第143話 輪廻ばぶー。

 時の止まった灰色の世界より先の、空間の止まった白と黒の輪廻の世界に飛ばされる。


 「ぷぷぷ。おーりぃすごい顔してるでちゅ!」


 前世の知識では、ハンマーで叩かれて目から星がでるような感じでちゅ。


 この世界に入ると、進むべき道がわかる。


 ルビーちゃんにオリビアの腕輪を譲り、ペロとビビンを呼び出す。

 ペロもビビンも笑顔で答えてくれる。


 3人で導かれるままに歩いて進んでいく。


 ペロの道が分かれ、光る女性に向かっている。


 「「「良い生を。」」」


 ペロと別れ、2人で進むと、ビビンの道が白光する卵につながっている。


 「「良い生を。」」


 先に進むと、ベットの周りにたくさんの孫に囲まれて安らかに息を引き取った獣人がいる。


 「プラム。」


 懐かしい笑顔。いつもの笑顔。


 2人で進むと、花園で倒れている獣人がいる。


 「アンズ。」


 可愛い笑顔。いつもの笑顔。


 3人で進むと、両手で両肩をつかみあった獣人がいる。


 「ハーナ。ナーナ。」


 優しい笑顔。いつもの笑顔。


 5人で進むと、4人の道が光る女性につながっていく。


 「うらやましいでちゅ!みんな姉妹になるでちゅね。」


 「「「「「良い生を。」」」」」


 1人で道を進んでいくと…。


 「かーちゃん!」


 スラムの路地で死別した母が笑顔を向けてくれる。


 「産んでくれて、ありがとう!良い生でちた!」


 2人で道を進むと、母の道が白光する卵につながっている。


 「「良い生を。」」


 1人で道を進むと、光る女性。エルフの女性につながっている。


 「まーぃになるでちゅね。」


 1歩、1歩近づく。


 ピー。ガガガ―。ピー。ガガガ―。

 マリーのスキルを設定します。


 悪運を設定しました。


 更に近づいて行くと、首に付けていた黒真珠のネックレスがポロっと落ち、それにつまづいて輪廻の渦に転げ落ちる。


 ピー。ガガガ―。ピー。ガガガ―。

 対象ロスト。マリーのスキルがキャンセルされました。


 「ばぶ?!恐ろしい子!まーぃでちゅーーーーーー!!!!」


 輪廻の渦に飲み込まれ、気が付くと草原に倒れており、草原には小山こやまほどの大きな魔獣があちらこちらにおり、空にも小山こやまほどの大きさの魔獣が飛んでいる。


 ギャォーーー!

 ガォーー!

 キャース!


 左腕に巻き付いて結合したレンが話しかけてくる。

 『スキヤキ様。何があったのか知りませんが…2300年過去に来ています。目の前の魔獣は2千年前に滅んだといわれる大魔獣。ここは大魔獣時代だと思われます!』


 「ばぶば?!」





 おしまーぃ。


――――――――――

 最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

 明日からは次の作品を公開していきます。

 『転生でちゅよ』を書いていて、エッチの描写がコケコッコー…

 では、まずい!と思いエッチメインの話になりますので、

 エッチな話が苦手な方はごめんなさい。


 それでは!

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転生でちゅよ。チートでちゅか?・・・・・はぁ?なめるなよ! 酔玉 火種 @yoidama-hidane

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