第1章は面白かったですが…

 228話まで読ませて頂きました。
 最初は非常に面白かったのですが、2章以降ヒロインの数が一気に増えてから内容が薄くなった気がします。個人的には必要なヒロインはせいぜい3名ほどしかいないように読み取れます。ここまで読んで一番印象に残っているのはメイドさんというのが正直なところ。
 また、主人公を持ち上げる人と下げる人の落差があまりにも激しすぎて残念ながら敵方は基本的にお馬鹿さん扱いにしかなっていない点も残念。
 物語で一番残念なところは、戦闘シーンです。基本的に不殺を貫く上に、戦闘の最中にもイチャラブしているので全く緊張感がない。こんな状態で負けようものならコメディーになってしまうので、まあ、負けるはずはないですよね…。
 狼族としての誇りや義理の両親との絆など泣けるシーンもたくさんあるのですけど、ヒロインの扱いの雑さがそれらを台無しにしてしまっていると思います。リディヤだけでも十分に物語として成立していたのではないでしょうか。世界観などは非常に緻密に設定されているようなので、本当にもったいないです。

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