私はAI将棋をたまにやったり、『3月のライオン』を愛読していたりなど、それなりに将棋に関心がある人間です(ただし、すごく弱いけど……)。
そんな私だから『リボンの棋士』というタイトルに魅かれてこの児童小説を拝読したのですが、将棋をよく知らない人(特に子供たち)にも十分に将棋の魅力や熱さが伝わる良作でした。
勝負の世界の厳しさや、自分よりも強い人間がいる悔しさなど、そういった部分を児童小説だからといってぼかさずに描き切っているのが良かったです。そういう描写があったおかげで、物語終盤の主人公いのりちゃんの奮闘が大きく光ったのだと思います。
冷静な時は敬語のいのりちゃん(関西出身のお嬢様)が闘志と関西弁を剥き出しにして戦う姿は凛々しく、まさにリボンの棋士(騎士)でした。
やっぱり将棋って熱いなぁ……と再認識です。
そして、今作品のもう一つの大きな魅力は、いのりちゃんのお嬢様キャラ&敬語キャラ&関西弁キャラという、これでもかと個性をぶちこんだキャラクター性の強さだと個人的には思っています。
私、敬語キャラ萌え&方言娘萌えなもので……はっきり言ってハートにクリーンヒットしたのです(n*´ω`*n)
魅力的な主人公いのりちゃんと熱い将棋の世界が楽しめる児童小説をみなさんもぜひご覧ください!!