ボス攻略 Ⅱがあるとでも思った??

「僕はただの受験生だよ。」


イチモツを出しながら僕はそういいながら、思い出したかのように、申し訳程度にアソコを隠してみた。


「パンツ貸して」


「はあ!?///」


照れたように彼女は言う。


これは脈アリか。


とそんなやり取りをしていると遠くからくぐもった威圧的ながこちらまで届いた。


外来大陸に入る前に感じた圧力の主だと直感的にわかった。


「こいつは骨がありそうだな」


「大丈夫なの?」


上目遣いで聞いてくるな。

惚れてしまうだろうが。


「大丈夫さ。」


僕は自然に言った。


「多分僕は最強だからね」


――――――――――――――


これは、うん、なんだこれは?


僕の前にいる最終ボスとも呼べる存在。


骨はなかったが


その外見はあまりにも奇抜だった。


「トウモロコシ?」


皮の剥けたトウモロコシだった。


トウモロコシは全身の粒を膨張させて僕を威嚇していた。


「美味しそうな見た目しやがって、焼くぞ!

焼きとうもろこしにするぞ!」


僕は焼きとうもろこしが好きだった。


魔法が使えたらきっとやってみたが残念ながら僕には物理(物理)しかない。


挑発とみなされたか、トウモロコシが体当たりを仕掛けてくる。


「お前ら体当たりしか出来ないのかよ!!!」


思えば今まであった魔物は例外なくすべて体当たりを仕掛けて来ていた。


流行っているのかな。


「おらよっと」


突っ込んでくるトウモロコシに回し蹴りを食らわせる。


勢いよくコーンが噴き出た。


この時僕は正直少し舐めていた。まさかトウモロコシがここまで強かったとは思いもしなかったからだ。


とうもろこしのヒゲが僕の四肢を拘束する。


驚いたことに80那由他の僕ですら解けないけど強靭なヒゲだった。


地面に叩きつけられた僕はシマシマが必死にヒゲに向かって風魔法を叩き込んでいるのを見て感動していた。


ユニコーン戦では速すぎる戦いだったのもあるが、シマシマからのサポートが一切なくて、もしかしたら僕嫌われているんじゃないかと思っていた。


とはいえ感動している場合ではない。


必死にヒゲを引きちぎろうとすると、トウモロコシから甲高いホイッスルのような音が出た。


仲間を呼ばれたのかと一瞬焦ったが、次の一瞬で僕のトウモロコシに対する認識はまだまだ甘かったと再認識させられた。


コーンが噴き出ていたコーンが



一つ一つがミサイル並みの威力だった。


外来大陸の大地はさらにえぐれて小惑星が落ちてきたかのような巨大なクレーターを作っていた。


シマシマはどうやら爆風に吹き飛ばされたか、跡形もなく消滅させられたかわからないがこの場にいない。


全身にやけどを負った僕はそれ以上にシマシマのことがきになって心の中は不安でいっぱいだった。


いろんな意味で業火が僕の心を焼く。


力任せにトウモロコシのヒゲを引きちぎると、皮に覆われたトウモロコシを見つけた。


こいつはそうやって自身の攻撃から身を守っていたのか。


だが関係ない。


お前は俺を怒らせた。


もう手加減はしない。


この日、太平洋プレードが割れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

総合力世界―物理(物理) 並行双月 @parallel-moon-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ