする選手の事。バント要員。
●ピンチヒッター(=代打者)(PH/Pinch Hitter)
代打(=打撃を行う予定だった選手の代わりに打つ事)で出る選手の事。「代打」と言う事も多い。「代打者」という言い方はあまり使われないが、「ピンチヒッター」の方は多く使われる。
●ピンチランナー(=代走者)(PR/Pinch Runner)
代走(=ランナーに代わって走る事)で出る選手の事。「代走」と言う事も多い。「代走者」という言い方はあまり使われないが、「ピンチランナー」の方は多く使われる。
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